またその理由は
記述するまでもないだろう。

21世紀を目前にした現在、
今世紀の技術、
その運用が決して理想的であったとは
評価できない。

よって
人間のあらゆる能力を補完し、
自然との対決に手法化されたと
いっても過言ではないだろう。

今世紀の技術は、
科学の成果であった。

そして、
デザイナーたる見識を
創出するための
『提訴としてのデザイン』は、
まず
「私のためのモノ」づくりから
始めたい。

身障者側にあって
たどりついている
現在の私個人の認識である。

『それゆえに！のデザイン』
具現化が
社会目標化されるべきではないかと
考える。

だれが真実、
人間性能を完備しているというのか、
すべての人間が
補修不可能な欠損箇所を
持っているではないか。

運命ゲームの
狂喜と絶望に翻弄される万人の生涯、
それゆえに！」と、
いうことから人間の生死を
直視する思想は欠落したままである。

「命は地球よりはるかに軽く、
人間は生まれながらにして
平等ではありえず、
労働だけが崇高なる価値を
有しているわけではない。