3月 2nd, 2012 Posted 12:00 AM
蚕は「家畜」ゆえに、一匹ではなくて一頭と呼びます。
「家畜」という存在を
人間は自然からその生命を剥奪することでつくりあげました。
人間が自然を手なづける=制御と管理を図った大きな事例が「家畜」です。
しかも最近の蚕は遺伝子技術で、
人間から繭形成までコントロールされています。
アーティスト角永和夫氏の「SILK」が
投げかけ問いかけている問題の本質は、
「家畜」という自然界での存在性を
人間の利得保持だけをめざした略奪行為にほかなりません。
2万頭の蚕が美術館のセット漁網に
ひたすら三日三晩繭を吐き続けるのです。
しかも彼らは上に登っていく習性があるために、
漁網もそれに対応する機械仕掛けです。
これはアートとしての作品づくりに蚕の特性と習性を利用しています。
美術館の一室は27度室温が保たれるとともに、
作家のみならず美術館スタッフも動員し
蚕を漁網に取り付かせる支援をしますが、
人間は全員、
防護ユニフォーム=原発作業員と同じ服装にならなければなりません。
「家畜」である蚕とのインターラクション性は、
まさに原発事故に立ち向かうことを象徴しています。
さらに、
命尽き果てるまで繭を吐き続けた蚕を桑畑で余生を、と図りますが、
2万頭は、産業廃棄物ゆえに桑畑は汚染されてしまうことになります。
自然界から利得だけを獲得しようとする人間は、
あらためて「家畜」という自然界との対決において
何が重大であるのかを再熟考させられる問題の前に立たされているのです。
Tags: SILK, アーティスト, 人間, 原発作業員, 家畜, 桑畑, 漁網, 繭, 美術館, 自然, 自然界, 蚕, 角永和夫, 遺伝子技術, 防護ユニフォーム
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3月 1st, 2012 Posted 10:54 PM
3月1日 仏滅(辛酉)
自然界の流れをありのままに受け入れ、
「共同体の和」を保ちたがる
農耕民族である日本人と、
それぞれの活躍の場を認め合い、
自らの仕事をスター的存在とするために
声を大にして来た
狩猟民族である西洋人とは、
その民族的な性格に
大きな相違を持つことになったと
考えることができる。
『プレゼンテーションの極意』「わがまま」と「誠実さ」
Tags: スター, 仕事, 共同体, 和, 性格, 日本人, 民族的, 活躍の場, 狩猟民族, 相違, 自然界, 西洋人, 農耕民族
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3月 1st, 2012 Posted 12:00 AM
金沢21世紀美術館での現代アートはいつも共時性があります。
それこそ美術館の社会的存在性=効能性にいつも驚愕させられるのです。
私は米国在住の日本人アーティスト・角永和夫氏の作品「SILK」は、
その制作から廃棄までというドキュメンタリーで
ジャーナリスティックな芸術表現の恣意性に呪縛されました。
9m*15mの漁網上に2万頭の蚕が
室温27度の中で三日三晩かけて平面繭を吐き続ける「家畜行為」を利用、
自然界を人間が制御することの
根源的な意味性を私たちに投げかけているのです。
私は、「自然との調和などありえない」、と主張してきました。
蚕・養蚕産業・家畜・人工的な改変・産業廃棄物
すべてを芸術表現とすることで、
人間、人工的行為と自然との対決観を見せつけられました。
この芸術表現の恣意性が
全く共時性があるということを熟考してみてください。
Tags: SILK, アーティスト, ジャーナリスティック, ドキュメンタリー, 人工的な改変, 人工的行為, 人間, 作品, 共時性, 制作, 制御, 効能性, 呪縛, 家畜, 家畜行為, 廃棄, 恣意性, 意味性, 日本人, 根源的, 現代アート, 産業廃棄物, 社会的存在性, 米国, 繭, 美術館, 自然との対決, 自然界, 芸術表現, 蚕, 角永和夫, 調和, 金沢21世紀美術館, 養蚕産業, 驚愕
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12月 9th, 2009 Posted 7:02 PM
12月09日
自然界・歴史的建造物・美術品・
音楽の中に見いだされる美。
そこには、一定の比率が存在する。
古より、
人々はそれを“黄金比”と呼んだ・・・
待望の
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