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Posts Tagged ‘接合’


『「造形言語」として工芸でのエンベリッシュ仕様の意図』


   


     4月 14th, 2019  Posted 12:00 AM

素材が金属である場合には性質として「塑性」と「展性」があります。
さらに、金属加工では「成形」・「切削」・「接合」が分類されます。
そして、金属加工には様々な加工方法=技が複雑化していくのです。
これは「鋳造」、鋳物という加工方法ですが、
金属の流体=金属の結晶を型から流し込み、成形します。
成形される以前に金属には接合される段階で、
素材に、デザイン意図が加わります。
それこそ「造形言語」で、デザイン意図をもって
新たな手法=技が、時代的にも加わるのです。
これは金沢美大・後輩の畠山耕治氏(現・教授)の工芸分野です。
彼は、世界各国で多くの個展を開催し評価を受けています。
私は、木工や陶磁器や、金属からプラスチックまで、
様々な素材対象にデザインしています。
それだけに鋳物という素材に、
新鮮なエンベリッシュを「造形言語」として作品をつくりだす
彼の技法は、新たな素材質感を変えていると私は魅了されています。


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『資本主義からの逃走』
   「分断されている空間認識」


   


     10月 9th, 2010  Posted 12:00 AM

空間の領域的な意味印象
「空間」という言葉は、学や論の対象です。
空間学・空間論が様々に存在しています。
ところが、対象化する領域での認識は完全に分断されています。
特に、空間意識を抽象化する学域での理論と論理、
さらに具体化する問題化領域、この全ての領域で分断があります。
そして、この分断を論評する領域は不在であり、なおかつ不明と言ってもいいでしょう。
ともかく代表的な学域での「空間」定義をまとめておきます。
■ 数学的領域
通常的には、ユークリッド的には「三次元空間」のことであり、
広義的な集合論として、部分集合での数学的な構造では、
n次元空間・位相空間などが認識対象となっています。
■ 物理的領域
物質の存在、諸現象の生起する場、
物質や時間から独立した無限の容器としての三次元ユークリッド空間=ニュートンの絶対空間から、時間を含めた四次元リーマン空間の認識が対象化しています。
■哲学的領域
時間とともに世界を成立させている基本形式とまず考えます。
その客観的な実在を認める唯物論的な対象や、
カント的な直観形式としていく主観的な解釈対象など。
空間のデザイン創造
そして、最も一般的な意味では、「物が無くて空いているところ」を指し示しています。
「空間」=Spaceという訳語は、1881年「哲学字彙」で与えられたことで、
哲学的な領域での考察が深まっていったということです。
私にとって、上記の三つの領域は、「空間」へのいわば「述語的な世界観」として、
デザインのための手がかりになってきました。
それをさらに運用していくことがデザインの造形対象として私の空間認識とし、
私自身はこの分断の強調や融合、そして接合そのものが空間創造だと考えています。


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