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Archive for 11月, 2017


11月25日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 25th, 2017  Posted 12:00 AM

11月25日 大安(丙辰)

「研究」とは、調査や予断では無い。
まして、予算案などは
決して研究内容であってはならない。
「研究」は開発に向かう、
創造的な意図と内容づくりである。

川崎和男の発想表現手法


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『思いついて思い込んだ羽二重と絹石鹸をデザインする』


   


     11月 24th, 2017  Posted 12:13 AM

デザインの基本原則について、私は次の三つをあげています。
● 思いつき=idea
● 思い込み=thinking
● 思いやり=design
そして、思いつきは直ぐに否定が可能です。
その程度はひらめいただけの「思いつき」にすぎない、と。
さらには、考えすぎでそんなに思い込んでも、実現は不可能かも、と。
思いついて、思い込んで、さらに思いやりを尽くせばデザインになる、と。
自分に翻ってみれば、私はともかく思いついたら直ぐにスケッチを描き、
そのスケッチから立体化=モックアップモデルを図れば結局、
思い込んでいる自分に出会います。
ずーっと思いつきを重ねながら思い込んでいる自分を、
企業や研究所、学会などに重ねると、
なぜ、せめてここまで思い込んでいないのかと、腹立たしくなります。
最近は、思いついて思い込んで、そのことを語り伝えても、
デザインにたどり着けないとなると、いらいらする自分に出会います。
そうしたなかで、5年も考え込んでデザインし商品化したい一つに
「羽二重」があります。
それも蚕から繭に、そして絹織物でも縦糸2本、横糸1本の羽二重です。
もう5年近く自分がこの羽二重で身体を洗っています。当然顔もです。
そこに、繭から創られた絹石鹸です。
おそらく、石鹸っていうのは製造過程はそれほど複雑ではありませんが、
どれだけ石鹸を使ってきたでしょう?
そうなると絹石鹸が多分、一番、泡立ちがいいのです。
それを羽二重で受け止めて、顔を洗うのに使うことが一番です。
最近、私はこの思いつきと思い込みに囚われているのです。
証拠?、それは多分、私の顔でしょう。
68歳=もう老人ですが、決してそうは思われたいないと自負します。
いわゆる顔肌にあのほうれい線も、シミなどまったくありません。
幸いにしてハゲでもなくて、年齢を言えば周囲には仰天してもらえます。
だから、羽二重と絹石鹸をデザインしたいと思いついている状態です。
ちなみにこれを「美洗顔として羽二重と絹石鹸」をセットにすると、
思い込んでいるのです。
いづれ、これを自分デザインにするつもりです。

* 「日本語の曖昧さを観念化と概念化で見定める」
* 「PKDの途中報告」
* 「3Dプリンターの素材と成型精度」
* 『枕革新をねらう羽二重からの新素材デザイン』
* 『素材産地のダブルブランド・「羽二重」HUBTAE』


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11月24日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 24th, 2017  Posted 12:00 AM

11月24日 仏滅(乙卯)

わが国のデザイン発展史は、
産業による国家強化の
大きな支援制度史にも
なりうるわけであり、
産業、経済の位相に寄りかかる以外の
手法を見い出すことには
思いもいたって来なかった。

川崎和男の発想表現手法


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11月23日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 23rd, 2017  Posted 12:00 AM

11月23日 先負(甲寅)

可視光線というのは、
私たちが「見えている赤から紫」
近赤外線〜遠赤外線
さらに紫外線は、身体に害が、
ところが、
深紫外線は消毒が

川崎和男の発想表現手法


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『今できることはやりつくすことだ!』


   


     11月 23rd, 2017  Posted 12:00 AM

車イスになってまだ30代のころ、
国交省にいくつかの団体に応援していただきながら、
新幹線ホーム、まず東京駅にエレベーター設置を談判に行きました。
「そんなたかだか数名のためにエレンーター設置なんて・・・」
若かった私は、やがて100名が車イスの時代が来ると怒鳴っていました。
最近では、東京駅1ホームに80名から200名、とんでもなく400名の対応。
にもかかわらず、新幹線に乗るために駅員さんがスロープ対処です。
どうして、新幹線からホームにスロープ設置の発想が出来ないのだろう、
担当デザイナーどの!気づいてほしい!
銀座で最近オープンしたまあまあ1.5流クラスのホテルに、
是非ともスロープがほしいと申し出ました。
とりあえず、借りのスロープから、本格的なスロープが出来上がりました。
このスピード、そして、ホテルマンの方々が真剣に話を聞いていただき、
しっかりと出来上がってしまっていました。
こうなると、公的道路の舗装状態が悪いと言わざるをえません。
しかし、申し出たら、確かにホテルは客商売かもしれませんが、
この迅速な対応には心から感謝するばかりです。
おそらく、2020年オリンピック以後には、日本は貧しい国家になるでしょう。
しかし、今だからこそ準備をすべきです。
正直私は2050年以後には、この世にはいないでしょう。
ともかく2050年まで、いや 2300年には、ケルト民族のごとく、
日本民族はいなくなるかもしれません。
だとするならなおさらのことに、今でも想像の限りを創造に向かわせること。
私は28歳で車イス生活を余儀なくされ、40歳までと言われながら、
68歳、40年間車イスに乗って生きてきました。
しかもデザイナーです。できる限り自分の想像力を創造に向かわせたい、
だから、執拗に説得していますが、このホテルのごとく、
直ぐに対応していただけたホテルが銀座に、それは歌舞伎座が目の前です。
ユニバーサルデザインを日本で展開してきた最初の一人ですが、
今頃、ユニバーサルデザインを超えたヒューマンセンタードデザインに、
絶対に向かって実現していくべきと書き置きます。

