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Posts Tagged ‘ボランティア’


9月3日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     9月 3rd, 2020  Posted 12:00 AM

9月3日 仏滅(己酉)

『提訴としてのデザイン』

すなわち、
「やさしさ・おもいやり」という
常套句で包まれたモノの商品化、
テクノロジー賛歌で反論を許さない
「きわもの」形態、
演じられるだけの
ボランティア美徳が
はびこる予感を禁じえない。

artificial heart:川崎和男展


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『私自身のトーチ・デザイン審査基準は5項目でした。』


   


     3月 23rd, 2019  Posted 12:00 AM

1次審査の結果が入りました。
私が期待した一案もかろうじて入っていました。
それぞれの専門家からなる審査員団の一人として、
「デザインが問題解決である」とは、
一般的には伝わっていないのだとも実感しました。
私は、デザインの5つの基本、
もしくは基準となる構成と構造に着目していました。
 ● 日本らしさというシンボル性の形態への表現性
 ● 先端技術の応用による日本独特性=押し出し成形への確かな知識
 ● 新しい製造手法とトータルな適合性=成形後の光の実装性
 ● モノとコトが「復興」でつながる文脈性=コトづくりに一致
 ● 世界に誇れる機能・性能・効能を具現化する想像力の創造性
もっとも大事な「創造性」は、
問題解決となる解答を必ずや導き実現する力です。
2次審査に必要となるトーチとしての様々な条件検証は、
技術の専門家中心に実証現場での確認そして私はビデオで確証し、
さぞかし大変なチーム努力だったろうと応募チームに敬服しました。
この審査会の専門家はボランティアでした。
これまでの知識と経験から国家的なプロジェクトの一翼を担い、
東京2020の成功を日本の未来につなげたいと承諾されたのだと思います。
私も苦手な午前中から、長時間連日の審査会を乗り切りました。
私はシンボルマークのバッジが欲しかったのです(笑)。
実際、国際的な市場でのモノづくりの現場にいるデザイナーとして、
万一、聞かれたらなら明言できるだけのの自負がありますから、
その実践からの「論理」をもってのぞみました。
結果、英知を結集し議論を尽くした審査が終了しました。
オリンピック・パラリンピック開催の前には
日本中で、20000本のトーチが、走り巡ります。


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12月15日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     12月 15th, 2017  Posted 12:00 AM

12月15日 先勝(丙子)

「サービス」とは、宗教用語である。

宗教用語というのが重すぎるなら、
ボランティアとか、奉仕という言葉の
類語だと考えたい。

「サービス料」という、
金銭的なタイトルになっていることが
「何か変」だ。
誠実さを無料で奉仕するという行為が
サービスだと思う。

『デザインという先手』手抜き 不可欠である誠実さ


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『手話通訳という職能はボランティアでは無い』


   


     10月 23rd, 2016  Posted 12:00 AM

まだまだ自分には不明なことが多いのですが、
確かに、この専門分野がプロフェッショナルであるべきと思いました。
昨日、研究室に「手話による医療通訳士」の方々が見えました。
正直これほど大変な仕事があるだろうかとビックリした次第です。
最近は「手話」が報道や講演会などでは見かけることが多いのですが、
なんだか、「手話」というのはボランティア活動に見られてしまいます。
かくゆう自分にとっても、ボランティアに思えていたことは確かです。
果たして日本語世界での手話なら聴覚障害者にとっては有効なことです。
日本語の世界観の中ではようやく見慣れた風景にはなってきましたし、
それらはボランティアだという認識が自分にもありました。
しかし、医療場面で、それも多言語であれば、
医学用語もあれば、聴覚障害者の外国語を手話で理解し、
医師なり、医療従事者に通訳をして、再度、患者の方の言語に、
それを手話で伝えるという職能が、プロフェッショナルであることは
絶対的に当然のことです。つまり、それなりの報酬が認められるべきです。
自分自身が身体障害者・心臓障害者として、障害者差別を受けてきた、
その体験は数限りなく持っています。
そうしたことから、PKD=Peace-Keeping Design で、
具体的には、ワクチン接種や途上国へのメガネ配布などを
クリントン財団やオクスフォード大学との共同研究によって、
新しいメガネ開発をデザイン対象にしてきましただけに、
この手話通訳の職能育成には協力どころか、
やっぱり存在している既得権問題を露わにしていく覚悟です。

