10月 23rd, 2015 Posted 12:00 AM
ある医療メーカー研究所のショールームのデザイン監修で、
私は「デジタルサイネージ」を基本にし、
鏡面やセンサーでの展示空間を創りあげました。
デジタルサイネージ=電子看板と言われているモノは、
騒がれているわりには、全く具体例がありません。
そして、この具体例をさらに進化させるために、
自宅玄関に、鏡面での映像表現とLED照明を実験実現しました。
さらに深紫外線LEDでの消毒システムを加えることなどを試みた結果、
これは「デジタルアッサンブラージュ」という新領域を提示可能となり
「アッサンブラージュ」のデジタル化に至りました。
元々はピカソのキュビズム時代の作品やマルセルデュシャンの作品が
彫刻概念を超越した3次元表現手法です。
まさしく、「デジタルアッサンブラージュ」は、
映像・音響・照明・空調を実現させる統合的な機器システムです。
すでに深紫外線での消毒機器:滅菌・殺菌をLED照明に仕組むなどは
大阪大学大学院・医学系研究科の私の研究室で
製品開発が終わり、エビデンス=医学的根拠の実験に入っています。
私はコンシリエンスデザイン+看医工学の実際例だと考えています。
これまで「デジタルサイネージ」が騒がれたわりには、
具体例が無かったのは、映像表現が、
さらに感覚受容の拡大が必要、この判断が私にありました。
これは照明学会の全国大会で、特に、日本が遅れているLED照明を
拡大進化させるために準備してきたコンシリエンスデザインでした。
もっと正直に言えば、デジタルサイネージはもはや進化しません。
私はコンシリエンスデザインの実務事例として、
「デジタルアッサンブラージュ」によって、
たとえば、焚き火が燃えている映像で
その空間の照明と空調が制御可能になります。
照明のための新規LEDのイノベーションで、
看医工学的な設計学と価値学によって、
全く新しい環境空間の創出が可能になると考えています。
こうしたことを「KK塾」によって、コンシリエンスデザインを
看医工学的な統合的な実際例を紹介し、かつ、次世代デザイン、
その方向性を語っていくつもりです。
* Website-HP
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1月 14th, 2014 Posted 12:00 AM
わが国は、一言語一民族の倫理性(最近は低下)によって、
ある意味では優れて整っていた社会制度になっていました。
その具体例として「ゴミ箱・ゴミ収集の社会制度」があります。
私は、海外でも公衆的なゴミ箱にはその国の社会制度を見ます。
過去に名古屋市立大学・芸術工学部の入試実技問題には、
この「ゴミ箱アイディア」を出した経験もありますが、
最高と思える回答はありませんでした。
つまり、この「ゴミ箱のデザイン」には、
背景に社会制度が必要であり、ゴミ分別・収集・廃棄までの大変な
デザインするべきモノとコトのデザインがあります。
最近では、ゴミ分別での焼却システムは技術進化しています。
そして各都道府県の行政システムでのアイディアが条例化、
こうした事実もありますが、普遍性は失っているようです。
とりわけ、「3.11」によって、国土と社会制度は大変革が必要。
ストリートファニチャーのデザインは一新するべきでしょう。
東京オリンピックという具体的な計画遂行時間もあれば、
首都直下型から南海トラフまでの天災と人災への対応を
このストリートファニチャー全体の社会システム革新が必要です。
おそらく、この写真のゴミ箱はJRの待合室にありますが、
万一、地震や津波ではこのデザインは不適合だと思います。
しかし、現在、デザイン教育においても、
ストリートファイニチャーに表現されている社会制度全般、
制度へのデザインシステムづくりが求められています。
ゴミ=塵としてのわが国の東洋的な哲学には、
あの梁塵秘抄があったごとくの知恵=デザイン解決が
最も今求められているということになります。
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6月 26th, 2013 Posted 12:00 AM
1984年Macintosh128Kに出会ってから、
ユーザーであるばかりか、
デザイナーとして、Apple社のコンサルタントも努め、
おそらく一番に、パソコンモニターもデザインしてきました。
