3月 18th, 2015 Posted 12:00 AM
自宅には各部屋毎にオーディオ装置をシステム化しています。
私のオーディオ空間には、音像と音場を配備することにしています。
特にそのメインである音像空間にはJBL4343であり、
JBL4343の正面ブルーバッフルではありません。
この4Wayスピーカーシステムは、なんといっても、
オーディオからデザイナーになっていった私には不可欠のモノです。
東芝で、JBLのスピーカーユニットは相当にコイルや特に、
アルニコとフェライトの保持力などは若い頃には鍛えられました。
特に、JBLのコイルの巻き方を見ると、コレは絶対に超えられない、
というのが、私の率直な感想を今も引きずってきました。
フリーランスデザイナーになって、最初に無理して購入した
このJBL4343は私の車イス生活でのデザイン活動の傍らにありました。
それだけに、おそらくこれが私の人生で最期のメインテナンスです。
ところが、もう修繕を含んだメインテナンスであり、
スピーカーユニットのエッジはウレタンから一新されてしまいました。
ようやく、その専門家を見つけて、アッテネーター清掃から、
新たなエッジ貼りを試みてもらっています。
アンプジラのパワーアンプの力量は私が最も認めているのですが、
この作家も逝ってしまいましたが、これ以上の組み合わせは、
絶対に無いとすら思っています。
前回のメインテナンスもプロ中のプロだった形跡を初めて見ました。
今回のプロの方も、エンクロージャー(スピーカーBOX)と
ユニットの留め方を見てこんな手法だったのですかと言われました。
メインテナンスが終われば、私はまた布団でくるんで、
ホワイトノイズから、ベース、ピアノ、ヴァイオリン、などで、
また新たな「私の音づくり」をしていくつもりです。
確認するのはボロディンであり、
ブライアン・ブロンバーグの低音だと今は思い込んでいます。
メインテナンス後には、私の「音づくり」を書き残すつもりです。
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1月 14th, 2015 Posted 12:00 AM
車イス生活となって、まだ東芝に籍を置きながら、
私は赤坂でフリーランスデザイナーにならざるを得ませんでした。
しかし、フリーになっても、オーディオ機器のデザインは、
契約上出来ないことになっていましたが、
何としても手に入れたかったのはJBL4343でした。
ユニットのコイルの巻き方は圧倒的に美しいからこその音なのです。
通常の4343は前面バッフルがブルーでしたが、
私はあえてブラック仕様を探し求めました。そして、筐体には、
私自身が開発していたコンクリート表皮ギミックの素材を貼りました。
それはオーディオ用に私が開発したシートでした。
スピーカーユニットはどうしてもエッジ部位がゴム製のために、
これまで4回リペアをし、それからスピーカー内部や配線も
メインテナンスをして、名古屋時代はあまり使用しませんでした。
ところが、オーディオ評論家でオーディオの師匠S氏が、
「レコード演奏家」シリーズの取材で私の音を聴きたいと言われ、
私はとてもビビりました。
なぜなら、部屋の定在波すら見えてしまう先生ですから、
メインテナンスしたいわばまっさらなスピーカーに、
ホワイトノイズ、ピンクノイズ、低音、ピアノ音、ヴァイオリン音を
1ヶ月かけて鳴らし運転をしながら、部屋のドアから、
壁面までをリニュアルしたほどでした。
取材の日には、サン=サーンスやボロディンを聴いてもらいました。
取材前夜は、まだ駄目かなと思っていましたが、取材当日は、
見事な音を鳴らしてくれたのを覚えています。
先生が帰られてから、私は4343にお礼を言ったぐらいでした。
スピーカーシステムには大事な扱いが通じるものです。
私は優れた機器は裏切らないと信じています。
おそらく、またすべてのメインテナンスは私の人生最期になります。
私がフリーになって以来このスピーカーは私を見てきてくれました。
名機をデザインすれば、決してそうしたモノたちは裏切りません。
だから、私はモノのデザインを確信しているのです。
ただし、それらは名機になる必要があると思っています。
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12月 5th, 2014 Posted 12:00 AM
私は東芝に入社すると銀座(元阪急ビル)に勤めることになりました。
しかし、銀座へのラッシュアワーは私には耐えがたきまさに労働。
ところが磯子工場のデザイン室は、工場や研究室があり、
電気・電子部品は見たこともないほど一杯あり、
それらは自由に使うことができましたし、横浜から反東京は
まさに時流とは反対方向が気に入り、自ら駐在を申し出ました。
「金沢から来るとやはり田舎者だな」と言われましたが、
部品や試聴室、研究室に出入りできることがどれほど楽しいかと
どうしてデザイナーは思わないのかとかえって不思議でした。
その電子部品の中で最も不思議なモノの一つがコンデンサでした。
コンデンサは、端的には三つの役割しかありませんが、
この三つの役割分担こそ、電子回路を決定しています。
電気を蓄えたり放出させることで電圧の変化を吸収して一定にする。
電気の通り道だけにノイズを取り去ることが出来る。それはまた、
直流を遮って、周波数で電気信号をコントロールすることができる。
たったこの三つでしかありませんが、
構造は、金属板二枚の間にある絶縁体の塊に電圧をかけると、
蓄電が起こって電圧をかけなくすれば放電を起こすだけのことです。
したがって、この金属板や絶縁体をどうするかで、
コンデンサの種類と役割が多用になってくることこそ実装の決めて。
最近は、大きな電解コンデンサで蓄電されて、渦巻きコイルに、
500円玉をおけば、放電された電圧でこのコインは飛び上がります。
電気の力、電流・電圧での電力を目の当たりに出来るのです。
今では、回路実装された基盤上にこのようなコンデンサが
並んでいることはほとんど無視されていますが、
コンデンサの形態はとても豊富にあります。
そしてこの豊富な形態それぞれの役割は力を蓄え力を発揮するという
その性能がそのまま形態になっていることです。
コンデンサはとても面白い電子部品です。
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