2月 9th, 2019 Posted 12:00 AM
まもなく、私は生から死を迎えます。
おおげさな言い方ですが、今月、古希70歳になります。
それには、もはや「何にも要らない毎日」の生活があるのです。
闇雲に物欲に負ける生活は終わり、
もちろん審美眼が年齢とともに備わっているのです。
今は、身体のことで、左右の耳と左右の脳のことが一大関心事です。
自身にとって確かに異なっているのは、
右耳からの情報=ミュージックは
左脳が劣っているのは加齢のためです。
一般的にも、耳と脳との関係を深掘りして調べています。
アナログの再興で、デジタルとともに、
音響システムを構築できるいい時代です。
そしてレコードから、いい音を出すためにプレイヤーと
周辺小物を調整していますが、
レコード盤を押さえ込むスタビライザーも、
自分でデザインしたモノがあります。
幸いにして、40年も前のカートリッジは、
「ナガオカ・ジュエルトーン」で販売されています。
私デザインは、きっと私よりも、かなり長生きになるでしょう。
デザインしたスタビライザーがあるのかを、
オークションで探してみると、存在してるのです。
それはとても幸運なことだと思っています。
「何も要らない毎日」には、
感性=右脳を、購買すべきかどうかを迷っています。
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1月 7th, 2019 Posted 12:00 AM
今はなんてひどい音でTVを視聴しているのでしょうか。
fo=120Hzからfo=160Hzの周波数で聴いている一般的なTV音響は、
これを5.1chで聴いていても、私にとっては音響ではありません。
液晶TVのメーカーはほとんどが
fo=120Hzからfo=160Hzでしか商品化しておりません。
ほぼスペックとして謳っていないので、
購買の優先事項になってないのでしょう。
私デザインのFORIS.TVは
絶対的にfo=80Hzをなんとしても実現しました。
これだけのメーカーは世界的にも全くありませんでした。
私がメンバーだったAurexでの経験が活きています。
当時はともかくコーンスケイプ(スピーカーユニットを凹面)ではない
音響をウーハーに、コーンのセンター(凸綿)があることを狙って、
総研の音響研究センター長K氏を口説きました。
聴覚振幅は20Hzから2KHz 音域であるのが通常で、
私は最高のデザインをと商品化し、
製品がAurex SS-320Wのスピーカーシステムで大ヒットしました。
ただ、このブログでは音響用語は難しいので、
なんとか優しい言葉を選んでいます。
ずっと私の関心は音響にあり、
デザインより音響のことを一番教えたいのです。
オーザック(OUZAKつまりカズオ)という会社も
音響機器を手掛けたい夢があります。
実際的には、中国ではフェライトマグネット技術は全く知らないでしょう。
まだまだ、TV周辺の環境での視聴感のセンスをfoから、
磨くことを知ってもらいたいのです。
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9月 11th, 2015 Posted 12:00 AM
30~40代の頃、私は国内外の雑誌を30~40冊は読んでいました。
最近は、時折、本屋さんの店頭で立ち読みする程度で、
あとは電子ブックの雑誌やワイフの読む女性ファッション誌などです。
学生時代や社会人デザイナー成り立て当時は、オーディオや音楽雑誌で、
若いときにはデザイナーなら少なくとも購買も15冊と言っていたものです。
ところが、最近の雑誌よりも企業広報誌やカード会社の広報誌の方が
雑誌内容にはまとまりがあるようです。
いわゆるファッション系は年齢もあってか,興味があまりありません。
そして商業誌丸出しというか、時計などは流行づくりが丸見えです。
私がプロとしての眼鏡などは
知識不足どころか誤記の多さには呆れています。
オーディオ・ビジュアル、さらにPC関連雑誌などは
まったく時代遅れであり、
オーディオなどは連載をしてみてすぐにその雑誌が
商業誌ゆえの哀れさで自分から連載を辞めました。
車などは、もうほとんど興味がわきません。
今、興味は専門誌である万年筆や鉄道関連程度です。
もっとも専門であるデザイン関係誌は、
国内外が時代遅れ甚だしくて、全く読みません。
結局は、インターネットでのサイトの情報が時間対応しています。
新聞?はもう定期購読しなくなって10年にはなるでしょう。
ファッション系などでは、
やはり定番的なブランド系雑誌はグラフィックス的には優れています。
雑誌情報では何が欠落してきたかということになります。
多分、三つあるのだろうと思っています。
一つは編集人としての職人魂でこれを伝えようという程の専門性が大欠落、
一つは雑誌ジャーナリズム思想などもう喪失しています。
逆に私が凄いと思っている万年筆などはまだまだ学べる時代性があります。
一方、眼鏡など専門性の大欠落には、腹立ちを覚えます。
これはオーディオビジュアルや車などは、
ジャーナリストや評論家が居ないのでしょう。
先般、教え子で大新聞の記者に、
「ジャーナリズムって、一言で私に伝えなさい」と聞き返したところ、
半分だけ応えました。
私は、ジャーナリズムはどんなジャンルであれ、
