3月 15th, 2010 Posted 9:11 AM
「ケータイ国際フォーラム」での制作を20分、
プレゼ画面づくりで過去に関わってきたケータイ、
その資料をほとんど見直してみました。
携帯電話は、赤坂でフリーになった時に自動車電話から、
私の体験はスタートしました。
肩からかけるあの大きかった頃、
米国でモトローラを手に入れる苦労やベンツ仕様の
最も高価だったケータイは、SLKと同じ色彩でした。
どれだけのケータイを保持してきたことでしょうか。
ケータイとデジタルペンとヘッドセットも全て体験。
Star Trek
そしてなんと言っても、「スタートレック」の
Communicator・60年代にこの発想はありました。
そのガジェット玩具も手に入れてコレクションしました。
大手通信企業で1年、人間工学的な調査で、
最適文字レイアウトを決定しました。
それからFOMAの企画に加わりましたが、
私の提案は当時早すぎたようでした。
ある企業トップから、アドバンスではまったく、
入力キートップを無くしたインプットを提案しました。
しかし、それは幻です。
すでに私のデザイン意図は、SmartPhoneでは駄目だ、
という思考に至っています。
ケータイのContentsは、ContextとSyntaxへと
その進化を遂げるべきでしょう。
ところが、どうしてiPhoneとBlackberryの発想に
デザイナーは拘束と呪縛されています。
それは、外観形態とその「作法」と「会話」、
そして、「存在」を、
Ethnomethodology
Ontology
根本的に「エソノメソドロジー」と「オントロジー」に
徹底して近接しなければならないのです。
Tags: 「資本主義からの逃走」, BlackBerry, iPhone, Smart Phone, インターフェース, エソノメソドロジー, オンコロジー, ケータイ, コンテクスト, コンテンツ, スタートレック
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3月 14th, 2010 Posted 11:30 AM
53回目・2009年のベネチア・ビエンナーレに登場した作品。
トーマス・サラセーノは、地球を次のように表現しました。
“Galaxies forming along filaments,
like droplets along the strands of a spider’s web.” by Tomas Saraceno
この作品は、現代の地球をもっとも具現的に表現しています。
私のこの作品の印象からデザイナーとしての直感と予感が、
今なお次々と、PC ・Wi-Fi ・SmartPhone ・Cloudなどの
一般的なNetwork社会の世界観へ、
次のようなデザイン対象への背景思考を広げてくれています。
私のデザイン対象は、ハードであり、ソフトであり、
そのデザイン成果には、価値感と心地感を「最適解」として、
常に意識化していなければなりません。
問題=Problemへの解答=Solutionは形態に集約させます。
しかし、成果であるべき条件を設定します。
私は、その成果に、「コンテンツ」が「コンテクスト」に、
「コンテクスト」が「シンタックス」へ確実にしていく進化を
デザインが成し遂げてほしいと思っています。
私たちがコンピューターを手に入れてから、
日常の頭脳活動のツールとして、あるいはメディアとして、
「対話性」=インターラクション性の使い勝手にこだわることが
大きなビジネスとしても成立しました。
このビジネス・産業・資本性は、
すでに「資本論」や「経済論」・「経営論」をも変革しました。
おそらく、これからの変貌についても予知・予測すら、
あらたな資本になっています。
しかし、その資本の創出・運営・監理・維持・制度は全く
未定であり、不明だと言ってもいいでしょう。
だからこそ、デザイン、デザイン職能の役割を組み込みます。
これは私が主張する「デザイン領域の拡大」の一つです。
その学理的背景に「エソノメソドロジー」と「オントロジー」を、
配置しています。
これはとりあえず、「経営・経済」の論理では、
決して語ることは不可能だとさえ思っています。
なぜなら、「エソノメソドロジー」も「オントロジー」も、
webやNetwork上での「会話」という作法や「存在」を
人間に対して差し向けてさらに「問題」を与えてくるのです。
その「価値」に対決する「心地」は同値でなければならない、
というのが、私がデザイナーとしての姿勢・態度です。
