11月 22nd, 2009 Posted 9:00 PM
「資本主義からの逃走」を書き始めたのは、
日本人として、デザイナーとして、
さらに、大学人としての日本への「想い」からです。

確かに、
「神の国」というからには、
そこには、教義・天皇制・右翼的発想・敗戦国家論、
ややもすれば、反米感情、左翼否定論などが、
表現となり、読者諸兄は、川崎和男の過激性のみを
「やはりか・・・」と納得されたりされていると思います。
そして、
川崎発言への反感・反撃姿勢を買うことは
十二分に承知しています。
あるいは
きわめて右翼側や国体制での合都合性を叶えています。
しかし、
私の本意は、このようなレベルに、
このブログ発言を書き述べているわけではありません。
「資本主義から逃走しなければならないのです!」
「民主主義へも懐疑心を持つ必然の時期にあるのです!」
結果は、明前です。
それは、私がデザイナーであり、
「デザイン」という「理想主義」で、
具体的に、Peace-Keeping Design=PKDと
Bottom of the Pyramid=BOP-Businessで、
日本の産業構造・制度設計・文化体制を変革したいからに
他なりません。
そのためには、すでに忘却していたり、
無評価である近代史、
少なからず、江戸後期から明治維新、戦中・戦後、
そして現代を、
整理する視座を私の視界でとらえておきたいからです。
それが、「理想主義者であるデザイナーの職能思想」です。
たとえば、ささやかなことであっても、
多少、(自慢げに)書き残します。
一昨日、福山市で久々に、建築職能の方々に、
講演会を開催していただきました。
20年前、福山市は、
当時一番日本で「地方活性化のデザイン会議」が活発でした。
その会議で発言した、同世代のデザイナーはほぼ、
今や、デザイン系大学で大学人になっています。
また、
PowerPointというプレゼンテーションソフトは、
私がMacintosh SE(SE/30の前機種)に回路を組み込み、
透明液晶のオーバーヘッドで投影した、
おそらく世界で最初にプレゼンテーションをした所です。
先般はスタッフブログで紹介した3画面を使用しました。
16:9でKeynote、
これもNeXTSTEPでのLight Showから
進化しているツールです。
私は、こうしたささやかなコンテクスト活動の
集大成から、「デザインが世界・日本を変える」ことを
発言していきたいのです。
Tags: 「資本主義からの逃走」, Keynot, NeXTSTEP, PowerPoint, コンテクスト, デザイナー, 制度設計, 反米感情, 右翼的発想, 地方活性化, 変革, 大学人, 左翼否定論, 敗戦国家論, 教義, 文化体制, 日本人, 民主主義, 理想主義, 産業構造, 神の国, 福山, 職能思想, 視座, 視界, 講演, 資本主義, 近代史
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11月 22nd, 2009 Posted 1:22 AM
「公案」という言葉には、二つの意味があります。

私は、この言葉の意味を、「神の国・日本」には、
見事に当てはまっている、と考えてきました。
● もともとは、中国で生まれた言葉、
その意味は、裁判物語です。
日本では公案として「大岡政談」が有名でしょう。
もし、この公案として、
日本は、東京裁判を「公案」とすることができます。
「公案としての東京裁判」は、きっぱりと
わが国の世界的な罪状として語られていることを
否定すべきは否定し、正当な再評価が必要です。
無論独裁化した当時の軍部責任問題の罪状は、
認めなければならないと思います。
しかし、一方的な報復、見せしめとして、
この裁判で戦犯とされた人物裁決には、
大きな疑問と再評価を求めなければならないのです。
その人物を戦犯とした歴史は、
今、書き直しておくべきだと私は考えます。
事例として、広田弘毅は文人であり、
なんら戦時責任を問われるべきではなかったはずです。
そして、罪状明確な戦争責任者が、
合祀されている靖国問題もここに端を発していることを
きっちりと整理すべきです。
B級戦犯となった岡田中将の軍人としての主張である、
名古屋空襲への抵抗攻撃もすでに、
忘却されようとしています。
「明日への遺言」という映画記録は公案となっていますが、
どういうわけか、
決して語りつながれようとはしていません。
したがって、
● 私は「公案」=「現成公案」にて、
禅宗的な問題解決の対象として、
東京裁判を配置するべきだと考え提案したいと思います。
なぜなら、
国際法としての戦争責任から考えれば、
母国歴史での罪状が、今なお、問い詰められていることへ
