それは思い出として、
人格の基層となり、
幾重にも
積み重ねていくことが
可能である。

人間は
過ぎゆく歳月のなかで、
喜怒哀楽の出来事を
いとしみ携えることができる。

しかし、
Design A Dreamを
積み重ねるべきである。

TON TONにもたれて、
TVを見る。
ブラウン管には、
まだまだ兵士達が
登場している……….。

ソファとしてのTON TON
座倚子としてのTON TON

プライベートな平安を重ねて、
パブリックな平安に
配置し直すこと。

平和を!
というアジテーションは
声高になるほど
事件化していく。

もはや、戦闘不可能。
……….平安のとき。

そのとき、
黒い砲筒は
やわらかく体を支え、
戦闘服の迷彩パターンは
樹々の葉、
木もれ陽の
原初的メタファに
復帰するだろう。

大砲の砲筒を
グンニャリと曲げて、
ぬぎすてた戦闘服を
敷きつめて座り込み、
もたれかかってしまうこと。