2月 22nd, 2019 Posted 12:00 AM
これは、いわゆるスパイカメラ、ミノックスです。
古いカメラをたまに眺めて楽しんでいます。
十分にこのカメラを使いました。
しかもこれ、フィルムを入れたままでしたが、
何を撮ってたのか、わかりません。
一番の思い出は、これがきっかけとなって米国の空港ゲートで、
捕まっては、結構、長く取り調べされたことです。
日本では、一回も捕まったことはなかったのですが。
これ何って聞かれて、
「This is my spy-camera」と言ってしまいました。
冗談だと言っても、別室につれて行かれました。
当然誤解はとけました。
またある時は、宇宙関連のある研究機関では
ほとんどが「写真禁止」、やはり持ち物検査で、
引っかかったのですが、取り上げられずにすみました。
ついついこのカメラを所持していましたが、
出番はありませんでした。
話題に事欠かないカメラでしたが、
ミノックスはこれを完成したときに、
メーカーが駄目になり、双眼鏡ばかりになりました。
そういう意味でも、
このカメラには、記憶に残る歴史性がありました。
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11月 10th, 2013 Posted 12:00 AM
カメラはデザイン対象であり、なおかつ収集の一つですが、
このモノの進化は、アナログ(フィルムカメラ)時代には、
素晴らしいデザインの進歩がありました。
しかしデジタル化したカメラのデザインは鈍化・退化しています。
私は、ミノックスの精緻なデザインのアナログカメラを
常に持ち歩いていた経験があります。
海外で、入国審査時に冗談で「スパイカメラ」と答えたら、
別室に入れられて尋問されるということもありました。
デジタルカメラとして、ミノックスが登場すると、すぐに、
私は手にいれました。しかし、そのデザインは相当な劣化でした。
久々に想い出して、このカメラを使い始めていますが、
アナログ時代の素材感と仕上げ感からは退化しています。
さて最近はスマホにはかなり上等な技術仕様のカメラ付きが氾濫。
したがって、写真を撮ることが日常化しています。
それは食べ物をすぐにシャッターチャンスにする人が増えました。
何をカメラに収めるのかということは、
実は、現代性の記録がジャーナリズム化=日常記録化しています。
となれば、そのカメラは選び抜いた技術とデザインの総和が必要。
ところが、その総和感は大きく二つに分けることができます。
デジタル感:アナログ感の対称性です。
そこで大きな問題となってくるのが、技術とデザインが、
この対称性にどれほど組み込まれているのかを確認することです。
私は、ミノックスのデジタル技術進化が、
かえってデジタル鈍化、あるいは退化していることから、
アナログ感がどれほど精緻で精微であったかということを見ます。
結局、たとえば、腕時計のアナログ感は、
決して、デジタル感の腕時計をまだ凌いではいないことを
明白に示しているとさえ思ってしまうわけです。
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