情報の市井的な日常で、権力それは商業的な圧力を、それこそ、
「ペンは剣より強し」による情報編集力での教示性だと答ました。
すでに私はもう老年ですが、とりわけファッション性は、
「モードの体系」を超えるほどのジャーナリズムを求めています。
そして
私自身の日常の編集力を生み出すジャーナリズムは失いたくありません。
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9月 8th, 2015 Posted 12:00 AM
自宅の地下に倉庫=書庫と駐車場があります。
正直、大阪に来てこの10年、書庫に赤坂・福井・名古屋と、
ずーっと持っていた辞典シリーズがありました。
しかし、どれだけ探しても見つからず、
この「ことば」の意味を徹底的に調べたいという時は、
この辞書には解説が必ずあるはずと思ってきました。
先日、ワイフとスタッフが書庫の最奥部に行き、
このシリーズ全巻がそろってあるのを見つけました。
本当は、自宅には書籍を最初は一冊も置かないことに決めていました。
そして、もう購買することも辞めようとぐらい思い、
相当に名古屋時代に処分してきましたが、
書籍は毎月増え続けています。
なんとか電子書籍にすべくと思っていますが、なんとも書籍のページ感覚は
私には捨てがたくて、PAD内よりも本そのものに戻ってしまいます。
そこで、おそらく日本語辞典となれば、広辞苑・大辞林・
そして明解国語辞典ですが、
これらはすでに電子書籍で十分、けれどもこのシリーズは、
日常の傍らに置いておきたくて、
地下から持ち上げて自宅に配置することにしました。
自宅には書籍があっても読み終われば地下書庫行きルールを辞めました。
当然にワイフの反対がありましたが、
スタッフを巻き込んでこれは自宅にあるべきを主張しました。
私がこれまでも「ことば」に拘ってきたのは、
デザインは「かたち」を追求しますが、
建築界ほど「ことば」はありませんでした。
そのことが若いときから、
「ことばとかたちの相対論」が生涯のテーマでした。
それから数冊の本を書き出版もしました。連載記事が本になりました。
私は日本語のことばひとつひとつの原意が気になって仕方ありません。
漢字はなんと言っても同郷の白川静氏、
そして相反していた藤堂明保氏を確かめます。
さらに奥深い意味性ではこの辞典シリーズに向かわなければなりません。
この10年、どれほど書庫を探したかわかりませんが、
書庫の最も奥にこれが収納されていたのです。
今、影干しをして自宅のシェルフを決めてこれを置いておくつもりです。
一冊毎に開けてみれば、なんとも辞書の香りがしてきます。
この匂い好きです。
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1月 30th, 2012 Posted 12:00 AM
皮革というのは、皮と革という漢字です。
皮は皮膚その物であり、皮と膚が文字通り、
皮=革、膚=布、この関係が成立しているモノとなります。
皮革と言えばいわゆる皮革製品では、
カーフ・クロコダイル・オストリッチ・リザードなど。
こうした皮革製品は大変に高額商品です。
それは狩猟から始まり加工工程での大変な時間と手作業、
その技法や流通での付加価値です。
私が心惹かれる皮革素材は、カーフ・クロコダイル・リザードがあります。
20代の頃、こうした製品の高額さに驚きました。
当時はこうした皮革製品がブランドモノであり、
まったく興味がありませんでした。
しかしオーディオに関わり、
「高級品」を学ぶためにブランドショップに何度も行きました。
その頃は、若過ぎてある店舗では、支配人から質問されたことがあります。
とても購買する客には見えなかったのでしょう。
ところが、その支配人にデザイナーであることを伝えると、
全て「手にとって見なさい」とまで指導をしていただいたことがあります。
感謝している一人です。
この方に「高級品の技術価値」を学びました。
車椅子になって退院後、
あるホテルでしばらくトレーニングも兼ねて滞在しました。
その時に高級ブランドショップで、
やはり、ブランド品に触って教わることが出来ました。
そのときクロコダイルの
いわゆる皮革模様の左右対照性が崩れ始めていることを教わりました。
確かに、年毎にクロコダイルの左右対照性が完全な物は激減しています。
つまり、自然素材として生物であるワニの
皮革模様が変化してきているのは、
地球環境でこうした生物の身体異常が格段に増加しているのです。
「もう、これほどの皮革は手に入らない」という物に
出会うこともあります。
徹底的にこうした自然素材=皮革を人工化する
フェイクレザーも大好きです。
それは工業デザインの立場から、
工業技術としての技術成果を認めるからです。
私が尊敬していたある故・経営者の別荘に招かれたことがあります。
そこで、私はリザードで覆われたその方のデスクに驚愕しました。
つまり、リザード模様の見事さとデスク仕様加工の完璧さです。
その経営者の美学観が経営手法に表れていました。
皮革製品に地球環境の現実が象徴化されています。
そしてその実際を確認するために、
私自身選び抜いて特にクロコダイルコレクションをしています。
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