3月 15th, 2015 Posted 12:00 AM
「コンシリエンスデザイン」とは、端的な定義を行えば、
学術性と芸術性、文科系と理科系の融合・結合・統合を
「学際化」することが定義である。
その学際化された教育と研究による
新たなデザインでの造形言語と形態言語によって
問題解決と危機解決を図ることである。
しかし、日本の国内外全ての大学機関に
この教育講座と研究機関は存在していない。
特に本来のコンシリエンス概念には
文科系と理科系のいわゆる文理融合にすぎなかったが、
コンシリエンスデザインは学術性と芸術性+文理融合により、
結合性・統合性による学際化である。
ところが日本は、March 11.2011=3.11・東日本大震災で
国土の三分の一を失った。日本は先進国家であり、
敗戦国家として広島・長崎で被爆経験と国家消滅を体験してきたが、
さらに大震災大津波の天災と人災である福島原発事故では
原子力利用で脱原発から再生可能エネルギーという
科学的な否定性までを呼び込み、
あらためて学術性の真善美と経済性産業性での
教育システムの見直しが当然となっている。
よって、この「学際化」を促し、特に人材養成、
その維持とその実務を具現化するのは「コンシリエンスデザイン」。
やがて100億人を地球環境では支えきれなくなるだろう。
気候異変と感染症増大、エネルギー問題を
学術と芸術の統合性をデザインとして、
問題解決・安全安心の医工連携を、デザインで、
看護学・保健学・医科学を母体に、
超資本主義や超民主主義を革新するための大学機関創成になると判断。
したがって、発想・表現・伝達はデザイン学教育の基幹であるが、
発想のための探索と調査、表現のための思考・意図などを
デザイン記号論にまとめる。
それは数理科学的な言語論としての展開性を
芸術と学術の学際性にまで整理統合する。
それは、造形言語と形態言語での伝達能力の養成を
実務学としてコンシリエンスデザインでの
問題解決と危機解決での教育と研究と実務プロジェクトで
医科学基幹とした学際性を完備させることを目標目的としている。
Tags: 100億, 3.11, March.11.2011, エネルギー問題, コ ンシリエンスデザイン, コンシリエンス概念, デザイン学教育, デザイン記号論, 人災, 伝達, 伝達能力, 保健, 先進国家, 再生可能エネルギー, 医工連携, 医科学, 危機解決, 原子力利用, 問題解決, 国家消滅, 地球環境, 基幹, 大学機関, 大学機関創成, 大津波, 大震災, 天災, 学術性, 学際化, 安全安心, 定義, 実務プロジェクト, 実務学, 広島, 形態言語, 思考, 意図, 感染症増大, 探索, 敗戦国家, 教育, 教育システム, 教育講座, 数理科学, 整理統合, 文理融合, 文科系, 東日本大震災, 気候異変, 理科系, 産業, 発想, 目標目的, 看護, 真善美, 研究, 研究機関, 福島原発事故, 経済, 結合, 統合, 脱原発, 芸術性, 融合, 表現, 被爆経験, 言語, 調査, 超民主主義, 超資本主義, 造形言語, 長崎
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11月 28th, 2014 Posted 12:00 AM
そういえば、かつてある雑誌の企画で、
「アノニマスデザイン特集」というのに寄稿と代表例を出しました。
市販される弁当の類には醤油が魚鯛と呼ばれる容器に入っていました。
私は最もアノニマスデザインの実例として最適だと思っています。
その雑誌の特集でも、私が選んだモノの良い評判がありました。
ところが、最近はタレビンと呼ばれて、形態も単なる、
ミニチュアの形に変わってしまっています。貧しい表現です。
これはもはやアノニマスデザインと呼べるモノではありません。
アノニマスデザインについては、美大時代に、故・柳宗理先生から
徹底的な講義を聞き、それは就職後も先生のセミナーでも受けました。
先生はすでに有名でしたが、アノニマスデザインについて、
それこそがデザインの本質という講義を聞かされました。
