4月 4th, 2019 Posted 12:00 AM
桜の花は、確かに日本人の花のアイコンです。
そしてなるほど、この花を使ったトーチは、最適な表現だと思います。
昨年は、私自身は入退院が続きましたが、
「トーチ」の審査には出掛けました。
オリンピック/パラリンピックのデザイン審査は最初から、
マークと言い国立競技場なども、
これらのコンペはすべてが政府によって
やり直しになってしまいました。
桜はおおよそ100種もあるということですが、
桜の「トーチ」には、誰も注目してこなかった
炎のデザインにこそ「技」がありました。
最終審査では、IDのデザイナーはすべからく、
この「トーチ」を後押ししていました。
しかも、「トーチ」の炎をデザインしたことは、
もっともっと広報が必要です。
アイコンであった桜、そして5つの花びらの炎が
ひとつとなって燃えることなどは、
審査員全体には行き届いていたとは言えませんでした。
私は、オリンピックもパラリンピックも、一体化すべきと思いますが、
桜の「トーチ」が、日本中をひとつにして
復興からの再興を盛り上げてくれることと願っています。
デザインは未来をつくることができます。
桜色からホワイト色まで、桜色には100種もあります。
これは大阪大学でのいわゆるソメイヨシノの花色です。
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3月 24th, 2019 Posted 12:00 AM
世界的なショップでは、このようにして伝統が崩れていきます。
私は越前打刃物にはデザイナー人生の大半つき合ってきています。
ゆえに包丁のあり方には、産地の存続、
後継者の育成といった長い時間軸で製品、商品を見ています。
伝統工芸士という認定制度もあり、産地と職人を育成、
産業振興で次世代へと伝統をつなごうとしていますが、
本来の包丁と日常食の関連が希薄になってきました。
家庭の調理とその道具は、生活スタイルのバリエーションとともに
多様で多種に存在します。
私にとっての包丁=Kitchen Knifeはブランド「Takefu Knife Village」です。
刃と持ち手の柄を一体化しました。そしてその素材を開発し、
高品位ステンレス鋼で鋼をサンドイッチした構造により
日本刀=62に近いビッカーチ硬度=60を実現しています。
そしてブランディングに必要なロゴ、マーク、キャラクター、
テーマやコピーとできる全てを注ぎました。
そうすることで世界に発信することと産地と職人たちが
産地哲学あるいは理念を共有して続けていくこととなります。
あらためて産地ポリシーに添って、
私は、新たな包丁=ナイフの提案がすでに存在しています。
このキッチンナイフの新しい形態と実装の想像で、
伝統=「裏切り」を創ります。
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12月 4th, 2018 Posted 12:00 AM
越前市の「工芸の里なんとか事業」の拠点として
タケフナイフビレッジの共同工房の改修と
増設プロジェクトがスタートしています。
かって私は、東京でのデザイン活動から故郷福井へ戻り、
武生市刃物研究会と出会いました。バランスと形態を計測しました。
武生市(現・越前市)には小学校高学年と中学校初期時代を過ごし、
打刃物産地は「野鍛冶」として存分に知っていました。
故郷にしかないモノを輝かせたいと、デザイナーとして戻った
私は、打刃物に取り組むようになりました。大きな支えがありました。
そして、「タケフナイフビレッジ=美しい切れ味を鍛えます」、と
名付けた産地のために、協同工房設立の企画書は
5年後をめざしていましたが、10年かかりました。
私の作品写真をお願いしていた藤塚光政さんからの紹介で、
故・毛綱毅曠に依頼しました。今も彼の建築を見てくれる学生がきます。
私は何度もモデルをやらせました、よくあの値段で・・・と私も想い、
福井で初めて『新建築』に載るような建物を、と
必死だったのです。結果は実りました。
25年経つ建物の改修及び増設は、大学時代を福井で学んだ建築家、
奈良女子大学のN准教授が担当しています。
私の教え子でもあり、大学卒業後は安藤忠雄氏の事務所を経て独立し、
国際コンペも勝ち取るなど、大きな仕事もこなす
彼ならではの「手腕」に期待しています。
タケフナイフビレッジは10人の職人でスタートし、
親方となり今は後継者が20人います。
世界初だった一体化した私デザインのキッチンナイフは、
