10月 28th, 2018 Posted 12:00 AM
私は美大卒で最高だったこと、
水彩画がおそらく自分ではプロ級だと自負しています。
しかし、油彩には一度も接したことがありません。
その中で「曇り空の元では色彩、それも灰色がしっかり読める」という
セザンヌ自身の言葉はとっても大好きです。
私自身は北陸で育ち、北陸の空の鼠色から逃走しましたが。
さらに、ベラケラスでは「自分も絵に登場し、しかも依頼人を鏡で描いたこと」、
これが私の現代画の入り口になっていると思っています。
そしてここまで自伝的な文章での「ゴヤ」はなんと言っても私の座右の書です。
自宅のガレージの書庫にはいつもあります。
この書は、著者が20年ものスペイン滞在し、
日本人の描くイメージ、スペイン=情熱を変えてしまったのです。
実際にはとても高緯度であり、情熱の国と言われていましたが、
それは日本人のイメージでしかないのです。
ゴヤは宮廷画家になるまでは、様々な手練手管をはかり、
敵を決してつくらないなどをあらゆる手段を実行しました。
そうして彼はとうとうに宮廷画家のトップになってしまうのです。
もはや誰にも文句をいわれないこの宮廷画家の立場で、
とんでも無い芸術の画面を創り出してしまいます。
やっと画家が本来の人間の醜さ嫌らしさまで描きあげました。
画家がジャーナリズムを創るというゴヤの芸術は、
画家の社会的意義をも創出したのです。
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10月 13th, 2015 Posted 12:00 AM
気候変動と感染症の増大は天災を我々に与えます。
決して自然とは調和など不可能ですから、
天災はすぐに人災になります。
危機は管理ではなくて危機解決を即、実行しなければなりません。
安全と安心・防災と防犯によって私たちの生活は強固に守られるべきです。
私はデザインを理工学・医工学・文理学・政経学に冠して、
設計学・計画学・編集学・情報学で取り囲んできました。
そしてその根幹には「学際化」=コンシリエンスを与えました。
安全と安心は、価値学・信頼学によって解決が可能です。
防災と防犯は、健康学・防衛学が解決を近接させるでしょう。
デザイナーの資質にはどうしても学術性と芸術性が必要です。
これまでのデザインではどこか文科系のような印象でしたが、
私は理科系が必須だと考えています。
それを端的に集約しているのは、人間学の根本です。
確かに人間学部とか人間学科がありますが、
よくよく人間学を問い詰めてみるとそれは保健学に焦点化できました。
その保健学と防衛学を計画学で医工学と政経学の均衡上に配置しています。
防衛学は70年間戦争をしてこなかった敗戦国だけに、
こうした学術+芸術=学際に位置させることは日本では異質ですが、
戦争というよりテロ社会は
防災と防犯にデザインでの問題解決が不可欠です。
一方で価値学と信頼学がデザインに関与することで、
安全と安心が人間社会に確約されることになることは間違いありません。
私は長年、デザインは学術+芸術・文科系+理科系の学際化が、
物事・事物の「学際的デザイン」がデザイナーには求められていることを
ことばとかたちの相対論で40余年語ってきたと思っています。
コンシリエンスデザインによる学際性を看医工学に集中させました。
それは明らかにデザイン医工学が人間学としての保健学を基盤にして、
具体的には、「完全無菌」=アレルギー・アトピー・感染症を無菌化し、
人間が無菌になればなるほど弱体化することは間違いありません。
よって、その防御を「抗体保健」=免疫学へのデザインアプローチを
私は次世代デザイン=コンシリエンスデザインと看医工学で具体化します。
「KK塾」ではこの次世代デザインを方向付ける講師陣を選びぬきました。
この講座には招聘教授は現在2名を配置しています。
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10月 27th, 2014 Posted 12:00 AM
10月27日 辛未(赤口)
武力と暴力の差異について
敗戦国家の自虐史観は
徹底的に議論と定義、
その実行が語られるべきである。
