kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2010


10月5日Staff Blog


   


     10月 5th, 2010  Posted 8:23 PM

10月5日

名古屋工業大学にて特別講義を行った、
BOSS(川崎和男, kazuo kawasaki)。

一般の方にもご参加いただきました。
名古屋工業大学のみなさま、
御聴講いただきましたみなさま、
ありがとうございました。


今回はスタッフ同行無しでセッティング


いつものオープニングからスタート


「思」という漢字の原意について


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10月5日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 5th, 2010  Posted 10:06 AM

10月5日 大安(戊子)

アルファベットのような表音文字と異なり、
表意文字は、その形態の成り立ちまでが
人間のイマジネーションから思考表現、
特に造形力までつながっていて興味深い。

『デザインは言語道断』際限


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『資本主義からの逃走』
   「解答とSolutionとの狭間にみえること」


   


     10月 5th, 2010  Posted 12:00 AM

解答←・・・・・→Solution
問題=Problem:対:解答=Solutionは対訳です。
したがって、解答=Solutionには日英(米)訳語関係があります。
ところが、仏・独・伊・西・での解答・答には、
いわゆるreply的な言葉が多いと思います。
reponse(仏) ・amtuort(独)・risposta(伊)・ respuresta(西) です。
無論正直なところ、こうした「答」を表す単語の由来までたどりついているわけではありません。
私が、応答=replyや回答=answerを詳細に検討し、解答=solutionなら、
これにはsolveという原義との距離感をみておくべきではないかと考えるわけです。
理由は、私は解答の「かたち」を一文字「容」としました。

問題の溶解=解答ということ

それは、まさしく問題の分解と溶解をしていく行為過程や結果の効果が答、解答の質であり、
それがあらためて問題の本質になっているからだと思うからです。
私は日本語の「解決」に私は三つの過程があり、
答にも応答・回答・解答が、それぞれに問題に対する「容(かたち)」があるとまで断言しました。
ところが、英米語のSolutionには、
問題を「溶解してしまった結論」=解答・答があるということです。
少なからず、これは問題意識に対する文化観、哲学感、
さらには宗教観があるのではないかと考えざるをえません。
したがって、私は問題認識ということには、
民族性、国民性、宗教性、政治性が反映していると思うのです。
デザイナーとして、デザインが問題解決とするなら、
国際的にはreply的要因のある応答的な形態による解決が、
一般性と価値性を持っているのかもしれません。
あらためて、「答」から、「問題とは何か、何が問題か」を突き詰める必要があると思っています。


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10月4日Staff Blog


   


     10月 4th, 2010  Posted 10:58 PM

10月4日

BOSS(川崎和男kazuo kawasaki)の講義
「先端統合デザイン特論」
10/7(木)14:40〜16:10より始まります。
合わせて新しい授業のページも準備中です。

講義はUSTREAMで中継予定ですので
是非ご覧下さい。


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10月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 4th, 2010  Posted 12:17 PM

10月4日 仏滅(丁亥)

私は、漢字の由来が大好きである。
特に、象形文字は、
シンボル化された形象に原意があり、
そこからあらたな解釈や意味の文脈が
広がってくる。

その想像力の整合性が美しいとすら思う。

『デザインは言語道断』学際


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『資本主義からの逃走』
   「『解答』の明確な「かたち」は『容』」


   


     10月 4th, 2010  Posted 12:00 AM

解答のかたち
問題=Problem解決、その解答はSolutionです。
そして、「解答」にはそなわるべき形式と内容、
さらに、意味とその質があることが、私は解答の定義だと考えています。
そこで、「解答」の形式・内容と意味と質は「かたち」があります。
私はこの「かたち」は「形」ではないでしょう。
私は解答のかたちを「容」という一文字に集約させることで、
解答の本質、その核心が確認できると考えています。

この文字は、音読みで、よう・ゆうです。
訓読みでは、いれる、かたち、すがた、ゆるす、
まさに〜(す)べし、が決定されている言葉です。
意味はまさしく問題解決された解答の定義性をすべて含んでいます。

