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「ロンドンオリンピックでのハードとストロング」


   


     8月 20th, 2012  Posted 12:00 AM

東京オリンピック時は、わが家にもTVがあり、
その頃TVが日本にも定着していたという思い出と重なります。
オリンピックはデザインが裏方であることもあり注目してきました。
特にロサンゼルスなどはデザイン進化がありました。
このことは誰かが語り継ぐべきデザイン界の大事件でした。
アトランタでは、
富士通依頼でプラズマTV開発デザインをした経験がなつかしいです。
あと、何度オリンピックを観れるのだろうと今回はしみじみと感じました。
本当に寝不足になるほど、心ときめくアスリートの活躍ぶりは、
まさに「ゆず」の「栄光の架け橋」が似合ってました。
メダリストの華の存在と、敗者の人たちの悔しさを見つめながら、
アスリート、スポーツという身体表現の勝敗成果に、
その根幹である精神的な克己の姿は涙いっぱいでした。
それは、「競争・相手を倒すと競走・自分だけの能力」が克己を決定づけ、
そこには、「ハードさ」と「ストロングさ」を
自己鍛錬にてどこまで自己管理できたのだろうかと思いました。
よく、身体的には「腹直筋」を鍛えればハードな身体にはなれるけれど、
「大腰筋」はストロングな身体になれますが、この均衡が大問題。
このハードさとストロングさのバランスがどれほど困難かという話です。
おそらくこの4年間、最も子どもの時からずーっと、
選手達はハードさに耐え抜いてきたのでしょう。
スゴイと思います。
ところが、敗者となった種目や、怪我に至った不運さは、
ストロングさを一瞬失ってしまったのかもしれません。
あるいは、ハードさに対して、その真逆となる硬軟均衡、
すなわち、柔=ストロングさをもって剛=ハードさを制す、
ということが欠落したのかもしれません。
ハードに徹していてもダメであり、
ストロングさの追求であってもダメということを、
オリンピック選手達は、その世界的な運動能力・身体的なハードな訓練と、
克己的精神のストロングな柔らかさで証明してくれたと思っています。
リオデジャネイロオリンピックは、また観ることができると思っています。
改めて、自分がプロとしてのデザインの
ハードさとストロングさを象徴的に顧みることができました。
選手のみなさんに感謝です。


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