武力は成敗するには不可欠な喧嘩手段である。
私は、武力の正当性と正義性を
身体的にも鍛錬が必要だと考えている。
川崎和男「喧嘩道」
Tags: 喧嘩手段, 定義, 実行, 川崎和男「喧嘩道」, 成敗, 敗戦国家, 暴力, 正当性, 正義性, 武力, 自虐史観, 議論, 鍛錬
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12月 5th, 2012 Posted 12:00 AM
トンネルの天井が崩落したとは何事だろう。
あの設計をみると、設計の杜撰さが明らかだと思います。
なぜなら、「ボルトは必ず緩むモノだから」。
私の体が証明しています。
交通被災=胸椎圧迫骨折、その補強的な手術を私は受けました。
手術後、私はドクターに噛みつきました。
「私は専門家です。
このボルトは二重ナットでもなく
ワッシャーすら入っていません。必ず緩みます」、と。
ドクターは言いました。
「緩むはずがない!」と怒声でした。
「ふざけるな!、機械工学の基本ぐらい知ってから手術するべきだ」。
それから2年後に、レントゲンのごとく緩んでいます。
これは、今年10月にICD埋め込み手術後の映像です。
見事な緩み方と、
もっとデザインされた補強材であって欲しかった、この思いゆえに、
私は、
体内への人工物埋め込み医療機器へのデザインをテーマにしています。
痛ましくも9名の同胞を私たちは失いました。
彼らの死をもって、
ようやく、日本全国のトンネル、その点検が開始されました。
そして、最も忌むべきことは、
トンネル土木工事設計のあり方が大変更されるでしょう。
されるべきです。
土木工事としてのトンネル設計に、
私はデザイン手法の導入が不可欠だと大声で主張しておきます。
天井がアーチ状の頂点から、
たった一本の鉄棒でコンクリート材の天井をつり下げている。
これほど、
フェールセーフのない工学的な設計、
そのものが大間違いだと言っていいでしょう。
まず、強固であること、工事が容易であること、
点検が常に可能なことなど、
設計条件を整えるべきです。
そして、もっと正確無比な安全性の確保が前提でしょう。
私は、デザイン領域の拡大のために、
「危機管理デザイン賞」を創設し、その審査基準づくりをしました。
危機管理産業を創成し、
それを今後、
貿易立国であるわが国のmade in Japanにしたいと考えています。
3.11直後から、復興計画をデザイン実務として企画計画してきました。
現政権ではとても困難だということだけが分かりました。
次期政権では必ず「実行・実現」したいと願っています。
そうしたらこのトンネル事故です。
わが国の、高度経済成長時の国土基盤が崩壊し始めていることは確実です。
ともかく、機械工学でも「ボルトは緩む」事は想定内だったはずです。
Tags: Made in Japan, デザイン, ドクター, トンネル, トンネル土木工事設計, ボルト, ワッシャー, 交通被災, 医療機器, 危機管理デザイン賞, 実現, 実行, 想定, 手術, 機械工学, 胸椎圧迫骨折
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7月 7th, 2012 Posted 12:11 AM
私の見本市・展博・展示会経験は「晴海見本市」会場から始まりました。
東芝時代、オーディオフェアに限らず70年代は、
ほとんどが晴海に見本市会場がありました。
それから、「幕張の見本市会場」が出来ましたが、
会場までの交通の便が不便でそれほどの効果はありませんでした。
そして有明の「ビックサイト」が出来ましたが、
私は失敗作だと思ってきました。
つまり、日本にはコンベンション会場が皆無と言っていいでしょう。
ミラノ市は敗戦後、
すぐにこの「コンベンション都市」をめざしましたから、
世界の見本市の中心地的存在になっています。
私は20代で、オーディオフェアのディレクターに自分から申し出て、
その実務経験をし、展博デザインを学びました。
今回ISOT(国際文具・紙製品展)では、
展示ブースの上に、アドバルーンが数個浮かんでいたので、
私のある経験を思い出しました。
晴海の見本市会場では、展示ブースには高さ制限が規定されていましたが、
