時代と社会にとって、
何を
転位させるべきなのかを
デザインの自問自答を
技術に強要する
必然があることを
デザイナーは
覚悟しておかなかれば
ならない。

転位はデザインにとって、
理念の転向ではない。

同時代性の協調は、
デザイン主導で
技術に転位を
求めることが必要な
時代となっている。

これは
デザインにとって
重大な過失であり、
まちがえれば
犯罪的な技術との
談合行為となる。

が、
ややもすれば、
技術主導に
形態化を行うことと
技術表現の差別化で
終わらせてしまう場合が
多い。

デザインは
こうした各分野の
技術進化に提言や提案、
そして
指示をあたえる
職能である。

特に先端技術は、
制御・
新素材・
生産システム・
エネルギーなどが
基盤である。

そこで、
技術進化に
方向性と
基礎理念を
与えることができるのは
唯一デザインでしか
できないと
考える。

しかし、
技術進化のめざましさは、
人間と技術との
摩擦や
対立を
引き起こしかねない。

デザインと技術進化は、
同時時代性の
協調である。