kazuo kawasaki's official blog

Archive for 2月, 2010


『資本主義からの逃走』
  「ビジネスモデルが見落としてきた欠陥」


   


     2月 15th, 2010  Posted 1:00 AM

経営MODEL
経営資源の運用=ビジネス、そのメリット性から、
「仮説」化することを社会貢献として、
利益還元のモデルを指し示すこと=モデルが、
本来の意味でした。
そのモデル化の「仮説」化は、
オリジナリティが最も大事だったわけです。
しかし、経営資源は企業体に軸足がありました。
この「軸足が企業」であり、
経営資源は、直・即に、
「収益構造」に結びついていたわけです。
端的に言えば、
「儲け」=Profitだけが成果だったことです。
そうなれば、企業体が収益構造・儲け主義となり、
社会貢献が後回しになることは、
人間の欲得感情から逃れられるわけがありません。
即刻、「仮説」はアイデアとして、
そのモデル化=オリジナリティ、
その独占欲になるのは当然のことでした。
いわゆる知財権としてのビジネスモデル、
つまり、「ビジネスモデル特許」が公認されます。
そうなれば、ビジネスモデルが、
「収益構造」戦略として「企業戦略」本旨、
さらには「経営資源の合理的策略」となります。
資本主義がこれを否定する要素も要因もありません。
ビジネスモデルこそ先端的な「経営戦略」と化しました。
Profit・対・Benefit
そして、
大きな見落としは、「収益構造」には、
ProfitとBenefitがあるということです。
Profitは確実に企業体、組織内での収益ですが、
本来の社会貢献は、企業構成員以外への還元性に
差し向けられることにはならない事情が、
隠匿されていってしまったのです。
それは、商慣習での倫理性を忘却する体質が、
企業体=Associationにこびりついたのでしょう。
私は、あらためて、
倫理性=義と善なる規範性を根底で支えるのは、
美学性=美が、企業体を包括すべきだと主張します。
美に直結した職能は、デザインです。
よって、デザイン手法が経営戦略を包括するべき、
というのが私の論理です。


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2月14日Staff Blog


   


     2月 14th, 2010  Posted 11:50 PM

2月14日

倉庫整理で、
「何ですか?」と尋ねたモノ。
シールもついたまま、デッドストック。
「ドライヤーだよ」と
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)
に言われ、

思わず、メッシュの部分から風が
出るのかと勘違い。

正解は、取っ手部分を引き出し、
そこから風が出てきました!


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『資本主義からの逃走』
  「群系・フォーメーションには、
     ビジネスモデル+デザインが不可欠」


   


     2月 14th, 2010  Posted 11:00 AM

Business Model
資本主義が、行き着いたのはビジネスモデルです。
ビジネスモデルは、当初は、
「仮説」にもとづいて、
「顧客」・「製品・サービス」・「経営資源」の
循環論用語、経営戦略用語でしたが、
「経営戦略」としての、ビジネスモデル特許となり、
収益構造を発想した独占的な「価値」への「独占対価」
という利益追求へと用語意味の変遷が、
その内容を変えてしまいました。
そこから、ビジネスモデル=利益収益形式となって、
私は、経営=金儲け・商売主義・金権暴利となれば、
倫理感の喪失が現代経営病態を生む言葉にもなったのです。
デザインが「欲望の刺激装置」と私が断言するのも、
このビジネスモデルの意味変容にあります。
美学性+倫理性
そこで、私は、
群集=アソシエーションである企業体・企業構造に、
「美学性」と「倫理性」を復権するには、
真のデザイン手法があるべきだと考えてきました。
すなわち、
「ビジネス・デザインモデル」の創案です。
Business Design Model
デザインモデルというのが誤解を招くことは承知で、
この形式と具体的な経営資源としての「製品開発」を
美学性+倫理性の付加を提示したいと考えています。
この美学性+倫理性には、
単なる収益循環に企業構造そのものを変革する期待が
デザインによって、包括されるべきであると考えます。
このデザイン手法の導入は、「綺麗事」そのものです。
群系・フォーメーション企業体への変革です。
明らかに、群系としての企業構造は、
現代の様々な問題、特に、環境・サービス・製品と
顧客利益への還元構造の創出が希求されると思います。
私は、「ビジネス・デザインモデル」の具現化こそ、
群系・フォーメーション企業の起業になると
確信している次第です。
私は、これからの日本の企業が、
フォーメーションへの変革には、美学性+倫理性は、
「デザイン」からのみ、構築していけることを
具体的な製品開発事例で提案していくつもりです。
モノづくり、特に貿易立国で存続すべき日本国内企業、
そのすべてが、独自の、オリジナルな経営戦略には、
デザイン・デザイナーの存在は極めて重要です。
ただし、デザイナーも、
あらためて「経営への美学性と倫理性」を創出する、
発想力・表現力・伝達力が求められているという
自覚が必要です。
発想力・表現力・伝達力


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2月14日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 14th, 2010  Posted 9:30 AM

2月14日 先勝 (乙未)

「かぐわしさ」を
感じさせない思考方法には、
破壊すべき異臭が
漂っているのかもしれない。

『デザインの極道論』かぐわしい


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2月13日Staff Blog


   


     2月 13th, 2010  Posted 9:23 PM

2月13日

倉庫整理。
SONYのWALKMANなどテープレコーダ、
携帯ラジオなど山盛り。
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)が
録音しているマイクロカセットも
残っているので、後ほど再生してみる予定 !


