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『資本主義からの逃走』
  「あらためて情報と空間・デザイン資産として」


   


     10月 28th, 2010  Posted 12:00 AM

情報という資産
デザインと情報の組み合わせに言及しました。
それは、資本論が登場した時代に資本として、
まったく存在しなかった言葉の「情報」・「空間」という概念が、
今では重要な資本財だからです。
情報という資産は、人・物・金の動勢についての諜報性はありました。
それは、やがて金融資本という要因財の動因情勢に関わりはじめました。
当然、戦争による資本流動は、戦争要因となるイデオロギーと結びつき、
資本論は本来、マルクスやエンゲルスが意図しなかったイデオロギー書となってしまったことです。
私は、資本論は確かに資本主義というイデオロギーや政治経済の基本的なある種の思想書、
そして、経済システムを論理的に示したテキストということは認めています。
しかし、現代はこの資本論で、資本とされた物事に対して、
新たな資本が加わっていることを重大視しています。
資本としての情報・空間・デザイン
それが、情報・空間・デザインだと考えます。
情報という資本が時代空間・地球空間との関係=構造化があります。
この場合の空間は環境と呼び直してもいいかもしれません。
そして、この「情報」・対・「空間(環境)」を、
制御しさらにこの構造化を創出する実務的な営為をデザインと位置づけているのです。
私が「情報空間」といまさらながらこの言葉と概念に拘っているのは、
デザイン対象である資本財だからです。
そしてなおかつ、「デザイン」も資本財であることを主張する上で、
四つのデザイン領域を実務基本学・基本論としています。


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