正直、私は若いときには、やはり、有名性を求めてきましたが、
デザインの本質ではアノニマスデザインには、問題解決があって、
形態言語には必ず審美性が造形言語=デザイン意図、結果=美、
この方程式が成り立っています。
魚鯛と呼ばれていたモノを見かけなくなってきたことは、
ある意味では、デザインの本質が遠のいているとさえ思います。
今では、少なからず、デザイナー名を商品の背後に求められますが、
もはやそのようなことはどうでもいいと考えています。
したがって、本当は私のデザインであっても、
その企業がつまらない存在であれば、無名性、匿名性にこそ、
私は大きな意味があると思う年代になってきたように思います。
しかし工業デザインという職能そのものが社会的評価がありません。
したがって、そういう意味では、アノニマスデザインでは
モノの存在にデザインの意味性が無くなってしまいます。
その実例に、現在のタレビンでは、デザインは無いのです。
やはり魚鯛こそが弁当の問題解決と審美性があったということです。
Tags: アノニマスデザイン, タレビン, デザイナー名, ミニチュア, モノの存在, 匿名性, 商品の背後, 問題解決, 容器, 審美性, 工業デザイン, 形態言語, 意味性が無い, 方程式, 有名, 有名性, 本質, 柳宗理, 無名性, 社会的評価, 結果=美, 貧しい表現, 造形言語, 遠のいている, 醤油, 雑誌の特集, 魚鯛
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8月 20th, 2014 Posted 12:00 AM
私たちは熟知、地震・大津波・大豪雨・大洪水となります。
もはや自然の猛威、まさに暴力性なるものが、
私は泥水が象徴していると思います。
コンクリート化された自然との対決は、今回の大洪水でも、
泥水によって、一瞬にして自然は多大な危機を与えます。
まだ詳細の検討には至っていませんが、
多分、私の推測は「紙粘土」のようなことが性格づけかと考えます。
ただし、紙粘土が固まることはまだ不明点が多いようです。
それは「水素結合」によってあるパウダーが固まるということです。
あるパウダーは、まだ企業秘密事項ですが、
私はその製品化から商品展開に、グラフィックを与えます。
それこそ、デザインの造形言語=デザイン意図=意味することです。
大津波・大豪雨・大洪水、さらには液状化防災においては、
この危機を危険事態こそチャンス=機会にすることです。
そして、意味されたこと=デザイン内容が形態言語になりますが、
素材は、モノのかたち化するわけではありません。
素材がモノの形となって、そのモノが何事かを起こすコトです。
したがって、形態言語は素材が成しえるコトになります。
危機に対して、素材デザインの形態言語化はコトのデザインです。
私は危機管理学に基づいてデザインを進めながら、
危機は管理出来ないコトに気づいていますから、
危機管理学は、学術性を失っているのです。ということからも、
デザインが基盤にすることの根本には、言語性で危機の解放するコト
これがデザイン意図とデザイン内容で、モノとコトの成立こそ、
危機解決としてのデザインするモノとデザインするコト、
この融合と統合にあるということになります。
私は、この素材デザインのベースを「コンシリエンスデザイン」に
具体的なデザイン対象にしていきます。
そして、この「GP」という企業には、三つの企業方針があります。
Great Possibility=偉大な可能性=抜きん出る事業
Ground Possibility=基準的な可能性=基本づくりの応答・回答・解答事業
Green Possibility=環境保全の可能性実現=地球と人類、自然と人間事業
この三つをめざしています。
『「危機解決」という学域の再設定を基本にするべきである』
危機解決産業創成デザイン重要拠点