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『資本主義からの逃走』
 「相観論的な政策デザインをめざす」


   


     2月 13th, 2010  Posted 10:00 AM

from
Association
to Formation
DynamicsとFormationを先行させてしまいました。
日本は群集・アソシエーション社会から
脱出する政策が不可欠です。
群系・フォーメーションへと転換するべきです。
日本人は群集的な平準化が平等観になっています。
群系というのは格差性を肯定することかもしれません。
でも、この格差というのは、可処分所得差ではなく、
能力貢献度の差異性を認め合う社会化です。
現在は、小学校でも「主人公が数人」という学芸会。
マスコミ、特に新聞も、スッパぬかれることを、
お互いに制御して、平準化です。
これは、国としての「活性化」を阻止しています。
能力差はイコール、学歴でもなければ、
偏差値でもありません。
ともかく、群系という機能分担力の力量を、
相互的・相補的に認め合う新たな「競合性」を
育んでいく社会構造です。
だから、私は、地方分権は反対です。
なぜなら、地方の「やる気無し」公務員で、
地方の活性化など、できるわけがありません。
もし、地方分権にするなら、
「科挙」必要!
公務員選抜は「科挙」のごとく、
きわめて難しい選抜試験で、公務員所得を倍増します。
そして、常に、任期制での評価をしていく
新たな主義、これは民主主義ではなくなるでしょう。
わがふるさとを思うとき、
市職員・県職員の能力から首長能力は、
優れてほしいのです。
大阪に住んでいて、知事の構想は、議員や公務員に
阻まれている気がしてなりません。
「それはファシズムだ!」って言う公務員は削除です。
群系・フォーメーションには、
相当な、能力主義・意識改革・創造力が必至です。
それを政策デザインと呼びたいと思っています。
今、日本は、根本的な「変革時」にあることは、
間違いありません。


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2月13日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 13th, 2010  Posted 9:00 AM

2月13日 大安 (甲午)

「かぐわしさ」、
それはセンスである。

そして、
センスとは、
香りのことでもあるのだ。

『デザインの極道論』かぐわしい


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2月12日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     2月 12th, 2010  Posted 11:52 PM

2月12日 仏滅 (癸巳)

創造とは
まずは
「特殊解」であるべきだが、
やがては
それが「一般解」になるだろう
と感じさせる”期待感”、
そんな香りがしてほしい。

『デザインの極道論』かぐわしい


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『資本主義からの逃走』
「相観論的に現代社会を見直せば、
        経済的景観がデザインできる」


   


     2月 12th, 2010  Posted 10:00 AM

physiognomy

相観=physiognomyという「学論」があります。
植物群落の外観的な検証であり、
これは群系=formationと言われる見方と、
そしてもう一つが群集=associationという見方です。
私は、現代社会、あるいは人間の集団性を、
生物・植物の生態群として、ある意味での景観論を
相観的なアナロジーをデザインに応用していこうと
考えてきました。
その根本は、エコロジーをデザインでどう解釈し、
なおかつ、
経済的なエコロジー論をデザイン背景にできるか、
ということを熟考してきました。
だから、いきなりここでも、
associationとformationについて記述してきたのです。
考えてもください。
企業名で「×××××アソシエーション」が、
資本主義企業では使われてきました。
そしてその時代の終焉の様相が進行してきたのです。
とりわけ、私は医療制度、医療環境に、
このことばづかいを援用しました。

群集と群系

つまり、
群集は、さらに細密的に、群系化することで、
それぞれの機能性が明確になると考えた結果なのです。
今、私は、「ビジネスモデル」がアソシエーション、
だとするならば、それはビジネスモデルが
「群集的」だったということです。
そこに、相観・あるいは景観、景気を再考するには、
「群系的」にビジネスモデルにデザインを付加すれば、
細分化した役割分担が明確になると判断しています。
もっと具体的に言えば、
「日本は群集=アソシエーション社会」だったのです。
日本が群系化していく方向を見いだせていない。
いつまでも単一民族だから、群集だったのです。
世代・男女・老若など、どの群系の生態国家だろうか、
という発想が必要になってきたと判断すべきです。
企業=アソシエーションが危機になっているなら、
それは群集的な活動統合体だったことなのです。
「企業をフォーメーション」とすればいいのです。
一時、企業グループではなくて、
企業内企業という分業化をしたことがありましたが、
生態系・相観に学ぶという視点は欠落していました。
私は、群系と群集という分類と概念での見直しを、
デザイン的景観手法として提案しておきます。


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2月11日Staff Blog


   


     2月 11th, 2010  Posted 11:06 PM

2月11日

BOSS(川崎和男KazuoKAWASAKI)の
収集品、シリコンとチップ。

コンピュータチップに欠かすことのできない
シリコン=珪素。銀色の非金属元素で、
地球を構成する物質の25%以上を
占めています。

簡単に酸素と化合するため、
自然界では砂や石英の形で存在します。
産地、カリフォルニア州、シリコンバレー。


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