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Posts Tagged ‘モレスキン’


『現時点でのスタイラスペンの評価』


   


     8月 16th, 2017  Posted 12:00 AM

「弘法筆を選ばず」というこの解釈を
私は二通りでみています。
最適な筆を見いだしていることと
どんな筆でも理由づけが必要という反証です。
私は何しろデザイナーであり、筆記具について、
特にこのところデジタルスケッチでのスタイラスや電子ペンでは、
最初は自作してまで確認するほど今使用ペンを選びぬいてきました。
iPad上でのスケッチ手法やそのカラーシステムは教えるほど色彩論を熟知。
さて、筆記具は決して簡便なモノは選ぶべきではないというのが持論です。
ペンのグリップ性では
φ7.5mmとφ14mmが人間には最適だと判断しています。
しかし、デジタルスケッチでは、
鉛筆・サインペン・マーカー・筆など全ての表現がスタイラスで決定です。
結局はApple Pencilでは直径をφ14.5mmにするべくシリコン?カバリング。
さらにはスタイラス初期の製品は
φ7.5mmで使い易くて未だに使用しています。
スタイラスだけでのデジタルスケッチは、
スケッチ(素描)からレンダリングまでが可能です。
しかし、これはほとんどフィニッシュワークで企画書向けであり、
基本的にはアナログでのスケッチブックやモレスキンのJapanese Styleを
使用することからデザインをスタート。
デジタルスケッチでは、描くことを拡大させたり、
左右利きゆえ両手で描いたり消したりがとても自由であることは確かです。
現在は、電動車椅子のスケッチは企画書向けのイラストとして描いています。
このデジタルスケッチとして最大の長所は、
拡大して部位や部品決定とともに、ここにはこの素材・モーターなどの
実装予想がとても可能です。
ここに取り上げたスタイラスではペンタイプはスケッチよりも筆記用として、
iPadの使用シーンにふさわしいと考えています。
いわゆる一般向けのスタイラスが日本文具大賞にも応募されてきますが、
ほとんどスタイラス・ペン先はOEM供給されたモノは評価は不可能です。
何しろ100円ショップにもあるスタイラスは使ったことがないからでしょう。
スタイラスはPadパソコンが増えたわりには進化しているとは言えません。
新しいスタイラスペンを求めています。
自分デザインのアイディアを試してみたいとすら思っています。

* 「このサインペンその物が美しい」
* 『iPad Airのスタイラスをまだ追いかけ、今の結論』
* ようやくPad上でのスケッチができる』
* 「ボールペンスケッチのためのモレスキン」
* 『iPadでのスタイラス先端が新たなペン先になった』


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『イラスト・漫画はデザインスケッチでは無い』


   


     3月 22nd, 2016  Posted 12:00 AM

デザイナーにとってスケッチは明らかに一つの技能であり技術です。
ただし、僕は恩師・故柳宗理先生からは、
「レンダリングなんぞ上手くなるな」と教えられましたが、
僕はいつも反抗していました。
「レンダリングが描けないと企業入社は出来ない」と
たてついていましたし、実際はクラス(工業デザイン専攻)の中では
基本的な入試でのデッサン力も無くておそらく最低の下手くそでした。
だから社会人になって、レンダリングが上手くなることは
僕には義務でした。
実際、フリーランスデザイナーになってからも、
デザインスケッチとラフレンダリング、レンダリング技能を
日課として
自分精進の大きな目標でした。
それからパソコンの登場では、Macintosh 128kに、デザイナーの未来、
つまり、MacPaintとMacDrawに将来のデザイナー技能が見えてきました。
多分FullPaintで僕自身がトレーニングをして描いたのが
パソコンでのレンダリング、その最初のものだったと考えています。
今では、iPad Proで、かなり描ける時代になりましたが、
パソコン、EWSでのレンダリングソフトは全て追いかけてきたと思います。
しかし、最近はデザイナーがスケッチ技法での大きな間違いがあります。
簡単に言ってしまえば、
デザイナーにとってのスケッチ、それからレンダリングというのは、
あくまでもデザインスケッチであり、
その基本はデッサンでも「デザインストローク」での訓練が必須です。
それは、いわゆるイラスト描法でも、まして漫画描法でもありません。
なぜ、イラストや漫画では「デザインスケッチ」にはならないかを
書き残しておきたいと考えます。
すこぶる簡単です。
イラストにしても漫画にしても、そうした描画、特に漫画には
画枠があるのです。
つまり、画枠内でのイラストや漫画では、デザインの根本である
「発想の限界」を与えてしまうのです。
発想に限界を絶対に与えない手法である技能=技術がデザインスケッチでは
必ず求められなければなりません。
私はたとえばモレスキンにしても蛇腹の「ジャパニーズスタイル」を使い、
パソコンやiPadであれば、画面を相当に大きく拡大して使います。
デザインスケッチでは、
決して限界を与える画材や手法は使うべきではありません。
レンダリングを全否定していた故柳宗理先生には
描画に与えられる画枠からの解放を教示されていたのです。