Tags: Great Possivility, Green Possibility, Ground Possiblity, かたち化, コト, コンシリエンスデザイン, チャンス=機会, デザインの造形言語, デザイン内容, デザイン対象, デザイン意図, パウダー, モノ, モノとコトの成立, 危機, 危機は管理出来ないコト, 危機管理学, 危険事態, 固まる, 地震・大津波・大豪雨・大洪水, 形, 形態言語, 意味された, 意味する, 暴力性, 水素結合, 泥水, 紙粘土, 素材デザイン, 自然の猛威, 融合と統合, 言語性
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7月 8th, 2014 Posted 12:00 AM
私はモニターデザインには相当に関わってきました。
そして、今なお、このモニターを上回るデザインは皆無だと自負。
理由は二つあります。
市場性、マーケティング(全く私は不信)的なことよりも、
● エンジニアが現状の技術でモニター性能を最高の技術設計なら、
そのデザインも製品開発原価など無視して開発をねらいました。
結果、超高額なモニターが商品化しましたが、
それは生産台数を売り切り、結果、このノウハウの一般化こそ、
次々の製品開発テーマとなり、商品化シリーズの根本が出来ました。
● もう一つは、熱処理の大問題です。
どうしても電子機器では発熱冷却性をスタイリングデザインに
生かしていかなければいけません、単なる放熱口だけではなくて、
前面にはアルミ素材を押し出し引き抜き製造して、放熱口突起。
この突起周囲には放熱口があり、突起形状は表面積拡大で、
空気接触面を拡大しています。
無論、製造原価的には、当時の常識を打ち破っていますが、
技術性能上ではこれ以上の問題解決=デザインはありませんでした。
このモニターは今なお私のメインモニターであり、
その後新発売のどのモニターもこれ以上の性能表現デザインは皆無。
私のデザインには、デザイン意図する造形言語には、
必ず性能決定に直結する技術仕様をほとんど完璧を求めます。
結果、形態言語としてのデザイン内容は効能的な完全さに近接です。
つまり、デザインは問題解決を断言する私の私なり的確な
造形言語と形態言語をスタイリングデザインに統合解答しています。
私はプロダクトデザインは、ステップ・バイ・ステップであるべきと
考えてきていますが、残念なことながら、このモニターデザインは
大きなデザイン事例にしてきましたが、
この商品デザインは未だに追い越されていません。
結局は、最終判断をする経営者が絶滅したのでしょう。
『技術革新以前の問題解決=デザインがある!』
Tags: アルミ素材, スタイリングデザイン, ステップバイステップ, マーケッティング, モニターデザイン, モニター性能, 商品化シリーズの根本, 問題解決=デザイン, 市場性熱放射デザイン, 形態言語, 技術設計, 放熱口突起, 発熱冷却性, 空気接触面, 経営者が絶滅, 統合解答, 表面積拡大, 製品開発原価, 超高額なモニター, 造形言語
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7月 4th, 2014 Posted 12:00 AM
自宅のパソコンやデジタル機器システムは最新をめざしています。
しかし、これまで電話機器類はB&Oシステムを使っていました。
実際は日本の電波法では容認されていませんから日本用に変更し、
このシステムだけが盗聴は絶対に不可能でした。
ようやく最近、スマホを子電話化しWiFiネットワーク化機器が
国内メーカーから登場しました。
やっと気づいたメーカーがたった一社だけ商品化しました。
電話企業は安売りメーカー競合化で錯乱しているだけです。
未来性が見えないどころか、情報時代の将来象が創れない有様。
今持ち歩けるスマホはたった2機種しかありません。
それ以外の選択肢はありませんし、この2機種以外ならセンスゼロ。
それを最大限に運用する手段こそ、商品展開すべきことです。
mobile→ケータイ→スマホ→?という経過が想定内になっています。
ただし、そこまで分かっている人間は限られているでしょう。
はっきり明言すれば、WiFiの次世代ネットワークが控えています。
まだ、この一社でしかないメーカーには、
どこまでの次世代ネットワーク理念の想像力があるでしょうか?
