7月 28th, 2018 Posted 12:00 AM
「ユニバーサルデザイン」がまた流行っています。
1995年に「UD・エデュケーション プログラム」が、
「川崎が大学人になるから」と言うことでアメリカから入ってきました。
そして、1996年に名古屋市立大学・芸術工学部に持っていき、
「ナイチンゲールの覚え書き」と「人工臓器」を始めました。
最もこれは1986年には、「世界デザイン博覧会」で発表。
この時、NASAでのデザイナー、マイケル・カリルが、
ユニバーサルデザインを言い残したのです。
しかし、私とマイケル・カリルの対談記事が見つかりません。
ちょうど私がGマークで総合審査委員長なので、
「地球にやさしい賞」・「ユニバーサルデザイン賞」を3人でまとめました。
一般的にはロン・メイスンが出てきますが、
七つの法則を言い残しました。これは米国風です。
ところが、また、「ユニバーサルデザイン」は使われています。
この「ユニバーサルデザインハンドブック」は、
米国の論文を大学人に分け与えたのです。
これは大変厚くて読めるモノではありません。
一応、私は監修者なので読んでいますし、
マイケル・カリルもロン・メイスンも亡くなりました。
そして「SD」(建築雑誌)の最終号「HCD」になりました。
Human Centered Designです。
それは現在では「HUSAT」が基本にしています。
Human Sciences and Advanced Technologyが基本です。
Tags: Gマーク, NASA, UD・エドケーションプログラム, ジョン・メイスン, マイケル・カリル, ユニバーサルデザイン, ユニバーサルデザイン賞, 七つ, 世界デザイン博覧会, 名古屋市立大学・芸術工学部, 地球にやさしい賞, 法則, 総合審査委員長
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9月 23rd, 2015 Posted 12:00 AM
声喩・擬音語・擬態語として
「オノマトペ」の学術論文がようやく査読OK。
これは私が長い間、繊維の性質分類の感性評価軸、
その設定をめざしてスタッフを中心に、福井県織物組合の青年部会と、
擬音語で、布感覚評価をしてきたことを学術的に、
感性工学会に提示してきたものでした。
提案から1年半かかったことになります。
かねてより、繊維・布には七つの手触り感覚での分類がありました。
しかし、数値化不可能であり、プラスチックが金属化をめざしていた、
その手法に触発されて、まず我々はその感性評価の6角形に、
さらに「しなやかさ」を付け加える道具で、
布の手触り感覚評価を随分と積み重ねましたが、所詮、それは、
大人たちの感覚に頼りきっていることに気づき、
保育園児たちに彼らの感覚評価を求めてみました。
「ぬめり」・「しゃり」・「きしみ」は幼児達の語彙には無く、
それゆえに、彼らは頬に押し当てたり、噛んでみたり、嗅いでみたりと、
彼らの五感に布の感覚はまさに新しい擬音語まで突出する有様でした。
これによって「羽二重:HUBTAE」ブランドの
参考見本帳の感性評価軸ができました。
ちょうど同じくして、二つの現象が起こってきています。
ひとつは、ビールCF表現での「ぐびぐび」、「ごくごく」とかを
未成年の飲酒禁止表現でのあり方検証になっています。
またもう一つは、
医学特に、問診でのどこが痛いかを伝えるオノマトペ運用があります。
「ずきずき痛む」、「きりきり差し込む」などは、
患者とドクターとの会話での感覚伝達になりますから、
これをさらに突き詰めていくことで、背中、胃周辺など、
体の一部への痛度評価になるという研究が出現していることです。
このことを大阪大学医学系研究科でも、
痛度の「オノマトペ感性評価軸研究」に
明確に持ち込むことが可能になりました。
地方産業、その繊維の感性評価軸への「オノマトペ運用」は
デザインにおける一つの
それも大きな感性評価が可能だということです。
そのためには、擬音語や擬態語の収集と伝達によって、
これら擬音語が少なくとも三つ重なった時には、
感覚伝達の共有化が必ず叶うのではないだろうかということです。
おそらく「オノマトペ」というラテン語からフランス語になっていった
ことばが感覚伝達をすることは確実になったと思っています。
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3月 29th, 2015 Posted 12:00 AM
「羽二重」は日本が貿易立国として、九谷焼の次に大ヒットした
代表的な商品でした。
この歴史的な裏側には由利公正がいました。
由利公正は「五箇条のご誓文」起草者であり、
初代の東京府知事、明治維新政府のリーダーでした。
富岡製糸場も、西陣織りにも、彼の存在がありその背後には、
橋本左内と横井小楠がいたことを私は語り継ぎたいと考えています。
昨年9月に東京で「羽二重」ブランドを歴史・科学・未来で
発表をしました。これは福井県織物工業組合の青年部会でした。
それから、なんとしてももっと拡大をしたくて、
福井県織物工業組合の総会にて講演をしました。
羽二重に至る、歴史性としての偉人達の活躍ぶりから、
科学的には、織物の素材性能を七つの布特性を学術的にまでまとめ、
未来は、まったく新たな織物編物の繊維素材と、
その製品開発の多用性をデザイナーとして紹介をしました。
正直、デザイナーの私としては、25年前、福井在住時には
新ブランドで今では当たり前になっているインナーバックをすでに
福井で提示していましたが、当時は潰されてしまいました。
ようやく新ブランドが福井地元で理解され始めたのかもしれません。
すでに、私のところには新テキスタイルの開発や、
その商品化、見本市への特別参加要請も来ています。
おそらく、羽二重というのは、絹織物ですが、