* 「メガネ革新の核心がはずれた商品は不可」
* 『ワクチン経鼻デバイスから社会システムの変更を』
* 「PKDの途中報告
* 『非常事態宣言の街=パリにて、決意!』
* 『デザインディレクター・職能名の定義をしておきたい」


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staffblog 10月21日


   


     10月 21st, 2016  Posted 11:55 PM

10月21日

本日は、医療通訳・手話通訳に関する、
お話を伺いました。

診察を受ける際に、言語は非常に重要です。
その橋渡しをしてくださるのが、
医療通訳者です。
さらに、聴覚に問題がある場合は、
手話通訳者が医療通訳をしてくださいます。
極めて専門性が高い職能と言えますが、
実際は、これはボランティアという扱い、
というお話を伺い、
教育・行政、あらゆる面からの
デザインが必要であると合意に達しました。

IMIA
International Medical Informatics Association


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『「くまモン」参加のワッペンでレジリエンスデザイン』


   


     8月 5th, 2016  Posted 12:00 AM

先般、東京で誤報が流れました。
誤報であっても、日本人には必要なことだと思わざるをえません。
案の常、我々には「熊本大震災」はまだまだ連続していますが、
報道が無いと終焉したような錯覚が起こってしまいます。
現地では九州大学、そして現場熊本の崇城大学が
「レジリエンスデザインチーム」として、地道な活動をしてくれています。
バックアップできることは本当にささやかなことですが、
「レジリエンスデザイン」という領域がやることは、
これまでの「強靱化」というよりは、はるかに次世代、そして、
日本ならではの大切な提案・提唱になっているもとの考えます。
三つのワッペンを最初にデザインして、ようやく熊本県の認定で
目星のシンボル「くまモン」マークも使用可能になりました。
レジリエンスデザインチームの建築系ではコンペ企画も実施されるでしょう。
阪大の私の研究室でも明確な製品開発と商品化をねらってます。
ようやく、たかがワッペンかもしれませんが、
デザイン力の具体的な実務がワッペン一つの裏側には一杯潜んでいます。
今「全瓦連」がほとんどボランティアで修復に入っています。
このところ、日本では連続した地震が頻発します。
それだけに、3.11も熊本も明らかに、
日本民族の「知恵」=Silienceにするべきです。
次世代デザインではレジリエンスデザインとコンシリエンスデザインが
切っても切れない密接な関係にあることはこのチームにテーマが出るかぎり、
デザインの拡大、デザインの実務性は明確になります。
もはやユニバーサルデザインでは解決不足は明らかです。
それこそ、人間工学の一分野が「シーティングエンジニアリング」のごとく、
知識、学識、の大変革が起こっていると言って構わないでしょう。
「学際化」なんて誤魔化しだと言い放った無能さにはあきれるだけです。
レジリエンスを明確化するコンシリエンスデザインは
すでに本格的な実務としての次世代デザインに、
たったワッペンデザイン1枚で表現されているのです。

* 『熊本の草木鳥がレジリエンスのシンボルになる』
* 『公・自・単・情・安・省・空を暗記せよ』
* 『レジリエンスデザインチームだから屋根材・瓦を新開発』
* 『Silienceの原意・・・デザインが何になるかという意義』
* 『熊本大震災への新たな瓦屋根材のデザイン開発』


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『ふるさと福井の大震災を胎内で経験していたと聞く』


   