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「5年ぶりのパリ、5日目の報告」


   


     3月 9th, 2013  Posted 3:40 PM

最終講義」を終えて一日休み、
翌日、伊丹 → 成田 → パリに入りました。
車椅子になってからは、飛行機は余程の事で無い限り、
私のある信念で選んでいます。
よく眠りました。
ワイフは3本も映画を観たとかでした。
すでにパリでは5日過ごしましたので、BLOGを書きます。
2008年には私の誕生日を挟んで来ていましたから、
ホテル(Four Seasons George V)には、
かつては友人がアジア担当ディレクターでいましたがもう帰国しています。
けれども、スタッフの一部は覚えていてもらいました。
10年以上もパリの定宿ですから、
車椅子対応はそのままで、ワイフが映っている鏡扉の後に、
ホールから各部屋へのエレベーターはそのままでした。
ただし、やはり、パリは車椅子での横行は厳しいです。
いつも電動の凄いのをデザインしないと、と思います。
飛行機の中からある小説を読み出し、
パリ2日目夜に読み終わりました。
フランスには教え子が4人もいます。親友もいます。
昨夜から帰国してからの仕事準備を始めました。
ワイフは5年ぶりの街中地理を確かめに行ったり、
スーパーマーケットに行ったりです。
昨日、
街中のいつもの文房具店でもっとも素敵なスケッチブックを買いました。
店内では、やたらにモレスキンが増えていました。
けれども、なかなか手に入らない皮革カバーで
最高品質のスケッチブック2冊だけでしたが買い占めました。
ワイフが買い占めているモノも十分に知っています。
帰国前に教え子たちと食事をしたり、
どうしても観たい現代美術を観に行くつもりです。
恩師や目上の方々には絵はがきを書きました。
父がいた頃には、海外に出るときには、
必ず、飛行機内で絵はがきをもらって到着地で郵送しました。
それは、もし、私が海外に居る時にでも、
父に何か体調事情があれば困るので「私なりのおまじない」でした。
しかし、もう父はいません。
生きていれば96歳、79歳で逝きました。
今回、しみじみと思ったことは、
<これが最期の海外かも>ということでした。
「最終講義」で一応、阪大を退官しますが、
阪大からは、「名誉教授号」のカードと名刺200枚を作成してもらえます。
早速、SHOT NOTEホワイトボードにラフを描いてスタッフに送付。
本日(Paris 14:07)に、研究室レイアウトをOKしました。


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「ボールペンスケッチのためのモレスキン」


   


     5月 27th, 2012  Posted 12:00 AM

2006年に金沢21世紀美術館に作品が永久収蔵されました。
その時に、私はスケッチを残していない事を諭されました。
私はアイディアスケッチなどは「製品化・商品化」終了で、
そうしたメモなども廃棄してきました。
もう「製品」が残ればそれでいいとさえ思っていました。
無論、スケッチは毎日何らかを描いてきた40余年です。
したがって、様々なスケッチブックやノートには、
まったく一貫性がありませんでした。
そんな折りに、
モレスキン社企画でスケッチ展への出品を求められました。
その時に、モレスキンのジャパニーズスタイルを使ってから、
今後はこれに何でもスケッチはボールペンで描き、
それから色鉛筆で着彩することにしました。
だから、いつでもモレスキンとボールペンは持ち歩いています。
当然、描きやすいペンや色鉛筆に神経を尖らせてきました。
そして、iPadで最近はスケッチも「身体化」しています。
それだけに、iPadのスタイラスペンの書き心地は、
ボールペンとの経験が基本になっています。
左から、

