10月 26th, 2019 Posted 12:00 AM
先般70歳になって、免許更新のための高齢者講習会を受けました。
運転は東芝時代に免許を取得し、フリーになって29歳から
自分の車を所有し、自分ながらの車で運転しています。
自動車教習所での実車講習は当時以来。そして何よりも、
車いすで運転席への乗り降りが歩道側であることが
望ましいので、これまでの所有車はすべて左ハンドルのため、
教習所での右ハンドルの車での講習には面くらいました。
また、最寄りの教習所で申し込みましたが、
手動式運転装置の実車もありました。
「自分の自家用車で」と申し混んでみましたが、
指導員側にブレーキが必要なので当然断られました。
教習所で、手動式運転装置のついた右ハンドルの車、
背中には木製ビーズのカバーがある車に乗り込む
初めてづくしの体験です。
自動ではシートポジションも調整できないので
結構前のめりのままでしたが、
S字カーブや、スラロームなど運転しました。
申し分けないのですが、AstonMartinはメチャメチャ良い車です。
70歳以上がみんな「お年寄り」(自分もそうなんですが)で、
本当に、同年代ですがびっくりしました。
たとえば、「動態視力」では私は110度=八方目で見えてしまいます。
と同時に職員の人から、「70歳なんですか?」と尋ねられました。
阪大病院での定期検診でも、時には「カルテの年齢合ってます?」と、
尋ねられ、「いえ、間違っていませんし、阪大の名誉教授だよ」と
大抵驚かれます。
講習会は10人がグループで、その最後にVTRを視聴します。
この締めくくりとなる映像で、「自動車は凶器」だと、
それを視た全員が、運転辞めようか?という思いにかられました。
一方でこれは自動車企業が問題解決できるはずだ、そうすべきだと、
カーデザイナーを育ててきた私は、
カーデザイナー自身がこのVTRはじめ、
昨今の問題を直視しているのかをこれから確かめようと思いました。
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5月 15th, 2019 Posted 12:00 AM
令和になって、まだ生まれて2年だけの幼児が
巻き込まれた悲惨な交通事故でした。
報道番組では、この問題解決には、
何の対策も語られていませんでした。
どうやっても、自動車は凶器にもなってしまいます。
以前、私立大でのデザイン課題にこの種の問題解決が出され 、
人間と車の関係が論じられていました。
結局は、水タンク、道路の整備、自動車のハードウエア改善でした。
おそらく、この程度でしか対応がとれず、
保育士さんのこれまで培われた
ノウハウやシステムでの徹底保護でも無理でした。
日本は車優先の道路づくり=道に人間だけに車が進み、
欧米諸国との馬車と人間だけの歩行者への対策対応が遅れ、
道と車のデザイン解決が全くつながっていないのです。
自動車が凶器である以上、「倫理観」だけでは解決しません。
大きな制度改革が必要です。
なんとしても、デザインが車と人間との関係調和に
全力で貢献できるよう交通被災者の一人として、
いつか、私の体験を書き、デザイナーとして望んでいます。
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7月 14th, 2018 Posted 12:00 AM
「階段」は急激なほど,特に「車倚子の人」には
とても怖い存在です。
私にとっては田舎の駅のプラットホームは、
健常者にとっては何気なく普通でしょうが恐怖です。
もはや駅のプラットホームは、全面改修のデザインが
必要だと思っています。
もしそれが病院にあったら、というものを知りました。
しかもこれを建築コンペで選んでいたらと思うと、
建築家が、どれほど杜撰な頭の持ち主なのかと言えます。
それもこの病院では車倚子使用者が多いのに!。
1階から3 階まで一直線なのです。
この建築家には、
なぜ江戸時代に一階から二階へはどうやっていたかすら無知識です。
これは一階からそのまま2階なのか、
もう一つは反対に逆転して2階へ上がるのかが全く知りません。
それこそ、坂本龍馬が暗殺にあった平面から2階では
全く駄目であり、本来なら逆転する階段が必要です。
さて、この病院にはエレベーターが3台ありますが、
私は階段の踊り場を絶対に利用しないと耐えられませんでした。
まして1階から3階までの階段使用を健常者の人が、
どこかの建築?デザイン?で賞を
もらっているのでどういう学会名のだろう思います。
階段という方式が駄目であり、
自宅には電動での方式が一番なのでしょう。
階段がある特に神社仏閣は絶対に、
車倚子の人をどうすべきなのかは
建築家の大きな使命だと考えています。
もし、車倚子の患者が3階から落ちれば、
この階段は「凶器」だと訴えなければなりません。
このことを考えれば、エレベーターは、
地震多発の中では「凶器」だと思います。
先般,大阪北部での高槻市での地震では、
32階の自宅ではエレベーターが停止し、
それでも夕刻には修理がかないました。
おそらくエレベーターは全く新しい方式が発明されないと駄目でしょう。
日本の方式こそ、「階段」取りやめ、
「エレベーター」も新規にすべきと私は考えています。
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12月 30th, 2011 Posted 12:00 AM
安政の津波時には「舟で逃げるな」と語り継がれました。
3.11大津波では映像の中の自動車は、
押し浪で車は津波とともに凶器となり、
引き浪で行方不明者を巻き込んで海に引き込んで行きました。
そうして陸上では、津波で破壊された自動車車体が瓦礫になりました。
20世紀から自動車こそ、人類の智恵技術の結晶でした。
しかし、自動車が凶器となることを万人が知り尽くしています。
私も交通被災者ですから、
車という存在にはデザイナーとしての想いも重なります。
車は大好きなモノでもあるのです。
しかし、もはやハイブリッドだのEV車が車産業の目標ではありません。
「その車内に居れば生命が完全保全」、
そんなカーデザインが必至だと考えます。
私はプロダクトデザイナーとして、
エレベーターと車は根本的徹底的に技術開発目標を再設定すべきです。
ともかく、天災時に「逃げ込んで命を護る空間」、
それがエレベーターと自動車です。
車デザインについて具体的に表現すれば、
「車に乗って海に飛び込み自殺は絶対に不可能」という
車体空間と非常時船舶となるデザインです。
このあたかもSF的発想が、
「天災・人災」への対策デザインであるべきです。
今回の震災では、凶器となる自動車、
自動車が無ければ救急救命もできない、
この矛盾こそ問題設定であり、その問題解決対象に、
カーデザイン、本来の人智的デザイン設計が希求されています。
3.11の津波映像で、大量の車がメチャクチャになっていく様子、
瓦礫記録写真での、考えられない自動車の破損状況は、
デザイナー・技術者・設計者の魂に焼き付けておかなければなりません。
そして、自動車はガソリンが無ければ走りません。
けれども発火すれば爆発します。
電気自動車になったとしても、その車体空間は、
私たちの肉体と生命を護りうるモノにすることです。
これが復興テーマの大きな一つです。
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