私はアドバルーンを上げることを思いつき、実行したところ、
それは事件になりました。
展示会の事務局から「展示違反」、
そのバルーンを下ろしなさいと通達がありましたので、
そのバルーンの糸を切りました。
そうしたら、かえって目立ったのです。
もう事務局は何も手立てがなくて、
開催期間中は最も目立つブース位置表示になったということです。
今では、アドバルーンはOKですがまったくオリジナリティが無く、
日本の展博デザインはほとんど進歩していないことを象徴しています。
日本には展博デザイン専門の学科がまったく無いからかもしれません。
交通の便が良くて、
会場の広さや展示デザインをより高度にするべきでしょう。
いわゆる展博の企画会社にはデザイン部門が無いことも大きな原因です。
展博・コンベンション手法は日本が様々な産業のホスト国として
先進性を連続保持することは貿易立国としての重大な要件です。
10月には、二つのわが国にとって重要な展博に関わります。
さらに、展博アイテムそのもののデザインから、
新しいコンベンションスタイルを産み出したいと考えています。
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3月 27th, 2012 Posted 12:00 AM
「マクドナルド」と「フランフラン」、二つのショップ。
キャナルシティ博多でも活況を呈しているショップであり、
「今現代」を企業存在・企業活性・企業展開、
この三つを最も体現している超優良企業です。
私自身、街中で散策するということはほとんどありません。
出張先でのショッピングも時間的にはむずかしいのですが、
キャナルシティ博多では、
なんだかワクワクしながらいくつかのお店を見て回り、
ワイフのショッピングに付き合って楽しむことができました。
特に、この二つの店舗とその経営母体については、
両方とも経営者とは知人でしたから、
ことのほか、現実の店舗を実体感できたことは面白かったのです。
マクドナルドの時代共時性ある商品開発での躍進ぶり、
またフランフランの徹底的な豊富な商品アイテムでのブランド展開ぶりは、
TVの経営番組でも必ず紹介されていますが、
自分で店に入り、実体験してみればすべからく納得してしまいます。
この二つの企業、そして経営者は、もう30年ほど前に出会っているだけに、
二人ともスゴイと絶賛評価です。
マクドナルドのH氏とは、
Apple時代は、営業本部長で本社副社長だったと思います。
その時代にも彼の決心スピード=意思決定度や詳細な行動力には、
何度も何度も感服していました。
だから、現在、彼がリーダーであり、
すべてが成功していることには納得可能です。
彼がアップルからマクドナルド社に変わった直後に、
彼と会って話をしましたがいくつも教えられることがありました。
フランフランのT氏は、なんと同郷です。
しかも彼は福井のある家具製造企業で東京営業所長時代に、
私もこのメーカーで
デザインと企業戦略やスタッフ教育に関わっていました。
当時の彼への印象は、ハンサム無口でしたが、
肝心肝要な発言ぶりで、将来はこの企業を率いると思っていたところ、
起業し現在ではこの領域業界でもリーダーです。
フランフランを知った時、彼が社長だと聞いて驚きましたが、
「なるほど」と一辺に納得しました。
二人に共通していることは、
「デザイン」にとても精通した経営者であること、
「時代把握感覚の鋭敏さ」です。
そして、「デザイン」と「時代感覚」は現在を知り尽くしているからこそ、
「明日を創る」という能力は天分であり、
無論、努力ということがあったとすれば、
彼ら自身の意見を実行していく中では、
様々な障害が他からストレスとなっていたことだと推測します。
しかし、結局は、こうしたストレスは自分自身に突き返し、
自分を常に今日より明日のために「自分自身への修練」、
まさしく精進の成果を連続させるエネルギーだったのだと断言できます。
本当に今は、こうした人物が激減していると私は思っています。
私は、こうした人物たちとも
人生のある時期に懸命になれたことは幸運だったと思っています。
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