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2月 17th, 2010 Posted 1:00 AM
棒鞘
1300年中期、南北朝の時代です。まさに、戦国時代。
後に始まる鉄砲、それが無い時代ゆえ、武器は日本刀のみ。
日本刀といっても、まだ、洗練される以前の形態。
北陸には京からドロップアウトしてきた刀匠がいました。
その中に、千代鶴国安(二人説もあり)がいました。
「越前打刃物」の祖です。
草刈り鎌の発案者と言われています。
さて、刀は作っても作っても戦国の世では消耗品でした。
刀より、それを納める鞘が間に合いません。
そして、生まれたのが、棒鞘でした。
生木を漆にドブ付けしただけのモノでした。
ところが、北陸で打たれて作られた刀は、
太く切れ味は抜群でした。折れなくて重量がありました。
だから、
棒鞘を下げている野武士はそれだけで威嚇できました。
まさに、棒鞘の刀は「切れ味」武器そのものでした。
この棒鞘の刀が後世残ったのは新撰組の近藤勇の刀です。
日本刀が洗練されていくには、二つの要素が必要でした。
● 機能性=性能性が素材の革新によって、高質軽量になる。
● そうした機能性が「象徴」化されて美的効能性となる。
日本刀
やがて、サムライにとって、刀が、
「武士の魂」と呼ばれる「美学性」に高められるのは、
言い換えると、
「イノベーションとシンボル化」です。
つまり、
モノの存在性が、「美学性」を獲得するには、
こうしたコンテクストが不可欠であり、
さらに、シンボル=象徴によって、
あらためて、モノと心=魂=いのちの核心が、
一体化しなければならないのです。
「かたち」という存在と「いのち」との結合が、
日本人の「美学」だと、私は考えます。
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11月 22nd, 2009 Posted 9:00 PM
「資本主義からの逃走」を書き始めたのは、
日本人として、デザイナーとして、
さらに、大学人としての日本への「想い」からです。
確かに、
「神の国」というからには、
そこには、教義・天皇制・右翼的発想・敗戦国家論、
ややもすれば、反米感情、左翼否定論などが、
表現となり、読者諸兄は、川崎和男の過激性のみを
「やはりか・・・」と納得されたりされていると思います。
そして、
川崎発言への反感・反撃姿勢を買うことは
十二分に承知しています。
あるいは
きわめて右翼側や国体制での合都合性を叶えています。
しかし、
私の本意は、このようなレベルに、
このブログ発言を書き述べているわけではありません。
「資本主義から逃走しなければならないのです!」
「民主主義へも懐疑心を持つ必然の時期にあるのです!」
結果は、明前です。
それは、私がデザイナーであり、
「デザイン」という「理想主義」で、
具体的に、Peace-Keeping Design=PKDと
Bottom of the Pyramid=BOP-Businessで、
日本の産業構造・制度設計・文化体制を変革したいからに
他なりません。
そのためには、すでに忘却していたり、
無評価である近代史、
少なからず、江戸後期から明治維新、戦中・戦後、
そして現代を、
整理する視座を私の視界でとらえておきたいからです。
それが、「理想主義者であるデザイナーの職能思想」です。
たとえば、ささやかなことであっても、
多少、(自慢げに)書き残します。
一昨日、福山市で久々に、建築職能の方々に、
講演会を開催していただきました。
20年前、福山市は、
当時一番日本で「地方活性化のデザイン会議」が活発でした。
その会議で発言した、同世代のデザイナーはほぼ、
今や、デザイン系大学で大学人になっています。
また、
PowerPointというプレゼンテーションソフトは、
私がMacintosh SE(SE/30の前機種)に回路を組み込み、
透明液晶のオーバーヘッドで投影した、
おそらく世界で最初にプレゼンテーションをした所です。
先般はスタッフブログで紹介した3画面を使用しました。
16:9でKeynote、
これもNeXTSTEPでのLight Showから
進化しているツールです。
私は、こうしたささやかなコンテクスト活動の
集大成から、「デザインが世界・日本を変える」ことを
発言していきたいのです。
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Posted in 006「宗教・神の国」, 資本主義から逃走せよ!
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