* 『ユニバーサルデザイン・バリアフリーはまだ未消化』
* 『パリには車イス対応が最初から叶っていた!』
* 「少数派のためのデザインから・再度、再検証」
* 「随分改善された車椅子対応までのエピソード」
* 『もっと豊かな鉄道システムの統括デザインが急務』


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11月22日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 22nd, 2017  Posted 12:00 AM

11月22日 友引(癸丑)

黒い発想と
白い発想がある。

黒いという色が無い。
黒という闇、光の無い、
それが黒い発想だ。

だから、白い光では無く、
それは反射された発想である。

川崎和男の発想表現手法


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『極めつけの万年筆で「白」を確かめる』


   


     11月 22nd, 2017  Posted 12:00 AM

「白」工業製品で確認するには、
この万年筆とボールペン・ローラーボールペンで明らかになります。
もういい加減にこの趣味は辞めるつもりですが、
カーデザインにしても、皮革の白にしても、「白」には、
実は大変な「白」が一杯あるということです。
右から、ベルサイユ、スーベレン白、そしてグレタガルボ、
私が万年筆で選び抜いた最高の白とその比較ができます。
ベルサイユでの金との組み合わせは、これは多分最高の商品性です。
スーベレン白は、やっと完成した最近の商品であり、
スーベレンというこのメーカーで、
ほぼなんとか出来上がったそんな気がしてなりません。
無論、万年筆の黒・ブラックには、つや消しと光沢仕上げで、
黒と言えども明確な差異性があります。
ところが、白に至っては、
スーベレンでもおそらく何度も試しことでしょう。
やっと商品が出来上がったという印象です。
グレタガルボについては、この形態言語での白と黒の対比、
形態=かたちにおけるまさしく女優ラインには、
造形デザインのある意味では極致性が明白です。
ともかくこの三つだけでも「白」には色んな色があるとわかります。
最も、ここまで拘って見詰めているのは、
昨今の車や新幹線、飛行機の白には納得いっていないからです。
たとえば、色彩論的な考察で考えると、
古典的にはマンセルとオストワルトがありますが、
これらはほとんどが減算混合でした。
しかし、デジタルの世界になってからは、XYZ系で
アナログとデジタル相互性が必要です。
おそらく、一般的には拘りがないかもしれませんが、
繊維で綿と絹ではまったく白が異なるように「白」はどうするかです。
エスキモー民族が一番白表現の言語を持っていると聞いています。
ともかく、たとえば皮革での「白」は日本でしか染色出来ない、
そのようなこと程度ぐらいは知るべきです。

* 「ボールペンスケッチのためのモレスキン」
* 「欧州の紋章とタータンチェックから学ぶこと」
* 『ペンホルダーある組み合わせの筆記具は自分表現』
* 『手づくりから物事デザインと事物デザインを決める』
* 「書くための万年筆の真の意味」


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11月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 21st, 2017  Posted 12:00 AM

11月21日 先勝(壬子)

全ての色彩を
デザイナーは好きなこと。
その基本に
「白」と「黒」があるが、
「白」も色彩違い、
「黒」も色彩違い。

川崎和男の発想表現手法


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『「白」には詳細な白があってそれでも全てが美しい』


   


     11月 21st, 2017  Posted 12:00 AM

このブログ画面は一応「白」です。
が、「白」とは言えないかもしれません。
このところ「白」に拘っています。
写真ならばホワイトバランスが崩れると、とんでもなく写真カラーは変化。
今は、織物「羽二重」の繊維、繭から絹織物の白がやや光沢があって、
とても美しく、さらに「羽二重」での商品化において、
福井県勝山市の羽二重産地には、繭から生まれた石鹸「絹石鹸」、
それは絹織物の羽二重でとても泡立ちそのものと絹織物が最高です。
もう一つ、自分デザインでは、工業的な「白」では、
ペリカンの万年筆で、いわゆるこの企業の代表商品に、
「白」のスーベレンが出てきたことです。
「白」への拘りは、透明水彩では決して「白色彩」は使わないという、
そんな原則がありました。
その原則の下に、色彩論の実習では最初はポスターカラー演習でも、
ペリカンの白と、ターレンスの白は比べました。
この白に関しては、金属でのホーロー仕上げ、
ペイントでは白はかなり難しいと思っています。
したがって、車の色においても、白かもしくはメタル銀しか、
私は選んできませんでした。
羽二重織物の白とペリカン万年筆の白を比べて見ています。
デザイナーは色を満遍なく公平に見詰めていますが、
私にとって、「白」と「黒」はいつでも万年筆で見比べていますが、
最近は繭からの絹織物、さらには、繭から生まれた石鹸の泡、その「白」、
いづれも美しい「白」を確認しています。

* 『インク、インク瓶を初めて整理しました』
* 『イコン=アイコンが明解なモンブランとペリカン』
* 『商品価値のための特徴と特長のイコン=アイコン』
* 『布、なぜシルクロード、シルクボイスだったのか』
* 「芸術という技法が引用したことから」


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11月20日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     11月 20th, 2017  Posted 12:00 AM

11月20日 赤口(辛亥)

昼は太陽は見えない。
しかし、明るい。
夜は月があれば見える。
見えるものに、
人は願いをかけるこのだ。

川崎和男の発想表現手法


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