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Posts Tagged ‘天災被害’


「安政の三大地震・伝承されたこと」


   


     12月 27th, 2011  Posted 12:00 AM

私は日本を「神の国=花綵の国」だと信じたいのです。
わが国は政治が乱れたときに大きな天災に見舞われます。
安政年間には、安政江戸地震・東海地震・南海地震と
三大地震が起こり、それは各地でも天災被害となりました。
けれども、そうした天災を後世に伝えるべき工夫を重ねてきました。
「つたない文章ながら、後世に伝えてほしい」とされた碑文。
その碑文は墨で黒々と風化を食い止めてきました。
一時は、科学的なペイントも考慮されたらしいのですが、
毎年、その石碑を中心に慰霊して墨入れを継承してきたということです。
3.11は復旧・復興とともに後世への伝承を具体的に残すべきでしょう。
ただし、箱物での「記念センター」的な建設、
そして天下り人事ではありません。
「みちのく」との距離は、離れれば離れるほど記憶は風化します。
陸に乗り上げた船舶や、瓦礫のモニュメントなど、
痕跡記念はありますが、
被災した人たちにとっては、
「哀しみと悲しみ」を再現させるべきモノではありえません。
未だ、行方不明者を家族に抱えておられる方々への思いやりの有り様、
それはとても想像を絶します。
しかしながら、これまでも三陸海岸では、
「津波の時は山に逃げるべき」石碑がありました。
「大地震両川口津浪記」にも、「船で逃げるべからず」、
この記述が伝承されてきました。
慰霊の場、そこには
いつでも花を手向けるモニュメンタル・トポスは必要でしょう。
しかし、私たちは、大地震・大津波・原発事故は、
特に原発の後始末は数十年を越えるでしょうから、
決して忘れることはないでしょう。
が、それでも被災現地ではおおよそ35万人の被災は、
35万件の事件が在ったということです。
「東日本大震災」という名称でまとめられることではありません。
地震前に日本は、市町村合併により市町村名が変わりました。
よって、本来、伝統文化の地名を失っていたのです。
このことからも、まず「地名」を戻すこと、
私は地名という言霊を捨て去ったことに、
「みちのく花綵」を失ったとするなら、
モニュメンタル・トポスにはその地名復活も、
大きな復旧の手立てだと確信しています。
そして、この復興がどうであったかよりも、
「安政の大獄」で殺された頭脳は人災でした。
わが橋本左内も、吉田松陰も、梅田雲浜も殺されました。
1860年に咸臨丸は太平洋を渡ります。
日米修好通商条約がその後の日本を苦しめました。
まさに、TPPを抱え込んだ現代に酷似しています。
この国難のモニュメントは熟考しなければなりません。

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「義務あるいは責務原子力へ」


   


     4月 3rd, 2011  Posted 12:44 AM

この天災被害は一つの事象ではなく、
被害者それぞれの事件だという認識が必要です。
しかし、明確に原電事故は一つの人災的な象徴事件です。
したがって、
東日本大震災という名辞に問題意識が入っています。
だから、この対応策を発想していくことは問題解決として、
「応答」でしかありません。
現政権の応答態度は、当然、非難されてしまうのです。
たとえ応答であってもその答え方に「激励」が欠落しています。
被災者は「激励がこもった応答」なら納得するでしょう。
すでに3週間です。
東日本大震災による原電事故という問題認識も誤りです。
だから、問題解決は「応答」処置をつないでいるだけです。
しかもこの応答には復旧ではなく「修繕」です。
ところがその方法論は訓練されてきたとは思えません。
原発には「反原発」と「原発推進」の対決が歴史性を蓄えています。
少なくとも、この対決は今後必ず私たちを二分するでしょう。
この二分を「仕方無し」としてきた歴史が糾弾されるべきです。
つまり、「原発推進」も「反原発」も20世紀の遺物です。
私は「義務原子力」を世界が一丸になって取り組むスタートが、
福島原発と天災が啓示になっているものと判断しています。
私を推進派と反原発の人からから見られていますが、
私は「義務原子力」、「責務原子力」であり、
原発からの冷静で知的な進歩をデザイン対象にしたいのです。
もう、原子力蒸気機関での発電は終焉させる手法が不可欠です。
蒸気機関で連続湯沸かし機電力=エネルギーという発想から、
なんとしても抜け出す必要があると考えています。
具体的にはフランスの原子力技術にも限界があるということです。
日本こそ本当の技術立国として、被曝経験結果、今回の事故から、
大きな教訓で、「義務原子力」、
あるいは「責務原子力」に果敢に向かってほしいのです。
でなければ、復興の企望につながりません。

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