「現成公案」をもって、
罪状よりも、戦争であったからこそ、
果たしえた解放戦線があったことこそ「公案」を
世界に公認させておかなければ、
それこそ、
戦死者への真の鎮魂は不可能であることを
「現成公案」として
「無字」(無門関という禅書の応答)なりの
日本人の心情を国際化することこそ、
「神の国の復興」に他なならないと私は考えています。
Tags: 「資本主義からの逃走」, 中国, 公案, 分祀, 合祀, 大岡政談, 戦争, 東京裁判, 現成公案, 神の国, 神の国の復興, 裁判物語, 靖国
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11月 21st, 2009 Posted 10:00 AM
人は、堪え忍ぶことを知っています。
特に、「神の国の住人」だった日本人は、
戦中・戦後どれほど耐えて堪えて忍んだことでしょうか。
戦後、少なからず豊かさに包まれて育った私程度に、
その「辛苦」は、想像を超えてるはずだと思います。

そして、本当は、「間違った選択だった戦争」は、
「辛苦」から逃れるための唯一の方法だったとさえ、
私はたたづんでしまいます。
だから、戦前、戦中、戦後、はもちろんのこと、
「神の国」に生きることが辛苦であったのでしょう。
その堪忍の心情性こそ、日本人の「こころ」だから、
願い・祈りは絶望の寸前=辛苦への態度だと思うのです。
しかし、この願いや祈りが、
なんらかの信仰心や信念に向かわない限り、
「神の国」に流れる日常性をも、何かに代替させたり、
言い訳や言い逃れを、あたかも、全体的な意志だという
大きな錯覚をしてしまいます。
私は、その、あたかも、「辛苦」への祈りと願いを
言い逃れにさせようとした一群は、
あきらかに左翼系・進歩的(のはずはない)文化人と、
戦後の新興(偽)宗教の始祖たちではないだろうか、
と思っています。許せません。
そして、彼らをカリスマとしてあがめてしまった人々の
哀れさと無知識さを悲しむばかりです。
「辛苦」に堪えきるには、祈りでも願いでもありません。
まして、
左翼思想や新興宗教の偽善的信念や信仰、
そのもっともらしさなどを選ぶのは賢明な判断で
あるはすがありません。

それは、もう一度、「神の国=自然の国」の
ささやかな「日常の自然」へのまなざしでしょう。
そのまなざしが、「日常の自然」にどれだけ、
感激と感動ができる「我」であるのか、
その「我」である自分には「美」を知る心があったこと、
「神の国」に生を受けたことを感謝できるかだと思います。
Tags: 「資本主義からの逃走」, カリスマ, 信仰, 信念, 右翼, 宗教, 左翼, 日常の自然, 神の国, 辛苦
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11月 20th, 2009 Posted 6:00 AM
敗戦し、焦土と化したわが国こそ、
「娑婆」(シャバ)を
実体験させられたのではいでしょうか。
それは報復に「堪忍」(カンニン・タンニン)してきた
敗戦国家の日本人でした。
私は、この「娑婆」=「堪忍」が、
同義語であることを知っています。
ゆえに、「間違った戦争だった」とか、
「戦争で亡くなった方々への鎮魂」を込めた多様な意見に、
心底から、「神の国の住人」意識は、
統合し統一していく重大さを、
あらためて問いかけ直していくのが、
今世紀の「神の国」だと考えています。
「娑婆」とは、サンスクリット語(サハー)であり、
この世はあらゆる悪事や苦しみに耐え抜いていく世界、
ということこそ「堪忍」(能忍・雑会)だからです。
「神の国」が敗戦で「堪忍」させられたところに、
持ち込まれた「自由・平等・愛」なる浅薄さなどを
「民主主義」などということで、
「堪忍」を忘却させているにすぎないのです。
どれだけの報復・復讐を受けさせられたことでしょうか。
それなのに、私自身も、戦勝国のあの明るさや、
「自由・平等・愛に憧憬」してきたことは事実です。
しかしながら私はこの状況から覚醒することができまた。
それは、デザイナーとして米国で受けた人種偏見でした。
人種偏見に潜む白人社会の報復性でした。
私は、あらためて主張します。
敗戦という経験こそ、
「神の国」という「娑婆」を知らされました。
その「娑婆」での「堪忍」さ=仏道根本を、
「神の国の住人」として、
私たちは人格化する時期が、今、訪れています。
それは、「世界」が「娑婆」であり、
「堪忍」を日本が世界へ知らしめる
使命観を持っているということです。
Tags: 「娑婆」=「堪忍」, 「資本主義からの逃走」, サンスクリット語. デザイナー. 敗戦という経験, 世界, 人格化, 人種偏見, 今世紀, 使命, 堪忍, 報復, 娑婆, 実体験, 戦勝国, 敗戦, 日本人, 民主主義, 浅薄さ, 焦土, 神の国, 米国, 統一, 統合, 自由・平等・愛
