12月 4th, 2012 Posted 6:47 PM
12月04日
韓国科学技術院(KAIST)
産業デザイン学科の金先生と
博士課程の学生さんがお二人、
ご見学に来られました。
KAISTは韓国における科学技術研究の
中心的役割を担う国立大学のひとつで
今は世界に人材を送り出している
大学となりました。
研究発表会では
ロボットと機械とのインタラクションや
人間のボディーランゲージを応用した
ロボットデザインについての
研究発表がありました。
また、お土産もいただきました。
韓国の伝統パターンを用いた
カレンダーです。
本当にありがとうございました。
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6月 26th, 2012 Posted 8:35 PM
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6月 23rd, 2012 Posted 12:00 AM
なんとしても風邪を治さなければ、
この想いを実現できました。
KAISTの先生お二人を招いて阪大での講演。
Prof.Kim Myung-Suk先生とはすでに20年来の友人であり、
Prof.Bae SangMin先生は、New York留学中に、
私の講演を聞いてもらったこともあるという仲です。
KAISTはおそらく、全世界的にみても、
最高級の大学・大学院であり、デザイン系でも筆頭です。
Kim先生は「環境デザインとしてのロボット」を
Bae先生は「国際貢献としての製品デザイン」、
それぞれが実現されているプロジェクトを語っていただきました。
私もKAISTで講義をしましたが、
この大学が世界からも注目されている「未来創生の発想」は、
いくつかの重要なキーワードでした。
Why・なぜデザインを、なぜ生きるのか、
Implement・必ずデザインを実現させて未来を創る、
Evolution・常に進化は「融合」=Consilienceを、
Donate=Sharingを、Passionを、と、
重大なキーワードを沢山いただきました。
しかも確実にコンセプトは製品形態に集約化されていました。
私は、3.11以後、デザインによる復興をと考え続けてきただけに、
改めて、デザインの理想主義を語る二人の教授に、
支え直してもらった気持ちでいっぱいになりました。
たとえば、家電は当然ながら、
造船もどれほど韓国は進歩させたか、
その事実を知っているだけに、韓国の勢いを体感しました。
日本も韓国もアジアの小国です。
これからはお互いの交流をさらに深めて、
世界の先導国になっていくべきだと思い直した次第です。
お二人に励まされたようで、すっかり、風邪から立ち直ったと思います。
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6月 22nd, 2012 Posted 11:44 PM
6月22日
本日の
KAIST(韓国科学技術院)特別講演会
の様子です。
先生たちを紹介中の
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
KAISTの紹介と
現在研究に取り組んでいる
23種類のロボットデザインについて紹介中の
Kim Myung-Suk教授。
KAISTのプロダクトデザインの研究科を
立ち上げた方で、現在も韓国のデザインを
リードしている方です。
韓国のNANUM Projectについて紹介している
Bae Sangmin教授。
これだけは忘れないでくださいね、
とおっしゃっていたのは次の3つの言葉です。
3D&3H
・HEAD=DESIGN
・HEART=DREAM
・HAND=DONATE
講演会はたくさんのお客様にお越しいただき
大盛況のうちに終了いたしました。
皆様本当にありがとうございました。
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2月 29th, 2012 Posted 12:00 AM
金沢21世紀美術館・市民ギャラリーで、
金沢美術工芸大学の卒業制作展を観ました。
40年先輩が社会へ飛び出す寸前の後輩、その作品を観るというのは、
私は「壮大な事件」かも知れないと思いました。
同期生たちと観ました。全員が40年間工業デザイナーです。
後輩たちには、やや遠慮も込めながらも厳しい意見だったかも知れません。
この作品は、「夢いっぱいで、流石に乗物大好き」の想いが詰まっている
ホバークラフトのスケートボード、
大学の買い上げ作品というだけに、力量ある表現でした。
「遊具としてのパーソナルホバークラフト」という題名、
濱田夏美さんの作品です。
彼女がすべての作品を解説してくれました。
すでにカーデザイナーへの扉を開けていました。
有名車メーカーでのデザイナー就職は決定しているということでした。
今年国内産業界では、
デザイナー採用がとても厳しい事情もわかっているだけに、
やはり、すでに実力の片鱗がある後輩たちは就職が決まっていました。
どうしても製品デザイン領域を集中して観ました。
金沢という場所ゆえにローカルな発表になってしまいますが、
それでも金沢市民の方々でいっぱいでした。
私自身、ふるさと福井に居た頃8年間、母校の非常勤講師を務め、
主には卒業制作のアドバイスをしていました。
だから、その当時、
卒業制作で印象深い後輩は作品で思い出すことがあります。
グラフィック系は格段に表現領域が拡大していて、
金沢美大の伝統は確実に継承されていました。
ただ、無念なことは「環境デザイン」です。
これは国内デザイン系大学すべてが
「環境=建築や都市景観」という定義性に誤解があります。
韓国・KAISTでは「環境デザイン」を
