とするならば、
デザインは
コスメティックに
企業の虚像を
イメージ化するだけに
利用されただけである。

ところが、
そのビジュアル表現の
意図など
企業には
尊守することもなく、
反社会的な事件を
引き起こしている
大企業が多い。

同一性には、
samenessと
selfhoodとの区別も
明確にできないままに
企業のシンボルマークと
その展開が
決定されてしまう。

その結果、
たとえば
企業存在の
同一性と統一性の
ビジュアル表現は、
単なる
企業広告としての
役割しか果たさない。

今なお、
デザイナーには
アイデンティとは、
存在の同一、統一だと
錯覚している者が多い。

それゆえ
デザインの表現は
明らかに
表面的に
終わってしまった。

この当時は、
C.I.解釈は
アイデンティを
「統一性」という意味が
当然だった。

かって
C.I.が
ブームとなった時が
あった。

デザインを
進化させるために
デザイナーの
意欲の
方向を
見定めたい。

視覚から触覚へ、
そして
認知へという
デザインの進化は
「触覚としてのデザイン」
を
問題提起し
解決をめざす。