どこにでも出てきましたが、
「切れ味」については、硬度がタケフナイフにはかないません。
そしてこの産地に新しい建屋が完成します。
伝統工芸の再興、文脈の集積と系譜、
これからの全く新しい継続と振興の拠点となります。
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8月 6th, 2018 Posted 12:00 AM
今でも時々ハンティングナイフを探しています。
ハンティングナイフも趣味の一環になっているのです。
そろそろこれらの趣味をどこかに保存する必要があります。
これは、私が最初に越前市(元の武生市)にある
「タケフナイフビレッジ」のキッチンナイフで、
どのようにデザインするかを確かめた方法でした。
そんな中で、一番確かめたのはこのナイフメーカーでした。
私のナイフはともかくステンレスとステンレスで鋼を挟んだ素材でした。
ステンレスで鋼を挟んだ素材も
自分で、鋼メーカーに申し込んで高品位ステンレス鋼を造ってもらいました。
おそらく一体化したナイフは私のデザインが最初でした。
それからも、1983年新作発表から未だに商品化しています。
「美しい切れ味を鍛えています」というのは、
私が作成したコピーでした。
私の特にナイフデザインには、刀剣とハンティングナイフが
大きな資料と素材構造になっています。
もし、欧州流にはナイフとともに、
色んなネジまわしや、ハサミなどもありますが、
これは日本では製作上は地場では無理です。
そういう意味ではハンティングナイフと鎌倉時代の刀剣が一番です。
ナイフにしても刀剣にしても刃物に関する伝統があります。
この伝統を打ち破る新たな素材開発が必要です。が、
たとえば、ダマスカス鋼というのは鋼を何度も叩いて、
その結果がハンティングナイフのデコレーションなのです。
そしてこれらがハンティングナイフでは一向に使われていません。
それはデコレーションであって、切れ味には清潔さはありません。
最近では、最初に一枚のいわゆる文化包丁がブームです。
私は、なぜ、このナイフを好んでいるかは、
一体化している清潔な構造にあります。
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5月 17th, 2017 Posted 12:00 AM
30数年前に戻らなければいけません。
それは私が取り組んできた包丁のノウハウを記述します。
キッチンナイフの構造を語り直しておかなければいけないのです。
現在、和包丁がブームになっています。
これはブームだとは言い切れません。
いわゆる包丁(古代中国人の名料理人名)には流行要素がありますが、
とんでもない間違いもあります。
とりあえずここに代表事例とした5本の和包丁その名前はご存知ですか?
出刃・やなぎ刃・鮹引き・かつら剥き・菜切りが一般名です。
やなぎ刃と鮹引きは関西と関東でのウナギ料理用です。
いわゆる文化包丁での三徳刃は一般向けと言っていいでしょう。
さて問題は何かというと、三つ私は指摘しておきます。
それは鋼と鉄との合わせでの片刃づくりでは伝統ではなくて、
継承技術であって肝心なことを見過ごしています。
とりわけ柄の形状は伝統では発見不可能の「グリップ性能」、
これが全く進化していないことです。
しかもこの柄である苞の木は大腸菌を抱え込んでいることです。
これには包丁の使い期間を決定して、買い換え要請を出させる方策です。
さらに片刃の焼き入れ焼き鈍しでは肝心の火造鍛造や蛤刃は製作不可能。
私は、ステンレスで鋼を挟む三層鋼から、錆びないことをねらいました。
柄もステンレスで一体化を図りました。
また柄と刃を三点で止める手法もこれは時代遅れだと断言しておきます。
和包丁が外国人には人気ということですが、
この片刃では刃先の硬度は絶対にビッカー値硬度は60は無理です。
したがって、日本の伝統技はお土産にすぎません。
まして米国のハンティングナイフでのダマスカス鋼風の包丁は、
柾目刃という高級技が出来ない産地だと自白しているのです。
私はこれまでのデザイン導入や伝統工芸の産地や職人さんには、
語り継いでおく義務があると考えています。
* 「安易な包丁デザインは絶対しない」
* 『親方二人目の褒章受勲・タケフナイフビレッジ』
* 『刃物の地肌、その偽物氾濫が流行している』
* 「鎌倉時代名刀と江戸時代名刀を語り合う」
* 『低レベルな能力でデザイン評価はしないでほしい』