ロボットや情報空間を対象化しています。
鉄道デザインや工業用住宅なども確かに「環境」ととらえること可能です。
しかし、デザインによる未来獲得からはずれていると言わざるをえません。
今年、KAISTの環境系デザイン担当教授2名の招待講演と、
その領域の大学院生の短期留学を私の阪大研究室は受け入れます。
ともかく、40年も私たちは金沢美大デザイン系学生の先輩ですが、
後輩達の「未来志向の作品」を観るというのは、
本当に壮大な事件であり、幸福な一時でした。
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1月 16th, 2012 Posted 12:00 AM
LPレコード盤はすでに相当整理してしまいました。
この玩具のようなプレーヤーはほとんど骨董品です。
僅かに残してあるドーナツ盤をワイフは初めて見て、
「どうして音がするのか?」とか、
回転数の話やレコード針の話をしていたら、
ローリングストーンズのピンク盤を発見しました。
やっぱり出てきた言葉が「かわいい」です。
ワイフとは相当に歳の差があるので(すいません)、
この玩具的なプレーヤーの音がいいらしいのです。
そうかも知れないと思います。
アナログの音はどこか暖かみがあって魅力が届くのでしょう。
「いや、もっと上質のアナログのプレーヤーがあるから」と。
(そうだ、ここから教育をすればイイ・・・買う許可でるかも)
オーディオ、それもアナログプレーヤーから
オーディオシステムの話で講義をしていけばいいのだと気づきました。
と同時に、ドーナツ盤も初めて見たらしくて、
パチ・パチ・・・という音が、ダストが盤に残っているからとか、
それを防止する方法とか、かなり興味が出てきているようです。
この骨董品的な玩具的なプレーヤーから、
もう一度、ゆっくりとアナログのオーディオ世界を開いていこう。
そんな企みをしています。
「このピンクのレコード売ったら、結構高価じゃないの」
(やばい、話はそこに行ってしまったら・・・)
懐かしい音ですが、何かがあります。
アナログのオーディオを学生やスタッフにも聴かせたいと思います。
そういえば、韓国のKAISTでも、ある教授の部屋には、
学生にアナログの音楽を聴かせる高級オーディオシステムがありました。
彼も言ってました。
「このシステムの音を聴かせること絶対に必要です」と。
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12月 9th, 2011 Posted 12:00 AM
多分、1980年代後半から日本の大学に、
「環境デザイン系学科」が生まれてきました。
しかしそれは日本では、ほとんどが建築系が中心。
建築学科すら「環境デザイン」と名辞するほどになりました。
そこで、私は「環境デザイン」不要論を準備したことがあります。
理由は「環境デザイン」の対象が都市計画や建築空間と限定したからです。
例えば、KAIST=Korea Advanced Institute of Science &Technologyでは、
「環境デザイン」の対象は、情報とロボットです。
これは昨年亡くなったWilliam J. Mitchell氏、
MITの建築学部長だった彼が、
三つの著書でいみじくも指摘している「環境」をさらに「空間」として、
情報空間・人工空間・ロボット活動空間から再度、
建築や都市計画をとらえ直していることを考慮すれば、
まさに、情報とロボットが対象です。
まさしく私が発言してきた
Ambient Media Integration Spaceということになります。
したがって日本の、特にデザイン系大学での、
「環境デザイン」は再定義が必然だということになります。
ということは、今度は情報工学やロボティックス工学からも、
「環境」と「デザイン」を工学としてとらえ直すべきです。
私は、William J. Mitchellの「City of Bits」の書評を書きました。
それも建築専門誌の依頼で紹介もかねて書きました。
その本は「建築学会なんとか賞」を日本が与えたと思います。
日本の環境の定義は、とりもなおさず、自然環境から人工環境、
具体的には建築的空間になります。
しかし、環境ということ事態が変化変貌しています。
特に、3.11で私たちが想い知らされた日本の環境は、
今現在、もう一度熟考させられています。
William J. Mitchellは、
私はこの三冊で自分の役割が終わったとまで断言しました。
あらためて、三冊の書籍を紹介し、
「環境デザイン」の再定義の必然性を強調しておきます。
Tags: 1980年代, 3.11, Ambient Media Integration Space, CITY OF BITS, KAIST, Korea Advanced Institute of Science &Technology, MIT, William J. Mitchell, ロボット, ロボティックス工学, 人工環境, 工学, 建築専門誌, 建築的空間, 建築空間, 建築系, 情報, 情報工学, 環境デザイン, 環境デザイン系学科, 空間, 自然環境, 都市計画
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11月 19th, 2011 Posted 12:00 AM
仁川国際空港から、KAISTの街までは直線道路。
まさしく臨戦態勢の高速道路は、
そのままジェット戦闘機の離着陸が可能です。
防衛体制は無論のこと、
私が、韓国の勢いを感じる一つの事例をあげておきます。
日本の十六茶に対して、韓国は十七茶があります。
一つ先を行こうという想いなのかどうかは分かりませんが、
私はいつも韓国でこのお茶をみると、
