2月 15th, 2016 Posted 12:00 AM
「KK塾」第5回目は、建築家・内藤廣氏を講師に開催。
彼は極めて温厚で交友関係においても幅広い人格者です。
しかし、国立競技場のコンペでは副審査委員長でしたから、
あの大変な審査混乱では、立場上その調整役に回されていました。
しかも東大名誉教授・元東大副学長という役回りで「体制側の代表役」、
まずこの「権力者」=友人を失ったという告白も聞いていました。
それは「権威と権力のシンボル」に彼はなっていました。
私は親友の一人として、彼が東大教授であり、
国政サイドの権力者扱いの彼個人の苦悩を身近に見てきました。
この混乱状況に追い込まれながらも非難されながらも、
彼が苦渋の決断をあえて選んだことを見てきた一人として、
周辺のアンチ派や擁護派ともどもを平準化してみてきたつもりです。
それ以上に、
彼との友情はあくまでも「デザイン才能者」関係で講師を依頼しました。
彼は「1960年に戻らねば」・・・という彼自身の問いかけから
彼の講演は多岐にわたって芸術から憲法までの展開を見せてくれました。
「もう一度日本は1960年代に戻らねば・・・」に
私は真っ向から、
「それはロマンでしかないこと」、建築家とデザイナーを対立させました。
その根幹は、
彼が大学人として、東大の土木工学・建築学・都市工学を
「デザイン」で統合化した最初の人物であり、
私がGマーク審査委員長時代に、
彼を次期審査委員長候補として意識していました。
ただし、
彼には「デザインとは何か?」があり、
私には「何がデザインか?」の対比構造化を対立させました。
彼との対談を初めて公的に見せたことでした。
その興味は確実に会場には満ちていたと思います。
それはこの講演後には、
私と彼を久々に招いてくれた世界的グラフィックデザイナー
「サイトウマコト」の存在があったからです。
すっかり国際的な画家となっている野性的なサイトウマコトは、
私にも内藤廣氏にも
「猛獣的かつ辛辣な専門主義破壊」を二人にぶつけてくれました。
「そんなことはゴミだ!クズだ!」と断言する闘いを
世界相手にサイトウマコトはしていました。
また私が3.11と向き合った最初に
土地主義・土木主義の国政問題を教えてくれた
唯一の専門家は内藤廣であったからです。
なんといっても、
彼はいつも私の闘争を受け止めてくれています。
おそらくこの友情は持ち続けていくでしょう。
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8月 28th, 2014 Posted 12:00 AM
先般、韓国チャンシンINCから、阪大の私の研究室に、
デザイン発想法の研修申し込みが届きました。
発想に関わる手法ならば決めてもらったことで、ということになり、
引き受けたところ12名ものメンバーが来てくれました。
最初、英語でしたが、スタッフにいる韓国人にすべて通訳となり、
英語・韓国語が交差する面白い交流ができました。
私からのテーマは「図解発想=DIAGRAM DEVELOPMENT」を出し、
事例は質問に合わせて、沢山の質問を受けながら進めました。
私はマインドマップ法などは全く意味無しと考えていますから、
「図解発想法」は相当に練り上げた思想からの発想手続きです。
いづれ教科書をと考えている一つです。
彼らの日常ワークはナイキ等を主体にしたシューズデザインでした。
シューズだからといって偏った装飾的なファッションデザインでなく
彼らにとっては、問題解決の発想だったことは全く正解でしたから、
この発想法では、ブーレーンストーミングなどの無意味さも指摘。
発想手法は、これまでのデザイナー経験では相当にあると思います。
彼らからは、私とワイフにシューズをいただきました。
ワイフはとても喜んでいて、それで思い出したのです。
2001年、Gマーク審査委員長の時にグランプリ候補だった、
NIKE IDのオーダーシステムを自分のシューズ発注をと考えて、
最も最先端シューズ、新素材構成をMacでやってみました。
この手続きはとても分かりやすくて、注文をしました。
受け付けました→生産に入りました→・・・と連絡が来ます。
審査時には日本人ならではの発想でしたが、もう15年も前に、
オーダーシステムは出来上がっていたのです。
おそらく、これから3D-Printingとの関係はこのネットワークです。
発注で試行錯誤を楽しみ、生産と受取までの交流が可能なことです。
私は、この方式は本当に素晴らしいと思っています。
そしてその時には、どうもChromeOSが最適な気がしてなりません。
NIKE iD
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6月 8th, 2014 Posted 12:00 AM
自宅をリニュアル工事=これで実態を把握しました。
クーラーを新製品取り付けになりましたが、私が立ち会いました。
最大の理由は、工事店が最も良いとの評価でしたが、
取り付け位置を大間違い、ゆえ詳細を知る私が見届けました。
工事店の現場の人は大変なことだったでしょう。
かって、Gマーク審査委員長時代に、応募クーラー全てを選ばず、
大問題になったことがありました。やり直しが必要でした。
それは建築関係審査委員たちからも「これは製品ではない」と。
私自身、製品を分解して、全企業全製品が不完全と判断しました。
それからやや進歩?していたのかもしれませんが、
結局、今回工事を見て全く駄目と評価しました。
現在のGマークは選別制度が審査委員自体が無知的をみかけます。
審査委員に選ばれたことを驚喜する作品無しの審査員が増え、
製品知識が大不足審査ゆえ海外への賞応募が増加している有様です。
Gマーク制度の批判は一応控えますが制度の腐敗が進んでいます。
さて、クーラー製品の技術もデザインも設計は遅れています。
現場で再度取り付けのための作業を残し、水平垂直も出せません。
日本の造船と日本の文具を審査した私の本分として見逃せず、
すべての作業を見届け、指示せざるをえなくなりました。
この実態は、マンション業者も、ましてクーラー製品会社も、
社長は知らないでしょうが、「やり直しは必然」のはずです。
クーラーは相変わらず室外機デザインは未熟であり、
単に競合企業同士の「装飾デザイン」はデザインにあらずです。
取り付けの誤魔化しや、子細な取り付け位置間違いなど、
立ち会ったのが私ですから、業者さんは大変だと自覚しながらも、
私は、クーラー全企業、その全社長に提言します。
この製品は「日本のモノづくり」にはなっていません。
所詮、中国での大量生産での儲け主義がはびこっています。
ユーザーは「サイレントユーザー」になっているのでしょうが、
私は厳しく非難しておきます。
当然、取り付け位置間違いはやり直してもらうつもりです。
だれかユーザーが明確に発言提言をしなければならない日本です。
いづれ、日本のGマーク制度は大批判しなければなりません!
『これはデザインの大きな問題である!』
「*貿易国策の一つがGマーク賞制度、その審査委員資格*」
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