     7月 1st, 2016  Posted 12:00 AM

1948年(昭和23年6月28日16:13pm)福井大地震が起こりました。
地震規模はM7.1、1945年の大空襲は日本での三大空襲の一つでした。
羽二重によるパラシュートの産地だったからです。
地震1ヶ月後には集中豪雨により、3度も市街地は破壊されました。
自分はまだ母の胎内に命がようやく出来た頃で、
翌年の2月にこの世にでてきました。
大地震が発生した時、母は実家の竹藪に入ったそうです。
母の実家裏の竹藪は300坪ほどありました。
そして竹藪は竹の根が強くて地盤がしっかりしていたそうですが、
夕焼けと同時に福井方面の空が真っ赤だったと聞きました。
戦争から復員して、父はノンキャリアの警察官であり、
その若さから、
県境を自転車で乗り越えて石川県警に伝令を努めたそうです。
福井から県境に行くまでに数人の倒壊家屋に閉じ込められた人を救ったと、
戦争の話は従軍7.5年ながら、一切話さなかったことにくらべれば、
小さい頃にそのいくつかのエピソードは聞かせてもらいました。
阪神大震災の時には、父はすでに退官していましたが、
私はまだApple本社とのつながりがあり支援金と、
PowerBook100台が東京から福井に届き、
それを福井県警が最も早く神戸入りをするときに運んでもらいました。
と同時にキヤノン販売には、神戸にあるショールームのプリンターを
避難所にいるボランティアに開放していただきました。
しかし、その直前まで開発していた「ラリア」という
非常事態専用SOSラジオの中断が
とても悔しかったことを今も忘れていません。
以後、行政がらみのデザイン意義はないものと考えています。

*『最近見なくなった竹藪、その思い出』
*『都市伝説であれ、地震雲あり空をよく見よう』
*『あれから20年・・・阪神淡路大震災のこと』
*『想像力と直感あれど『東京ラリア』具現化出来ず』
*『児童を守らねばならない! そんな国ではなかった』


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『ワクチン経鼻デバイスから社会システムの変更を』


   


     8月 24th, 2015  Posted 12:00 AM

経鼻デバイスは現在、公表とともに、
未だワクチンそのものと、接種方法、遺伝子検査システム装置の
研究開発、その途中にあります。
正直、企業での開発進行は私にとって最近はゆっくり感があります。
ともかく、こうした医療に関わる新たなPPD開発そのものの
再デザイン化が短時間で必要だと考えています。
新PPD= Product Process Developmentを新規に企業定着すべきです。
この経鼻デバイスはまずワクチン供給ユニットによって、
左上のようにセットされて、そこからワクチンカプセルは、
取り出されると、逆向きでシリンジ先端に再セット。
そして両鼻分がデバイスに入ると、
それぞれ右と左に、デバイスの回転でミストが注入されます。
これは経皮デバイスではないので、無痛なことが最大特長です。
したがって、子どもたちにはこれからの接種デバイスとして
経鼻タイプのデバイスは歓迎されると考えています。
また鼻に先端が鋭角なことを避けるためには、
鼻孔にセットされるのは円形であれば、
デバイスが刺さる印象は無くなります。これが大特長です。
最も、シリンジで解決しなければならないのは、
針を経皮で突き刺すということから解放されることが肝要です。
さらに重大なことは、現在使用されている薬剤が
果たして、それぞれの人間に適しているかどうかがあります。
実際は、遺伝子との最適性が重要であることは解っていることですが
結局、薬剤の企業によって、この確かな方法が
全世界的の資本主義経済と製薬企業との間にその了解がないことです。
おそらくこれからの社会にとって、自己納得されるだけの、
薬剤適合性がいち早くもとめられるべきと考えます。
薬剤企業も、時代変換時が訪れていることに気づくべきと考えます。
私はまずボランティアでの後進国家へのワクチン提供を
PKDでのメディカルサポートプログラムとして
この計画を進行させています。


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『新素材デザイン=「固丸くん」の商品展開は制度設計が必務』