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11月 19th, 2009 Posted 9:00 AM
本土爆撃・沖縄占領・原爆による完全敗北は、
「神の国は、勝つ」と洗脳されきた国民を絶望させました。
軍部による独裁を今なお呪っています。
それは「神の国・日本」が屈辱を受ける裁決で始まったのです。
私のふるさと福井も空襲で、廃墟になりました。
パラシュートを製造していた繊維の街だったから。
私はまだ生まれていません。
父は、7年半も戦地で青春を奪われていました。
私は東京裁判をもう一度、検証するべきだと思っています。
特に名古屋空襲での、
一人のB級戦犯となった人物への裁決が正しかったのか、
どうかということです。
米国による空襲は、明らかに民間人を相手にした爆撃です。
これは、国際法規違反です。
そうなれば、沖縄も、広島・長崎はじめ、
日本各地への空襲はすべて、国際法違反です。
少なからず、日本の真珠湾攻撃は軍事施設破壊でした。
民間相手ではありませんでした。
名古屋が空襲されれば、内地防衛をしていた軍部は、
爆撃機を攻撃し、打ち落として戦闘を行います。
結果、米国軍人を殺しました。
これを勝者は裁いて戦犯としたわけです。
彼は相当に食い下がります。
一部は彼の主張の正しさを認めていたと言われます。
東京裁判での裁決の勝者の勝手さは、
きわまりなく、勝者は国際法規などは完全無視でした。
私は今更という思いでこの東京裁判の一つのエピソードを
持ち出しているのでは、ありません。
この敗戦直後の、「屈辱」こそ、
敗戦した日本人から、
「神の国」=「日出ずる国」の「誇り」を失いました。
すなわち、負け戦となった理由付けで、
戦後、屈辱を内面に傷として癒さぬまま生きてきた
「神の国の住人」の精神性に絶望が今なおあることを
明示しておくべきと考えるからです。
この癒し方が、
資本主義と民主主義を受け入れた気持ちになっていたのです。
Tags: 「資本主義からの逃走」, 憲法9条, 戦犯, 日出ずる国, 日本, 日本美学, 東京裁判, 東洋の理想, 沖縄, 真珠湾攻撃, 神の国, 空襲
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11月 18th, 2009 Posted 9:46 AM
美大時代、
私は日本美学に惹かれる訳が無いと思っていました。
これはすぐに消滅しました。
学園紛争は金沢美大にまで及んできました。
全共闘・赤軍派などが知ったかぶりで叫んでいました。
私たちはファッションにこだわり、
立て看を片付けて、彼らと対立していました。
しかし、赤ヘルメットで、
ただデモしているだけのお粗末さがセンスの無さを証明。
馬鹿集団としか思えませんでした。
学生運動が歴史的に勝ったのはイタリアでたった1回。
この知識すら知らない連中たちでした。
私は団塊の世代です(嫌いな言葉ですが)。
同世代には「当時はね、左翼系で、よくデモってました」。
こんな教授達に出会います。
あれからあなたは何をめざして生きてきたのでしょうか、
私は質問したくなりますが見下すことに最近決めました。
大学教授なるみなし公職にあり、
青春の志を転向したあなたを、
決して認めることはないでしょう。
あなたは「神の国・日本」を冒涜して生きているのです。
「神=自然神の国」を冒涜したのは、左翼系インテリです。
こうした人間は、
日本が犯した大罪であった世界大戦を指摘します。
私は日本美学を岡倉天心と天皇制と武士道に求めました。



そして、結論。
冒涜は、三つあったと判断します。
● 大東亜共栄圏構想には、
「東洋の理想」岡倉天心著の書き出し、
「Asia is One」=「東洋は一つである」が、
当時の軍部に引用されました。
岡倉天心の美学と愛国心を悪用したのです。
● あの戦争は「天皇制」が原因と、
戦後その理論を吹聴。
それらが進歩的文化人と言われた左翼系学者や作家です。彼らは「神の国」の冒涜者です。
●「東京裁判」での国際法の無視です。
具体的には、名古屋大空襲に立ち向かった、
一人の中将=武士道の抵抗と
その正当性を忘却させていること。
無論、東京裁判を今、再考し直してこそ、
あらためて憲法9条論議を乗り越えていくべきです。
これら三つの冒涜が、「愛国心」という言葉すら、
日本語の危険語としてきた戦後の教育だったのでしょう。
「神の国」の均衡心=バランスとハーモニーという
日本の美学を冒涜していることだと私は考えます。