新ポリエステルからカーボン繊維、さらにはボロン繊維までを
私はこれまで適用されなかったアイディア展開をと狙っています。
したがって、「今日の講演は難しかった」と言われましたが、
私は敢えてテキスタイルが次世代開発の直前にあることを
懸命に伝えたつもりです。
当然、かってパラシュートが素晴らしいので、
敗戦時には米国に徹底的にf福井は爆撃を受け破壊されました。
もう一度、世界で最高の繊維・織物・編物・テキスタイルで
「未来を織り込む」産地づくりにデザイン智恵を出す覚悟です。
Tags: インナーバック, カーボン繊維, パラシュート, ボロン繊維, 七つ, 九谷焼, 五箇条のご誓文, 富岡製糸場, 布特性, 新テキスタイル, 新ブランド, 新ポリエステル, 明治維新, 未来, 未来を織り込む, 東京府知事, 横井小楠, 橋本左内, 歴史, 由利公正, 福井県織物工業組合, 科学, 絹織物, 羽二重, 西陣織, 貿易立国, 起草者, 青年部会
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9月 26th, 2014 Posted 12:00 AM
「織り込む未来」をテーマに、織物工業に取り組む若手たちを
私はこれまでのデザイナー経験から新ブランド設立をめざしました。
私のふるさと福井は繊維生産を地場産業にしています。
30代時代も取り組んだことがありますが、商品化に至らずでした。
幼い頃には、母の実家で祖母の兄さんは大きな繊維工場を経営し、
母の兄は繊維のエンジニアで、繊維の大企業その北陸支店長でした。
私の周りには繊維産業関連が一杯にあり、
東芝時代はスピーカーのサランネットやニットを必ず福井産を選別。
繊維には深く関わってきていますから、特に、絹織物から、
人絹=レーヨン、そしてポリエステル繊維は追いかけてきました。
私にとってそれはデザイナーとして、
やっと繊維を身体から離脱やこれまでよりの進化を意図しています。
日本の貿易アイテムの二番目が生糸でしたが、欧米からの依頼で、
生糸は羽二重に変わり、最大の輸出品目になります。
この歴史性は子どもたちにも伝えるべきであり発表会に紹介します。
さらに、織物の感性評価はありましたが、これも応用は未然です。
オノマトペ=擬音語で、幼児たち感覚も検証しました。
七つの感性評価をこれから繊維評価に応用する手法も見せます。
しなやかさ・はり・こし・ふくらみ・ぬめり・きしみ・しゃりです。
この感覚を基盤に、まず、「大袱紗」から商品化を開始します。
かつて、福井は落下傘を生産していましたから、大戦災を受けます。
落下傘の繊維技術にもどれば、それは新たなポリエステル産地復興、
私はデザイナーとして、新たな工業製品に、適用を考えています。
絹、綿、こうした自然繊維をポリエステル繊維は超えてきました。
繊維の糸、撚糸、表面加工、染色、全てが未来に向かっています。
やがて、トランスポーテーションまでが繊維になるかも知れません。
新素材・HUBTAEは、未来を織り込む産業になってほしいのです。
『「羽二重」ブランドの発表を決定する!』
『幼児たちの布感覚=感性評価実験から最学習』
『布の感性評価はこれまで無かったからこそ』
Tags: HUBTAE, きしみ, こし, サランネット, しなやかさ, しゃり, トランスポテーション, ぬめり, はり, ふくらみ, ふるさと福井, ポリエステル産地, ポリエステル繊維, 七つ, 人絹=レーヨン, 地場産業, 大袱紗, 感性評価, 新ブランド設立, 新素材ブランド, 染色, 絹, 絹織物, 綿, 繊維のエンジニア, 繊維の糸、撚糸、表面加工, 繊維生産, 繊維評価, 織り込む未来, 織物, 羽二重, 自然繊維, 落下傘, 袱紗, 貿易アイテム
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1月 28th, 2012 Posted 12:00 AM
ふるさと福井へは56豪雪の時に帰りました。
毎日熱が出て、やはりもう東京でも生きられず、
ふるさとで終わるのかと思っていました。
しかし、春になって東尋坊周辺にはアザミやキンポウゲが咲き、
アザミの色、キンポウゲの色を見つめて、
そうだ、久しぶりに「色」を見たと思ったものです。
東京時代にすっかり忘れていた自然の色でした。
それから越前打刃物と越前和紙に出会っていくのです。
その頃は、絹織物をともかく触っていました。
理由は、祖先が描いた絵図面にまるで絹織物のような和紙があったのです。
やがて、越前和紙の産地にその復元をお願いすることになるのです。
そして布の歴史から見れば、絹織物というのはとても若い繊維であり、
その手触り感覚がなんともいえません。
そして調べていくと、
布には次のような感性的な評価の言葉が七つありました。
- しなやかさ
- きしみ
- ふくらみ
- しゃり
- こし
- はり
- ぬめり
しかも、この図面は「割り出し図」であって、
宮大工技法の基本のような図面、
さらに和紙は絹のような「しなやかさ」と「ぬめり」がありました。
したがって、墨のラインがにじんでいないのです。
その秘密がこの絹のような和紙にはありました。
そうして、この七つの言葉は
ファッション素材を表現するのには最も適した用語であり、
すっかり忘れられていました。
またこの図面にはいわゆる黄金比や白銀比が描かれていました。
ひょっとするとこの図面は
私が描いていたのではとすら思うことがしばしば起こりました。
この「ことば」と「比率の割り出し図」は、
私のデザイン設計要素になっていきました。
しかも、図面が描かれた和紙は、もう越前和紙産地では、
決して漉き出し出来ない泥に含まれた水が使われていること。
そして、ある伝説に出会います。
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