   


     9月 30th, 2014  Posted 12:00 AM

これからのデザイン対象領域には「新素材」デザインが必要です。
そのためにはどうしてもデザイン領域の拡大が必要と主張します。
「H2Oセルロース」という新素材を製造から制度化をめざしています。
広島の土砂災害では、急遽メンバーたちがボランティアで、
この素材の確証を求めて手伝いに入ってもらいました。
私のスタッフも現地入りしましたが、行方不明者がまだいらして、
カメラを向けることも憚れたと報告が入りましたが、
この新素材開発の実証ということで撮影することが認められました。
「セルロース・スマイル」という現場雰囲気のコトデザインを
この素材はまだまだ開発分野がデザインとして残っています。
しかし、明らかに広島の土砂災害ではいい確証がえられました。
たとえば、まだ紙粘土が水で固まるコトの明確な科学性には
不明点も残っていますが、「水素結合」であることは明らかです。
広島にて、このパウダーを泥水・泥土に混ぜることは、
これまでセメントで固めることの不具合さは明確になりました。
コンクリートでは土壌をアルカリ化してしまいますが、
このセルロースであれば、放置すれば土壌に戻ってしまいます。
そこで、私のデザイナーとしての役割もはっきりしてきました。
散布方法の新たな手法デザイン、その重機デザイン、制度化デザイン
そして、新たには除染作業に向けるべきパウダー化です。
最も重大になってきているのは、このパウダーのパッケージ化です。
新素材のブランド化では、絹織物からポリエステル産業への
新たなデザイン領域を策定して適用製品化アイテムも発表しました。
今、地球環境には自然の猛威は火山爆発や伝染病感染までが
大きな危機解決デザインを求めています。
私は新素材デザインは危機解決デザインそのものだと考えています。
まもなく、このセルロース新素材の制度デザインを訴求します。

『広島被災地に「パウダースマイル」を!』


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『ヘルメットとヘッドライト、デザインの見直し』


   


     8月 27th, 2014  Posted 12:00 AM

学生時代は山岳部ロッククライミングで常にヘルメットを使い、
企業C.I.では、建設用ヘルメットを見てきました。けれども、
日本の天災状況をみると、一家にそれぞれが必須になりました。
私なりに選びぬきましたが、デザイナーとしては不満です。
折りたたみヘルメットは出張用ですが、これも不満です。
私はタクシーに乗ると質問をします。
東京では、優れた企業は、客用自分用も装備し、ECD訓練も修了。
ところが、大阪のタクシーはまったく訓練皆無ですから大問題です。
もはや、天災対策での訓練や装備準備は「空振り」でいいのです。
今のヘルメットは、FRP製ですが、内部防御材にはもっと熟考設計、
さらに、72時間体制や酸素吸入やもっと、いざ!が出来ていません。
今回、広島の土砂災害には開発途中ながら現地実証をしました。
開発途中でしたが結局、対応量をボランティアとして持ち込みます。
その素材はH2Oセルロースです、
人的労働対応こそ最大のデザイン懸念としてミッション化検討です。
当然、現地入りの企業C.I.としてのヘルメット・ヘッドライトと判断。
危機管理学自体の学術性は基本でしたが、危機は管理不可能。
よって「危機解決の実務」はデザインが集中して主導すべきでしょう。
その代表的なモノに、私はまず、日本だから出来るヘルメット、
日本だから出来るヘッドライトは組み合わせて、かつ性能拡大を
デザインし直す必要性を感じています。
なかなか、本気度がイメージ負けしてしまいますが、
今の日本がこの危険性を最大の機会=危機としてやり直す、
その気概をもって新規デザイン対象にし直すことだと思っています。
ヘルメットは、軍事からの歴史性がありましたが、
これからは、もっと危機性からの発想であれば、このデザインこそ、
デザイナーの力量とそれを実現する企業があってほしいと願います。

gpgp.tokyo


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