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11月 17th, 2009 Posted 7:00 AM
戦後は、東京裁判の裁決からスタートしたと思います。
しかし、戦中、マルキスト=インテリと錯覚した若者は、
特高との壮絶な弾圧との闘争だったと知らされています。
1949年生まれには、まったくわかりませんが想像できます。
しかし、子供心にも「ニッキョウソなる教師」の戯言は、
私には滑稽きわまりなく、
「日の丸も君が代も、あれが日本を滅ぼした」、と。
そんな教師を、私はほとんど軽蔑・侮蔑していました。
だから、彼らの担当科目は常に成績はトップでなければ、
という敵対心で勉強し、その軽蔑心を押さえ込んでいました。
なぜなら、

「日の丸」は、世界でもっともシンプルで、
夕焼けの太陽のごく美しく、
「君が代」のあのメロディと詩には、
「・・・さざれ、石の苔むすまで・・・」という
直感的に、
「美」・・・当時はまだまだ不明だったのですが、
体にしみこんでくると思っていたのです。
宮大工の大棟梁だった祖父は、
「神の国の話」をいっぱいしてくれました。
倉には、輪島塗りや久谷焼きや鎧甲や大工道具があふれ、
特に、伝統的な毛針=鮎釣りの美しさに
「神の国だから存在してきた物」が
いっぱいあったのです。
「神の国」とは、「自然神の国」というのが、
私の定義です。
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11月 16th, 2009 Posted 5:00 PM
日本には八百万の神=自然の草木から岩に至るまで、
すべてに神がいました。
仏教には、五大思想での木・火・土・金・水があります。
儒教は、
仁・義・礼・智・信という人間としての徳性が基本でした。
歴史的には、
日本では
仏教と儒教が一体化したり分離という理が学問であり、
それがさらに八百万の神=神道とも一体化しました。
日本の神を全否定したハビアンの主張は、簡潔です。
ハビアンが、キリスト教の優位性を主張したのは、
世界の「創造主」の有無であり、神道・仏教・儒教の
「無為自然」や「空」・「無」なる心情が
全ての人にとって確信性が明白では無い、と
いうことを論破したのです。
ところが、儒教精神や仏教さらには神道で、
「自然」、特に樹木・岩・石から物すべてに「神」を
「武士道」に「理」として朱子学などは、
江戸時代から精神性の学問とまで昇華されていきます。
私がこれまで蓄積してきた歴史観の一端しか、
ここでは述べませんが、私は思います。
「賢者は歴史に学び、勝者は歴史をつくる」というなら、
私は「賢者」でありたいと思っています。
あらためて語りつなぎます。
日本は「神の国」であるという政=まつりごとの
根本理念と精神支柱として人格性の基盤となり、
そこに「天皇制」という民族思想は統一されました。
小さな島国、資源も面積も無い日本にとって、
民族自身の保身に、愛国の思想、
その核心が「神の国」であったことが、
悲しくも逆作用をしました。
甚大な戦災と被爆に遭遇した哀しみすら
「神の国」ゆえということを否定した
左翼系思想がマルクス思想だったことが、
ハビアン的な反発だったとみなすことができます。
歴史的考察を短絡して語りきるなら、
「東京裁判」による、
日本評価と判決を私は許容はできません。
日本の資本主義が、
「神の国」を仕舞い込んでまで、
生きながらえてきた戦後を
そろそろ総括するべきでしょう。
Tags: 「資本主義からの逃走」, キリスト教, ハビアン, 仏教, 儒教, 八百万の神, 創造主, 天皇制, 日本, 東京裁判, 武士道, 神の国, 神道, 空, 賢者
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11月 16th, 2009 Posted 12:00 AM
不干齊巴鼻庵という人物を知っておられるでしょうか。
日本の神を全否定した人です。

破堤宇子・ハビアン 1868
ハビアンというクリスチャン名で、
出自としては禅宗からキリスト教に転向したようですが、
その経歴などは不明です。
キリシタンの文化的知識人としては、
「妙貞問答」による、キリスト教の優位性を
仏教と儒教に対して論破した力量に、
私は確かに敬服します。かの林羅山も、
彼との論議では一目置いたとも言われています。
しかし、この「妙貞問答」は、徳川家康によって、
あらたな仏教・儒教・武士道によって、
対・キリスト教への確実な理論武装を与えたと思います。
なぜなら、織田信長は、仏教による武装勢力を焼き払い、
キリスト教文化には心惹かれながらも、
日本の防護にのみ利用しました。秀吉もこれを見習い、
キリスト教との距離感を、いつでも問題視しました。