  ●「瓠落無所容」(荘子)
瓠落(かくらく)として容(い)るところ無し、収容・いれるという意味があり、
その中に入っている中身やその量である内容という言葉になります。
  ●「女容甚麗」(枕中記)
女(むすめ)の容(すがた)ははなはだ麗しい、というように、
かたち・すがた=容貌や容姿
  ●「転側為君容」(蘇軾)
転側して君が為に容(かたち)づくる、という明確なかたちづくりが意味されています。
そして、さらに重要なのは、ゆるす、ききいれる、「許容」や「不容」、
そして、「容与」というゆとりまでが「容」一文字にふくまれていることに注目しておきます。
私は許しを願うときには、「海容」(海のような大きなこころで受け止めてほしい)を使います。

問題を解決して、「解答」にいたれば、その解決結果と解決効果がなければなりません。
したがった、「解答」のかたち=「容」だということです。
デザインが問題解決したかたちとは「容」が最もふさわしいというのが私なりの定義です。


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10月3日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 3rd, 2010  Posted 10:00 AM

10月3日 先負(丙戌)

分科する学=科学が
経済的、産業的には有効であっただけなのだ。

『デザインは言語道断』学際


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『資本主義からの逃走』
   「『解答』こそ、問題解決効果までの答なり」


   


     10月 3rd, 2010  Posted 12:00 AM

解と溶
本来の問題=Problemの解答はSolutionです。
「応答」・「回答」という答それぞれの決定的な質を検証してきました。
問題解決での「問題」対して「解答」の本質的なこれは定義だと私は考えています。
「解」という文字にそのすべてが凝縮されていることを先述しました。
したがって、真の問題・難問の解決こそ、
「解答」でなければならないということが私の信念になっています。
解答こそ決定的な答の本質
● とく、とける、とかすという答え方
「解其左肩」(春秋左氏伝)
ばらばらにしたり、問題である固まり的なことを溶かしてしまう答がある。
● とく、とりのぞく、なすべきことをなすという答え方
「坎下震上・雷水解」(周易)
なすべき時期をみはかって、束縛やしこりを取り除くという答え方。
● 不明な点や理由について、ときあかすという答え方
「閉約而無解」(荀子)
弁解、詳解、略解という不明なことへの積極的なときほぐしていく行動的な答え方。

その他にも、解熱や解毒、そして解怠(だらける)というように身体に対しての解放の様子までが「解答」によって受け止めることができます。
私たちがこまり果てるような問題・難問に対峙し対決して、
問題を解かしたり溶かしたりほどいてしまう結果や効果までが、
「解答」の内容意味としての質を持っているべきだということです。

DesignはProblem & Solutionの手法

■ とかしてしまうという答
■ ほどいてしまうという答
■ タブーや束縛を解き放つという答

デザインは明らかに「問題解決」の方法です。
その問題と向かい合いながら、とく、とかす、ほどいていくというのは持続力や遂行力が必要です。そしてその結果、解放されるという次元までがデザイン効果ということです。
問題解決で単純に答と言っても、
「応答」や「回答」では、それは問題に対する一時的な解決結果でしかありません。
決定的な「解答」は、
解放されるための束縛感を取り除く答であるべきというのが、
私は答の定義だと考えています。


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     10月 2nd, 2010  Posted 6:28 PM

ドリームデザイナー・川崎和男展
メガネ、人工心臓、そして平和運動まで

■ 日 時 :10月2日(土)- 11月7日(日)9:00 – 17:00
■ 会 場 :福井県立こども歴史文化館 2階 交流広場
■ 入場料 :無料
■ 詳 細 :紹介ページ

”福井にゆかりの人物を通して歴史や文化を学ぶ”施設にて、
特集展示を行います。川崎の故郷、福井へ是非お越し下さい。

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     10月 2nd, 2010  Posted 6:20 PM

holonicpath   OSAKA STYLING EXPO 2010

■ 日 時 :9月29日(水)-10月2日(土)10:00-18:00 (最終日17:00)
■ 会 場 :インテックス大阪 2号館
■ 入場料 :1,000円
■ 詳 細 :OSAKA STYLING EXPO 2010

OSAKA STYLING EXPO に、川崎の作品である
“HOLA”と”MP-704″を展示します。お近くの方はご覧下さい。

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