kazuo kawasaki's official blog

Posts Tagged ‘新製品発表’


『幼児たちの布感覚=感性評価実験から最学習』


   


     7月 28th, 2014  Posted 12:49 AM

ここ3年にわたって、繊維・布の「感性評価」をまとめてきました。
すでに、この取り組みは27年、思いついてからのデザイン企画です。
三宅一生氏「プリーツプリーツ」のデザイン評を私が書いたときには、
すでに布には7つの評価軸があることを知りそこから評論しました。
いつの日か、この評価軸を「感性評価」として、学術的にまとめ、
その評価軸から、産業的な応用を行い、製品開発の目標指標をと
デザイナーとして、しかもふるさと福井の繊維産地で、
私の経験、それは幼児期から織機の音と伯父は繊維のエンジニア、
聞き及んでいたのは、父方の祖父は今もある大手繊維企業、
その創立メンバーの一人でしたから、なんとしても繊維を!と、
私のデザイン対象にしてきました。
これまでも繊維・布の7つの評価を「大人の感性」で確かめました。
しかし、私が最も気がかりだったのは、子ども、しかも幼児の感覚、
多分彼らは言葉、語彙も少なくて感じたことを表現も出来ないはず。
それだからこそ、布に触った感覚が必要でした。
ようやく、5歳の幼児たちに厳選した66枚の布の感覚を、
学術的に検証をしてもらいました。
それも、擬音語・オノマトペを表現用語にしてもらいました。
「さらさら」・「ざらざら」・「すべすべ」・「きらきら」と、
彼らの語彙数はやはり限定されたものでしたが、
たった5年間の彼らの感性に布の分別は明らかになりました。
そして、私がこの実験で知った重要なことは、
言葉・語彙をもっと彼らに与えることだと明確になりました。
「ふくらみ」・「はり」・「こし」・「ぬめり」・「しゃり」
「きしみ」、そして「しなやかさ」は、私たちが与える言葉です。
しかし、彼らのたった5年間の感性では、限定語彙に対して、
私たちが思いもしなかった「痛い布」があるということでした。
小学生たちにも、この実験をするつもりです。
私は、繊維での若手専門家たちに、この秋には新ブランドのもと、
新製品発表を、この「感性評価」とともに行います。


目次を見る

『資本主義からの逃走』
  「製品と商品には大きな差異があります、要注意!」


   


     3月 3rd, 2010  Posted 1:37 AM

製品と商品
私は「新製品発表」をしました。
「商品ではない」とか、「値段」を聞かれます。
違うのです。この問いかけを洗い出すこと、
これが私の目標でした。
それから「商品」というモノづくり目的に入ります。
どこの企業でも、そしてマスコミも「製品」と「商品」は
同義語で使われています。
これが実は「企業」の活動=収益目標と企業存在の目的、
いづれも読み違い・勘違いが横行しているのです。
私は常に新たなクライアントに入っていくとき、
「御社の製品はどれですか?」と尋ねます。
そうして、
「それは商品ではないですか」ということで、
混乱を与えてしまうことばかりです。
したがって、学生への講義では、
この「製品」と「商品」の言葉の背景、歴史を教えます。
いづれこのことについては詳細な書籍を出版します。
私の「Business Design Model」では、
「製品」と「商品」を明確に区別しています。
なぜなら、インハウスデザイナーは、
「商品デザイン」をさせられています。
だから、「商品が売れたかどうかで、デザイン評価」、
そのまま、デザイナー力量が問われるのです。
まず「製品企画・製品計画」から「商品企画・商品計画」、
この「四句分別」が企業内で出来上がっていないのです。

「商品」は殷の時代まで「商」という国に原点があります。
制作・製作・製造・生産
「製品」は「制作・製作・製造・生産」であって、
まだ「商品」の手前のモノです。
私が今懸命に訴求しているのは、
収益構造=経営仮説=ビジネスからの社会化=利益還元、
つまり仮説モデルの革新です。
あらためて、考え調査してほしいのは、
「製品開発」と「商品開発」は何が異なっているのか?
「製品収益」と「商品収益」との経営仮説とは何か?
この二つをまず、「企業」の目的と目標、
実は、「目標」と「目的」も異なっています。
この論理を確実にしての「経営仮説」に、
デザインを導入する重要性と大事さを再確認してください。


目次を見る