現在、自宅の電話機システムは、この親電話をある機種と接続し、
WiFiでの個人ネットワークを新規にしています。
WiFiから「Zni-Fni(仮)」がこのシステムを総変更するでしょう。
自宅の親機につないだ機器は内緒にしておかなければいけません。
おそらく2.5GHz or5.0GHzの電磁波空間は
やがて私たちの身体に対しても、生理的な、
大きな影響をすでに与え始めていますから、新規ネットは必然です。
それにしても国内の電話機販売の魑魅魍魎さは未来を創れません。
少なからずスマホを子電話機にできたこの商品発想は優れていますが
残念ながら、ここからの二つの拡張性デザインは出来ていません。
一つはWiFiとのコネクトデザインが形態言語としては未完性です。
そして、このメーカーには、さらに「Zni-Fni(仮)」創出で、
新たなメッシュネットワークを完成させてほしいと思います。
『Wi-Fi とUSBからインフラ整備未来が見えます』
「自宅Wifi環境の変革と自分のCloud化」
「WiFi Allianceという電磁波空間リスク」
Tags: 「Zni-Fni(仮)」, 2.5GHz or 5.0GHz, B&Oシステム, mobile→ケータイ→スマホ→?, WiFi, WiFiネットワーク化機器, コネクトデザイン, スマホ, スマホ子電話, デジタル機器システム, メッシュネットワーク, 安売りメーカー競合化, 形態言語, 次世代ネットワーク, 盗聴, 電磁波空間, 電話機販売の魑魅魍魎さ
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10月 11th, 2013 Posted 12:00 AM
年1回、客員教授として多摩美術大学で特別講義をしました。
昨年、これからのデザイナーの役割として、
形態デザイン=造形言語と形態言語についての講義のまとめで、
これからのデザイナーは、問題解決・難問解決を造形でという、
そんな講義後に「制度設計」に関わるまでの入り口を話しました。
多摩美術大学は、特にプロダクトデザインでは、
国内一の就職を上げているだけに、学生の目に輝きがあります。
入学意欲も、「デザイナーになる!」という意欲がありますから、
スタジオに行っても、また作品もカーデザインや、
レーザーカットでのモデル製作には学生の懸命さが分かります。
大阪大学にいますが、人生の職能観が定まっていることでは、
偏差値が高いということが、必ずしも、将来を決定はしません。
入学前に入試準備でのデッサン力を鍛錬しなければ、
デザイナーを職能にはできません。
それだけに、今度は偏差値の高い大学のカリキュラムは、絶対に、
変更しなければいけないと大学人になってからは、
さらに文系・理系ではない、デザイン系大学入試で、
すでに、自己才能を決定づけるこうした大学選抜を、
特に、旧帝大系は学ぶべきだと主張してきました。
反対に、デザイン系学生はもっと偏差値自体も高くすべきです。
こうした点では、韓国のKAIST=韓国科学院レベル大学が必要です。
そんな考え方から、「制度設計」をデザイン界が出来ること、
これが私の現国内デザイン系大学に伝えたいことです。
昨日は、稲田国務大臣にデザイナーとして「ある制度設計」を、
提案として提示しました。
iOFT=国際メガネ展での審査委員長は親友の多摩美大教授W氏です。
昨日は、ベストドレッサー賞授賞した大臣に彼を紹介しました。
そして、特別講義の担当教授は金沢美大後輩N氏がやっています。
私は、「制度設計」まで出来るデザイナーを育成したい、
そんな気持ちで、現在のデザイン作品から南海トラフ対策など、
形態設計と制度設計の実例を紹介しました。
本当は、昨日、大臣提案を見せたいほどですが、
特に、次・次代プロダクトデザイナーを育てたいと考えています。
Tags: iOFT, KAIST, カーデザイン, カリキュラム, スタジオ, デザイナー, デザイナーになる, デッサン力, プロダクトデザイナー, プロダクトデザイン, ベストドレッサー賞, レーザーカット, 作品, 偏差値, 入り口, 入学意欲, 制度設計, 南海トラフ, 問題解決, 国際メガネ展, 多摩美大教授, 多摩美術大学, 大学選抜, 大阪大学, 学生, 客員教授, 審査委員長, 就職, 形態デザイン, 形態言語, 形態設計, 特別講義, 稲田国務大臣, 造形, 造形言語, 金沢美大, 鍛錬, 難問解決, 韓国
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9月 27th, 2013 Posted 12:00 AM
大阪大学大学院での「博士号申請論文」の第一段階を一昨日終了。
『造形言語と形態言語』での著名作品72点の数値的な分析、
