kazuo kawasaki's official blog

Archive for 11月, 2009


11月14日Staff Blog 4/4


   


     11月 14th, 2009  Posted 6:19 PM

11月14日

新潟限定、「コシヒカリ」の米俵と、
クレヨンしんちゃん。
「コシヒカリ」は福井県農業試験場が
開発したものだ!と、
世間はその真実を分かっていない!
福井出身のBOSS(川崎和男)。
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11月14日Staff Blog 3/4


   


     11月 14th, 2009  Posted 6:10 PM

11月14日

第47回日本人工臓器学会
新潟の市民公開講座、
「医工+デザイン連携」川崎和男
スタートです。
講演になると、咳が止まる?!
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11月14日Staff Blog 2/4


   


     11月 14th, 2009  Posted 3:07 PM

11月14日

特別企画の講演で、
工業デザイナーの浅岡 肇さんの
トゥールビヨン製作の話を拝聴しました。
もちろん時計大好き、
トゥールビヨンとミニッツリピーターの
実装機械装置は機会仕掛けの根本という
BOSS(川崎和男)ですので、
手にとって見せていただきました!
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11月14日Staff Blog 1/4


   


     11月 14th, 2009  Posted 3:03 PM

11月14日

人工臓器学会の講演のため
新潟入りのBOSS(川崎和男)です。
2007年のGrant(研究助成)の
経過報告・「圧電素子でのTHA」
再生医療と人工臓器の提案を終え、
控室で待機しています。
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『資本主義からの逃走』
「資本主義という宗教・宗教としての資本主義・1」


   


     11月 14th, 2009  Posted 9:31 AM

宗教というものは、本当にやっかいなものです。
宗教に対して、客観性を冷徹に見抜く能力こそ、
「インテリジェンス」・「知性と感性」の力だと、
私は思っています。

「資本論」が宗教になって、
資本主義社会を封じ込めた時代が終わっているのです。
しかし、まだまだ、そのことに気づいていない人は、
資本主義がすでに宗教になっているのかもしれません。
たとえば、資本主義を正当化するには、
M.ウェーバーの倫理は宗教論と読むことも可能です。
industrialとは「勤勉と工業」の二重性の意味があります。
私はindustrial designerです。勤勉デザイナーです。
すべからく
日本の工業デザイナーは勤勉デザイナーでしょう。

さて、日本にはこの宗教改革が必要になってきました。
幸いにして、
日本には「宗教的」を改革してきた知恵があります。
まず、6世紀には物信仰から仏教による意識改革を
政=まつりごとにて、社会改革がなされました。
1549年にF.ザビエルがやってきます。
キリスト教がわが国に上陸しました。
この正当性は、
ハビアンが1605年(慶長10年)に
「妙貞問答」で、どれほど、
キリスト教が仏教と儒教より勝っているか、
ということが記し残されています。

私が、もし、資本主義という宗教から解放されるには、
この「妙貞問答」での理論闘争を再度試みる、
というのが、一つの方法だと考えています。


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11月13日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     11月 13th, 2009  Posted 8:33 PM

11月13日 大安(壬戌)

私は、デザインの背景をモノで語る
「モノがたり」という言い方をしているが、
ここで言う「モノがたり」は、
いわば、科学や技術で語りきれない
もっと人間の心の底、心底への
呼びかけのことである。

『プラトンのオルゴール』イストワールのプロローグ


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11月13日Staff Blog


   


     11月 13th, 2009  Posted 9:40 AM

11月13日

音の世界同様に、映像にもこだわる
BOSS(川崎和男)。
DVDで、音質と画質のチェック。
以前は、「海の上のピアニスト」の
ピアノと、CGのタバコの煙のシーンを
よく使っていました。
BOSSは、気にいったDVDは、
何度も何度も観て、細部まで鑑賞されます。
5.1chの臨場感は、ものスゴイです。
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そして、このシリーズ!! 007です。
もちろんストーリーを彩るボンドの
着こなし、車、Qから提供される道具と、
見所満載です。
BOSS(川崎和男)の眼鏡をかけた
登場人物もいたとか。
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11月12日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     11月 12th, 2009  Posted 11:31 AM

11月12日 仏滅(辛酉)

医者と私の間に、
あるネットワークがあって、
その両端を握り合うと、
医者も私と同じ苦しみを体得できるような
ものが発明されるなら、
「うーんなるほど、
こういう具合に苦しいのか」
と理解してもらえるかもしれない。
パトスを伝達する機器=パトロジカル・
トランスファー・インスツルメントが
発明されればと思う。

『プラトンのオルゴール』
パトロジカル・インスツルメント


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11月12日 Staff Blog


   


     11月 12th, 2009  Posted 10:07 AM

11月12日

金沢美術工芸大学在学中、
ハサミの課題のBOSS(川崎和男)の作品です。
「園児用のハサミ」として、当時から
「安全・安心」性を意図したモノで、
モデルは手づくりでホウの木を削って
作ってあります。
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学生時代に、たくさんの課題に向かい、
徹底的な手の訓練を受けます。
そして、
問題への解答
をだすことができるデザイナーへ!

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金沢美術工芸大学 産業デザイン学科

このハサミはすでに、「園児用」ゆえ
開閉切断で、開閉が制御され、
刃先はカバーされています。
やがて、プロとしてのハサミは
いくつかの海外美術館に
永久収蔵作品となります。

川崎和男・学生時代作品


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『資本主義からの逃走』
  「分断された日本、幾何的空間の中で確認」


   


     11月 12th, 2009  Posted 9:00 AM

幾何学というのは、場所性への思索だと思います。
本来の測地・測量学から場所性検討の経緯があります。
場所性には、三つの定点観測の思考方法でした。

● まず、
その空間がどんな「かたち」なのかということです。
● 次に
その空間でどこに「位置」しているのかです。
● 最後に、
配置という機能を空間に仕組めるかということです。

私は「資本主義をかたち」でとらようとしてきました。
ところが、幾何学でも、近代になって位相幾何学では、
空間性だけではなくて、
時間性での検討に気づきました。
つまり、
時間軸も仕組めるということになっているのです。
したがって、
資本主義を時間軸=歴史で、
配置し直してみることを試みてきました。
この歴史ということも最初に条件を整理してきました。

この整理も、私自身が、幾何学・位相幾何学
最も現代的かつ私の興味の中心には、
「近さ」ということのトポロジーの中に、
私自身を配置するやり方を、
ある意味では横暴に、訴求することで、
資本主義に埋没しかかっている私を見つめ直しました。
すなわち、
日本という空間での私の位置の確認を実例にしました。

私は、今は、特に被害者的に日本を見つめ直すことが、
とても重要だと思っているからです。
それは、戦後、資本主義空間に閉じ込められている私、
結局私たち、日本人が
この空間から逃走しなければ生き延びられないのです。

ともかく、私の位置であり、
日本人の位置を日本の幾何性で確認しているからです。
より具体的には、
もうすでに、私たち日本人は、世界観という空間
世界観という幾何空間での位置、
「生き場所」の認識を
分断した民族にさせられていることに
目覚めなければならないとさえ思っているからです。


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