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『TV画面=画像と映像の現代的なまとまり』


   


     3月 5th, 2014  Posted 12:00 AM

TVプログラムそのものが商業的でなければならないのでしょう。
たとえ公共放送のNHKであっても商業性が問われています。
常に視聴率によって番組の構成はゆれ動いています。
TV画面の構成デザインには、
画像と映像のデザインプランが欠落していると思っています。
たとえばほとんどのバラエティ番組の文字表現は、
ここまで汚い文字レイアウトができるかと思うほどです。
私は画像とは静止画であり、
映像とは動画=映っている画像だと定義しています。
そのなかで、この番組は明白に自動車メーカーのCM番組ですが、
レタリング選定とその画面配置の構成がまとまっています。
まとまりがあることと美しさには差異がありますが、
私は未来性とTVプログラムのささやかなあり方提案を観ます。
番組のストーリー性・演出性は視聴者の判断にまかせますが、
私はデザイナーとして、この文字表現の画像レイアウトを
評価しています。
おそらくここまでの細いライト性のレタリングは、
液晶ピクセルの技術精度が進化してきたことにもあるでしょう。
しかし、この画像構成での文字表現に未来性があります。
無論、番組出演者がアマチュア的な要因も影響しているでしょう。
この番組の視聴率を知ってびっくりしました。
TV番組では常に視聴率競争が話題になり、
ヒット番組の主演者動向がいわばスキャンダル化されます。
それは万人にとってのある種ストレス解消効能にもなっています。
それだけにこの番組の画面構成のまとまりを私は評価します。
おそらくすべてがレタリングレイアウトのまとまりであり、
深夜番組での視聴率においても評価され始めているようです。

「ヘルベチカは文字の結論になっている」
「デザイン基礎力の一つから現代社名ロゴをみると」


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