  • グレタガルボ(モンブラン)とても美しい曲線
  • デユオフォールド(パーカー)重量バランスとシルバー仕上げ
  • オペラ ブルーベリー(ビスコンティ)素材開発の素晴らしさ
  • ショートサイズ(モンブラン)

これらが気に入っています。
ボールペンのリフィールはそれぞれのメーカーですが、
持ちやすさや重量バランスで指先感覚との相性がいいのです。
だから、スタイラスペンにもこの感覚を求めています。
さて、このスケッチは、
最近作の有田のティーカップ・プラチナ釉薬仕上げを意図。
間もなく販売開始になります。

モレスキンは一冊描き上げたらワイフにプレゼントしています。
ひょっとして、私があの世に逝ったら、
高額な「芸術作品」になるかもしれませんから・・・。


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「Sketching way with a iPad & a Stylus」


   


     5月 25th, 2012  Posted 1:16 AM

本日夕刻、AppleStore銀座にてイベントです。
iPadでスケッチを描くこと=発想手法を実演し、
Stylusを身体化し、アプリとして、
SketchBook-Proの使い方・Tipsを紹介します。
私の選んだStylusで、
ブルーシリーズをなぜ選んでいるということも、
さらに、使いこなしとしては、

  ● デザインストロークからスクリプト
  ● RGB色彩空間とHSB色彩空間の関係
  ● スケッチストロークとして書道入門

この三つをメニューにしています。
自分のiPadとStylusPenを持参していただければ、
デザインスケッチが「発想」のツールになる、
そんなことも紹介したいと考えています。
正直、私はボールペンとモレスキンが
日常的なスケッチツールですが、
iPadも今では十分なスケッチからレンダリングまで
そうしたデザイン実務のツールになってきました。
おそらく、話したいことはいっぱいあります。
とりあえず、いわば「基礎編」ということで
参集していただけることを期待しています。
実際の立体物を描き込んでいる時間はないので、
球や立方体や円筒などを正確に描けるコツも
教えることができるでしょう。
さて、このブログを書き上げたら、
テキストにするためのKeynoteプレゼンは、
これから制作準備します。


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『資本主義からの逃走』
 「 *「手」が創造力の発電装置という話*」


   


     4月 28th, 2010  Posted 1:45 AM

手は起電力を!
フレミングの法則が「指先の向き」だったのは奇跡的な発見でした。
私は、手と指先には、発電装置があると言い続けてきました。
ますますその気持ちは強まっています。
美大で徹底的にデッサン、
それも工業デザインのスケッチトレーニングでした。
東芝の実習=これはデザイナー採用入試ですが、
当時、他大学よりもスケッチは絶対に自分が巧いと思っていました。
ところが入社して、「レンダリングに」と指示されて、提出したら、
「ラフ・スケッチ(レンダリングの下書きの下書き)ではなくレンダだよ!」
と窘められて、『どうすりゃいいんだ』という思い出があります。
スケッチ作法
40年もデザインのためのスケッチを描いてきました。
それは、頭の中がまったく空っぽで、何も考えていなくても、
「手を動かせば」→脳内に「かたち」が浮かび上がってきます。
だから、「創造力」は、「手」あるいは「指先」で何かに集中していると、
必ず「かたち=形態」が生まれます。
だから、私は「手」は起電力装置だと思っています。
「手」をともかく動かすのです。
これまで、様々なスケッチブックを使ってきましたが、
今は、「モレスキン・ジャパニーズタイプ」と
ボールペンのB黒を使っています。
そして、そのスケッチに色鉛筆、最近はステッドラーに限定していて、
このスケッチに着彩をします。
一冊いっぱいになったら、ワイフに渡して、
また新しいスケッチブックを渡してもらっています。
これまでどれだけのスケッチブックを試してきたことでしょうか。
やっとこのスケッチ作法に落ち着きました。
鉛筆などは、最期までの使い方は35年使い方は定まっています。
ボールペンは、スケッチのためにあらゆるブランドを使ってきましたし、
今なお収集が趣味になっています。
それは、自分の「手」という発電装置を
常にピカピカにしておくためです。
そして、右手・左手いづれでもスケッチを描き、
ここ2年ほどは、「ペン回し」をしながら、描いています。
なんだか、「ペン回し」をすればするほど、
起電力が大きくなるという気分になれるからです。


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