Apple Linkでクパチーノとの連絡通信し、
同時に、maruzen marunetでまだServeの会員だった頃に、
やがて、自宅のWifi環境までをCloud化するとはという感慨です。
正直なところ、どれだけ、パソコンから自分を切り離すこと、
これがプロのデザイナーにとって、最も大事なコトだと思います。
しかし、特に、Mac関連機器が新発売になると、
どうしてもデザイン評価とともに自宅内システムが変わります。
そこで、新たなAirMac機器に変更すると同時に、
自分だけのCloud化を開始し出しました。
出来る限り、自分のパソコンからケータイ、パッドまで、
自分流にすることにしています。
また、そうしたことが出来る時代になりました。
私は、自分の研究でも「アンビエント・アライアンス」を提案。
この具体例はそのまま今後も展開していくつもりです。
いずれは、「メディア・インテグレーション」の世界は、
無論インターネットや自分のCloud化が重なるものと思います。
5GのWiFi環境下が、
本当に身体への影響を与えているかどうかはわかりません。
可能ならば、部屋壁面にはすべて水を流したいと思っています。
大阪大学の自分の研究室も「壁面に水を流す」と言い張りました。
文科省相手に出来るわけがなかったのですが、今でも私の夢です。
モニターも液晶表示画面が身体影響、視覚眼球影響などは、
それなりに明確になりました。
最も大きな影響は、「ドライ・アイ」問題です。
これは、私の次期眼鏡フレームデザインで正解商品化します。
ともかく、Wifi環境と自己Cloud化は、
これからのパソコンやその他のコンピューター機器制御に、
自分なりのシステム構築ができるかどうかは既に一つの趣味です。
そうして、これから一番の問題は、
「身体性との関係」だというのが私の提案。
一つは、循環器系や免疫系などとの環境調和だと思っています。
パソコン環境と身体の健全性確保が、今、私たちのテーマです。
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5月 8th, 2013 Posted 12:00 AM
私は大学人を選んでもう18年目になります。
なんとしても自力でやりたかった事が「光造形」でした。
それ以前に心臓発作で何度か倒れて、
結局、162日間入院して担当医への質問攻めをしました。
流石に担当医は、一般書から専門書を私に貸していただきました。
私は人体が中空な物の集合体だと思ったのです。
「光造形」は大学でそれなりの設備が無ければ不可能でした。
様々なトポロジーの代表形態を想像力で、
当時のEWSと3D-CADでは、とても困難でしたが、
とりわけ、私を惹き付けていたのは心臓でした。
それは私がやがては「心臓障害者認定」までなりましたが、
これは見事に空洞の中に中空なパイプがトポロジー空間でした。
私は、次の三つを次世代の革命と予想して、
講義や講演ではその具体例をグラフィカルに見せていました。
● 遺伝子革命・・・iPSが具体例
● 光重合革命・・・光造形から3Dプリンターへと進化
● 電磁波革命・・・エネルギー(水・食糧・電力)を意図
この三つの予測はほぼ的中していたと思います。
それでも、おそらくデザイナーとしての半分は、
この進化や連鎖を思考し、具体例を「見える形態=言語」へと、
私は様々な概念や理念で希求してきたと思います。
もっとも私はデザイナーですから、
その世間的な信頼性はいつでも、
「デザイナーは外観の造形専門家」とみられてきました。
しかし、美大時代から、
「デザインは造形という手法で問題解決を提示すること」でした。
したがって、
遺伝子革命や電磁波革命は、
私の科学性=知識性を高めてくれましたから、
直接的ではなくとも、
私の「造形手法での問題解釈」を支援してくれました。
そして、「光重合」では光造形システムから、
3Dプリンター、さらにはこれを取り巻く環境までを知りました。
しかも、この三つの革命は、やっと入り口にきたようです。
私が特に3Dプリンター素材に拘っているのは、
「中空」です。
そうした素材が、「危機解決」という、
人間として生存する日常での最適な応答・回答・解答こそ、
この国難・日本の産業に出来ないかとさえ思っています。
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