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8月 19th, 2015 Posted 12:00 AM
ペットボトル素材を2000層平板にすると新素材ができました。
この素材は素材メーカーの新発明であり最初は鏡面素材になりました。
私はこれでCOOL LEAF*というキーボードを完成させることができ、
これはアジアデザイン賞(香港)で受賞しましたが、
ここからの展開は叶っていません。
それは企業姿勢とその企業方針との問題がありました。
しかしこの素材は鏡面どころか木目から石目まで様々なパターンまで、
壁面素材を大きく革新する要素を持っています。
そこで地道にこの展開は新たな映像の新素材として展開をしています。
すでにある企業のショールームは完成しており、
デジタルサイネージは実現出来ていますからそこを母体に、
私自身、自宅にこのデジタルサイネージとデジタルLCD照明の展開を
実験的に試みています。
私は企業だけではなくて、近い将来、私的な空間でのデジタル表現が
これで大きな変化がくることを予想しています。
まず、液晶TVはデジタルサイネージによって大きく変化するでしょう。
これはPCがTVと合体化する以上の変化だと考えます。
当然、ホームオートメーションの視覚確認と制御装置になるでしょう。
ところが、ここまで気づいている企業はまだ皆無だと思っています。
ましてLED照明とセンサーや人工知能も次第にここから始まります。
すでにこれまでの音楽というジャンルが終焉して、
センサーとシンセサイザーが音楽流通市場に大変革を与えているように、
TV放映やTVキー局配信は終わっていくことは間違いありません。
少なからず、私はこの素材をデジタルサイネージにしたときには、
パッシブ制御とアクティブ制御はスマホとセンサーによる革新の方式で
全く新たな視覚と照明装置の空間ができてくるはずです。
残念なことに、この工業デザインと建築の一体化までには、
ともかく、私自身の自宅空間での実験次第になってきていると
私は認識しています。
そして、現状の企業組織では時代との技術とデザイン対応が
ほとんど不可能だということも理解しています。
*「知財権・意匠権改変の対象となった商品開発」
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8月 1st, 2015 Posted 12:00 AM
元来、デザインは応用美術とか図案や装飾美術からという源流があり、
意匠になり、設計になり、そして策略や資源と時代変遷してきました。
しかし、私は美大時代、工業デザイン専攻では、
すでに、発明の設計実務学、問題解決学として
学習と訓練を受けてきました。
美大卒業し、家電入社したときには意匠部でした。
したがって、デザインの真意論・本質論・技術論・文化論では、
ようやく、産業から健康、文化として
文理融合と学術芸術の統合として、
「コンシリエンスデザイン」にたどり着きました。
ところが、楽しみにしていた東京オリンピックでは、
建築とグラフィックに、統合的なディレクター不在と経済効果での
アスリート興業商業主義の悪用としか思えないデザインの大勘違いが
横行し始めています。
建築コンペも狂い、エンブレム選別も知識不足の商業デザイナーでは
コピーだ、ジェネリックだ、せめてアプロプリエーションぐらいの
ハイレベルにも到達せずに、
情報社会で低レベルマスコミに混乱させられています。
そこで、かって35年前に私が伝統工芸産地で包丁、
キッチンナイフの「一体化」と新素材開発、刃先アール寸法など、
問題解決の解答デザインをしました。
ところが、たとえば、ほとんど最初に素材でダマスカス鋼風が、
あたかも刃物という恥ずかしいほどの
能なし刃物産業が世界的に流行しています。
オリジナルデザイナーの没後に、
デザイナー名を騙って自分デザインとは、
ジェネリック家具で氾濫を始めています。
そこに、TPPでの著作権問題を米国主導にするとは、
多くの官僚と議員たちの権力志向の能無しレベルを加速しています。
やがて、私、没後には
私のオリジナル=問題解決=デザインは消滅するのでしょう。
せめても生きているときには、恩師の作品やオリジナル性には
脳外喧嘩師でありたいと決心しています。
ともかく、官僚と議員からデザインの離脱を宣言しておきます。
つまり、オリンピック・パラリンピックを支えるべきデザインが
根本で間違ったがゆえに、夢は消えたのです。
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