日本より一つでも多くをという姿勢、すなわち勢いを感じます。
それこそ、MacOS Xなのに、Windows7は、
その名称ですでに遅れている感があるようなものです。
もし私が商品戦略をするならWindows11にします。
関西国際空港や中部国際空港と仁川国際空港を比較しても、
仁川の方が建築的にも、設備的にも、
デザイン的にも熟慮されていると私は思っています。
私が子供の頃に、まさか韓国に行くようになるとは、
正直思ってもいませんでした。
軍事政権で常に内乱がありました。
米国の大学で韓国からの留学生と出会う頃から、
彼らはきっと韓国を繁栄させるのでは、という印象。
現在はまさにそのような国になりました。
スタッフで、日本のデザイン系大学院卒の韓国人がいました。
EIZOブランドをスタートしたときのメインメンバーでした。
今、彼は韓国の母校大学で教授になっています。
彼も飛び級で韓国の大学を卒業後、日本に留学し、
デザインスタジオ2年経験をして、韓国に戻りました。
彼が、私のスタジオで一番苦しかったのは、
週報を日本語で書くということだったと帰国直前に告げてくれました。
休日でも出勤し、デザイン能力はとても優れていました。
今もスタッフには韓国人がいますが、
精神的な強さにおいては同世代の日本人より強いと思います。
それは徴兵制があるからではないかとさえ私は思います。
隣国である韓国とは国際関係においても、
理想的なパートナーシップを持ち続けるべきでしょう。
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11月 18th, 2011 Posted 12:00 AM
KAISTで講演をしてきました。
これまで、特にデザイン系大学は色々見てきました。
が、環境・教授陣・学生達・各プロジェクトにおいては、
やはり評価どおり、最高の大学・大学院でした。
1971年開学・1985年にインダストリアルデザインが開設、
今では、韓国のデザイン系でリーダー達を一杯輩出。
今もLG社副社長が教授兼務であり韓国デザインを牽引し、
国際貢献プロジェクト「nanum」(以後に紹介予定)や
環境デザイン領域ゆえにロボティクスデザインを研究。
日本だと環境デザインは建築系や都市計画系ですが、
企業に直結した企業デザイン戦略立案実務などは、
まさにデザイン領域を拡大させている実例ぞろいでした。
私自身も紹介したのは「PKD=Peace-Keeping Design」、
そのワクチン開発・接種方法や遺伝子検査システムで、
これまではワクチンの経皮注射を経肺接種と、
遺伝子での結核種類選別のシステムから、
経肺接種での全く新しいシリンジを紹介講義しました。
KAISTのインダストリアルデザインには、
韓国のスーパーサイエンス高校から、
飛び級で高校2年生で入学可能だそうです。
そして教授陣も日欧米での留学経験者から選別されています。
もちろん、授業はすべてが英語であり、
国際的なデザイナー養成システムが完備していました。
日本ではデザイナー志望の学生から、
時折、こんな質問が出ます。
「デザインという職能は日本では大丈夫ですか?」と。
時に私も職能として、特に企業内デザイナー志望には、
返答に窮することがあります。
しかし、KAISTの学生たちは、
「デザインの未来にこそ、未来がある」、
そのことをしっかりと確信していました。
昨年、私の研究室から半年留学生を派遣しました。
来春には、KAISTから交換留学生を受け入れます。
KAISTが育成した頭脳とセンスが、
現代韓国の産業と文化をリードしています。
そして、韓国での次世代リーダー達を素晴らしい環境で
育成していることに驚愕し、感激し感動しました。
このようなチャンスがあったことに感謝しています。
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11月 17th, 2011 Posted 3:24 PM
11月17日
11月13日から16日まで
韓国科学技術院(kaist)産業デザイン学科の
特別講義で韓国出張に行ってきました
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
初日は産業デザイン学科のご紹介と、
それぞれの研究室に訪問し、
見学をさせていただきました。
学科長の金明錫先生の研究室である
Product & Environmental Systems
Design Research Lab.にて
世界4大デザイン賞
(iF Design Award, red dot Design Award,
IDEA, Good Design )
を全て受賞したID + IM Design Lab. の
「nanum project」の説明をいただいている,
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
出張二日目に
「Design Innovate the World」という演題で
特別講義を行いました。
講演会の後、
先生皆様との会食時間を最後に
全てのスケジュールを終えました。
韓国科学技術院(kaist)産業デザイン学科
金明錫先生を始め、
先生と学生皆様、
本当にありがとうございました。
Tags: Design Innovate the World, Good Design, idea, iF Design Award, KAIST, nanum project, red dot Design Award, 川崎和男Staff Blog, 産業デザイン学科, 金明錫, 韓国科学技術院
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