この論文は、準備論文2作が学会通過と、
学位申請本論文の内容検討をやっと終えました。
中心は、機械工学や知能創成からエネルギー流体力学、設計論の
主査・副査ゆえに、「デザイン」が学問としての
徹底検証まで6年もかかりましたが、
各工学分野からの質問で「デザイン」はとても一般化できました。
本来は、私が主査でしたが、退任にともない副査で指導教官。
これまで、デザインを問題解決の記号論的解釈には、
非常に論理的な展開で、新たな「デザイン定義」が明白になると、
私は確信して指導してきましたが、
とても納得できる質問と方向性を受けることができました。
私は最近、重大な「賞」の推薦人として、
授賞者推薦で「芸術的な知性と科学的感性」という思考を記載。
芸術を感性で受け止めずに、芸術の知識を知性で理解すること、
科学こそは知識だけでなく、直感を含めた感性の重要性だと、
推薦した人物の人格的な悟性を見つめてきました。
まさに、デザインは「かたち」で問題解決を成し遂げ、
一般的な機能性だけではなく性能性、効能性を訴求してきました。
こうした考え方の集大成が『造形言語と形態言語』にて、
デザインをする造形には意図と表現が、言語化し、
デザインされた形態には意味と内容が、言語化します。
その言語化こそ、まさに「記号」です。
ちなみに、「記号」というのは道元だったという説があります。
これは、日本記号学会が新設された最初の論文で発表されました。
私は、信号と記号に対して明確に人間と言語位置が明白です。
「信号」は人が言語を発し、
「記号」は人が言語を受け止めます。
だから、デザインは『造形言語と形態言語』で定義が可能です。
Tags: エネルギー流体力学, かたち, デザイン, デザイン定義, 主査, 内容, 副査, 効能性, 博士号申請論文, 問題解決, 大阪大学大学院, 学位申請本論文, 形態, 形態言語, 思考, 性能性, 悟性, 意味, 意図, 感性, 指導教官, 推薦人, 日本記号学会, 機械工学, 知能創成, 科学的感性, 考え方, 芸術, 芸術的な知性, 表現, 言語化, 記号論, 設計論, 訴求, 論理化, 賞, 造形言語, 道元
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6月 21st, 2013 Posted 12:00 AM
大阪大学を定年退官して、
現在は特任教授にて研究室はインテリアを変更し残っています。
大学人のときは、論文指導はしていましたが、
今年はすでに3本論文を 1st Authorとして国内外に書きました。
このブログで2本目を紹介します。
前回は、自動車技術関係、今回は、機械工学領域が相手でした。
両方とも東京大学系からの「依頼論文」です。
これからは「危機管理デザイン工学」そのものの学域定義が目標。
この専門家としての博士を阪大中心に養成していきたいのです。
したがって、この2つの論文も、「March 11.2011」という、
自分の生涯で経験したくなかった国難が背景ですが、
もはや、日本という国家での「技術とデザイン」の学際化が目的。
特に、機械工学という問題解決の手法と、
デザインという問題解決の手法との境界の明示、
そうして両学域の融合点の発見についてです。
今回、初めて「形態の言語化と言語の形態化」を基点にしました。
つまりデザイナーは造形をして形態をつくることになっています。
少し難しく言えば、造形した形態は「言語」です。
だから、私はこれを「造形言語」と「形態言語」と呼んでいます。
「造形言語」=designing language=デザイン造形した形態。
「形態言語」=designed language=デザイン解決された形態。
この二つを次のように、「記号論」で再解釈・再定義します。
designing languageとは、意味する・表現形態であり、
designed languageとは、意味された・内容形態です。
この「記号論」あるいは「記号学」にデザイン、デザイン解決、
その最適解が造形する意味のある形態と、
造形されているから意味されている形態という関係があるのです。
もう少し難しく付け加えると、「記号論」的には、
designing language=造形言語=表現(Signifiant)言語と
designed language=形態言語=内容(Signifie)言語です。
これが、デザイン実務である問題解決で、
● 話題・応答
● 課題・回答
● 問題・解答
このそれぞれへの答として、
デザインと機械工学との学際性についてがこの論文です。
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6月 9th, 2013 Posted 12:00 AM