茶道によって、信仰はあらためて自然信仰にもどりました。
これは千利休の国家策略だったことも大きな力でした。
私は千利休はグランド・デザイナーだったと判断します。
家康が明らかに、仏教・儒教・武士道・対・キリスト教を
国家治世手法としての宗教力・信仰力の制御に、
実際的には「妙貞問答」はマニュアルだったと思います。
私は、この日本独自の「対・キリスト教」信仰心制御は、
対・資本主義に対しての大きな過去の歴史の知恵です。
あくまでも、資本主義の基盤は、キリスト教信仰です。
キリスト教信仰の「勤勉さ」と、
仏教、あるいは神道での「勤勉さ」の大きな違いを、
今、再検討することが
日本の経済主義志向を決定するでしょう。
日本人の「勤勉さ」は、まさに「お天道さま」なのです。
「お天道さま」への自己の
「働きがい」と「生きがい」です。
ここに、「経世済民」があるのです。
G6・G7=資本主義経済連合において、
わが国だけ、キリスト教を背景にしていないことにこそ、
資本主義から、離脱と逃走が必ず可能だと信じています。
つまり、日本こそ、世界への「経世済民」を示せます。
自然とともにある「神の国」という思想を
再度復活させることです。
「神の国」とは戦時中のプロパガンダ用語ではありません。
ハチマキをして、「神の国」には必ず「神風」が吹く、
というような幼稚さやアジテーション行動ではなくて、
「神の国」という自然と人間が共生=ともいきできる
知識・知恵・思いやりの世界観思想化を意味します。
Tags: 「資本主義からの逃走」, キリシタン, キリスト教, クリスチャン, 不干齊巴鼻庵, 仏教, 儒教, 妙貞問答, 徳川家康, 武士道, 神の国, 禅宗, 織田信長
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11月 15th, 2009 Posted 8:39 AM
私は47歳で大学人になりました。
いつも「産・官・学」というのが「耳鳴り」でした。
というよりもほとんど、「耳障り」でした。
私は、そんなもの、そんなことは絶対に不可能!と、
言い続け、絶対加わらないという信念
それはデザイナーであるポリシーでした。
だから、それなりの仕打ちをどれだけ
受けたことでしょうか。
デザイナーの私には、産官学を言う「知恵なき集団」、
そんな集団が創造など出来るわけが無い、と
いう確信が経験値としてあります。
約580点のデザイン作品を社会化してきた自負です。
(最近海外メディアの取材で、秘書が整理してくれました)
今、政権交代によって、
「産・官・学」は「予算計上が完全ストップ」されました。
静かな「革命」が起こっていてくれるなら、
とてもうれしいことです。
「産」は、当然儲けたいし、その研究費に食らいつきます。
関わった産業人は言い訳を用意すればいいのです。
「官」は、とりあえず、お上としての目線で、
何か社会にイノベーションを与えた気になるだけです。
「学」は、
無能な研究室や教授に限って声高に論文程度にするだけ。
途方もなく国税を無駄にしているかを見てきました。
「入場者数が90万」という施設運営のお見事さを
宣った館長では、やはり、社会的な存在は無理です。
ある県立美術館長が私に言いました。
「私の美術館は、こうみえても年間2万人ですよ!」
「ふざけないでください!、それがご自慢なら間違いです。
年間400万人がルーブル美術館です。ご存知ですか?
日本で、年間170万人やがて200万人という美術館が
日本にあります!、そこには私の作品も収蔵されていますが」
少なくとも、私は国立法人大学の教授です。
しかし、「御用学者ではありません」。
多分、官僚にものすごく嫌われるほどIQが高いですから。
彼らとの議論には負けないことがイヤなのでしょう。
けれども、
研究室は必ず、誰かがいます。 国費を使うだけのことに、
「懸命」に、「賢明」であるべきというのが愛国心です。
必ず、研究成果を「社会提案」します。
「いのちと向き合うデザイン」の研究室です。
あまりにもひどい国立・公立はもとより、
私立であっても、
「大学」は、「知を探求し、感を創出」するべき場です。
もし、税金や助成金がもらえたなら、
必ず「モノにする!」能力は限られた大学人だけです。
そういえば、前政権の土壇場予算応募がありました
「最先端××××=2700億円」です。
国費に応募したことのない私が応募しました。
当然、見事に落とされました。
「研究の重要性は理解できるが・・・」と
簡単に評価されました。
重要性など分かっているはずがありません。
待っていていただきたい。
必ず、「世界的なデザインで、世界を変えます!」から。
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