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『「トリタン」というフィラメントの明かりを今も求めている』


   


     9月 9th, 2014  Posted 12:00 AM

私はオーディオの世界、Aurexブランドで決定的な商品化、
それはエレクトレットコンデンサーイコライザイーでした。
SZ-1000は今なお、オークションで取引されています。
そのデザイン後にはおそらくとんでもないデザインをし始めました。
が、そろそろ企業留学直前に交通被災を受けて、東芝を去りました。
入院直前には、Aurexブランドで真空管アンプを追いかけ、
上司たちから、えらく叱られたものですが、
それは「真空管の明かり」と音響空間に強い憧れがありました。
パワーアンプは入院直後に一台出来上がったので、
今も、この真空管を持っていますし、いつかは創りたいのです。
「トリタン」の明かりは、人類が求めた技術と音響の明かりです。
真空管は高校の物理でそれなりにこの構造には感嘆していましたが、
プロになるとすでにトランジスターの時代でしたが、
私が辿り付いていたのは、真空管の発明は持ち続けることでした。
音響を突き詰めていくと、トリタンの赤い灯りが頼りになります。
今やデジタル音源に浸りながらも、真実、真空管というこの発明は
人間の根源を照らし出していたのかも知れません。
この大型三極管GE VT-4C/211sは、最も美しい真空管です。
最近は中国製まであるようで信用できかねますが、
この真空管と合わせるべきトランスでのパワーアンプは6台必要。
高音・中音・低音を左右にしたアンプです。
そんなことが、私のダンディズムの極限だとさえ思っています。
人間が創り出すモノに完璧なことは無いのです。
モノが壊れて当然であるからこそ、逆に、人が壊れていくことを
もう一度確認と認識をしなおさなければなりません。
私は、真空管からトランジスターになった技術のコンテクストを
自分の生涯には信念として貫きたいと思っています。
それが、オーディオからのダンディズムだと明言しておきます。

「SZ-1000・私のオーディオ最終作だから」


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