大学人=デザイン研究者として、
デザイン成果を17年目に一つの結論として示しました。
まず、デザインは問題解決の実務手法と40余年主張してきました。
そして、デザインを装飾や単純な商業手段としている者を、
徹底的に論理性でもデザイン成果としても全否定してきました。
それは、政治的にデザインを展開する輩すら認めませんでした。
明らかなデザイン成果は問題解決での最適解が、
あくまでもデザイン成果として、形態が「言語化」することです。
この言語化することには、才能が不可欠だと思っています。
それはこれまでのデザイン系譜を美術→応用美術の範疇さえ、
乗り越えた先端的な技術の「統合性=inclusive」にあります。
私はこれを造形言語=「designing language」と、
形態言語=「designed language」と名付け、
この教育に辿り付いています。
この造形言語と形態言語に分別することで、
たとえば、カーデザインの領域にもデザイン成果は、
車両の形=カースタイルと、
車両の性能=カーエンジニアリングに見事に分別可能です。
これまで、工業デザインは車のデザインとして、
車両意匠=カースタイリングと
車両性能=カーエンジニアリングとして扱われてきました。
この二つを「統合化」することを、私は論文誌に発表しました。
自動車技術に「デザイン」が「形と性能」への提言として、
求められたことは、やがて石油文明の車両から、
電気自動車とその社会性が求められる時代にあっては最適でした。
すでに有名性あるデザイナーがこのテーマに向かわされた意義、
これは今後のカーデザインとカーエンジニアリングに対しては
とても大事なことだったと思います。
私は、幾人かのデザイナーの見解を期待しましたが、
このテーマに解答的な提示を表したデザイナーを知りました。
正直、カーデザインで名を成した人物が書けなかったことは、
このデザイナー人物を明らかにしたい気分です。
つまり、デザイン成果はまたこれで問題解決、
たとえば、「形と性能」を明確にしたものと評価しています。
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2月 28th, 2013 Posted 12:00 AM
60歳還暦から徐々に自分の「命」を考え始めました。
多分、亡父もそうだったのだろうと想像します。
64歳になって阪大も退官となると、
自分の「命とデザイン職能」を随分と考えるようになりました。
まだまだ語り尽くさなければならない「デザイン」があります。
そういう意味では、私は大変に幸運でした。
なぜなら、日本の工業デザイン、
その出発点を際立たせた製品を選びぬくと「五つの製品」があります。
画面の製品すべてがその代表作だと言えるでしょう。
この五つの製品が「日本のデザイン」を決定づけてきたものと考えます。
そして、この五つの製品それぞれのデザイナーは、
全ての人が私のデザイン・デザイナーとしての師匠たちです。
醤油ビンは栄久庵先生、毎日デザイン賞で推薦文をいただき、
いくつかのデザイン講演をご一緒しました。
電気釜は、東芝時代の部長・岩田先生であり、いつも私は怒鳴られれば
喧嘩を望みながらもかわいがっていただきました。
柳先生のバタフライスツールは
美大時代・東芝時代・フリーランスになっても先生でした。
平野先生のファイルシステムは今もなお超ロング製品であり、
19歳から徹底的にデザイン発想・表現・伝達を鍛えられて、
今でも先生には阪大退官での最終講義にも来ていただけます。
スバルデザインの佐々木先生には、美大時代の非常勤先生であり、
一時の日本デザイン界トップはすべてが先生の弟子たちでした。
この5人の先生方と会話し、
デザイナーとしては、沢山の先生方に教わってこそ、
現在の私が「生きぬいていく」ことになりました。
阪大退官を目前にして、
「伝え残していること」が沢山あることになっています。
幸いにも私は、日本のデザイン界スタートの代表作とともに、
そのデザイナー先輩全てに教わることができました。
そして、全ての先生方から教わったのは、
「デザインといえば意匠=かたち造形の専門家」という
意識や風潮や認識ではなかったことです。
常に、哲学であり、理念であり、思考結果の意匠であっても、
「根本は問題解決の実務」そのものだったことです。
私は、デザイン=機能とは決して思っていません。
デザインは問題解決に造形が寄り添い、
性能・効能・機能の造形言語と、
形態言語の表現性と意味性だということです。
結局、日本人として、デザイナー命として、
モノのわび・さび・幽玄まで、
問題解決の「言語化」ができるかだと思い続けています。
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