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『資本主義からの逃走』
 「概念形態の体系と意識装置の体系」


   


     10月 15th, 2009  Posted 7:00 AM

デザインにとって、
「概念」=コンセプトというのは、
発想の原点であり、
結果である評価としての終点です。

したがって、
「イデオロギー」という思考背景となる観念論、
イメージを「ことば」として認識、
すなわち印画紙である脳内に定着させる方法は、
きわめて重大です。

ideology1

それは、「概念形態」として、
二つの構造系から成り立っています。
一つが、
「価値」、その体系化ができるかどうかです。
もう一つが、
「分析」という体系化ができるかということになります。

ところが、その観念=イメージに潜んでいる論理は、
「感覚」として把握されるものです。
見事に「概念形態」は、
「機能」を感覚に差し向けているのです。
必ず、その形態を感じることで、
理解する方向づけを迫ってきます。
それこそ「意識装置」で身繕いできている人間の存在性です。
それを確認できるのは、感覚であって思考ではありません。
その装置こそ、
自分が行動をしていくことの方向付けをさせられているのです。
しかもその「正当性」を納得できることにまでなります。
このように私は整理しています。

「資本主義」というイデオロギーの「概念形態」、
そこから感覚として自分の行動、
翻れば、社会や時代の方向付けと、
絶対的な納得という正当性、
それがあったということを明確に分別できるわけです。


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『資本主義からの逃走』
 「イデオロギーの吟味、構造と機能から・・・」


   


     10月 14th, 2009  Posted 2:58 PM

イデオロギーは、
「形態」概念と「機能」装置だったことは
まちがいありません。
しかし現在、「イデオロギー」自体が消滅しています。
あらためて、この認識が時代感覚になっているようです。

それは、「資本主義・対・共産主義」の対比や対決で、
それぞれの背景、
つまりイデオロギーの形式と内容の構成での論理でした。
この構成は、歴史的に蓄積されてきた構造と機能です。
そこでその構造と機能から見直すことが
私は必要だと考えています。
ideology
イデオロギーという17世紀末から18世紀を経て
その観念論や感覚論という知恵は人類にとって、
かけがいのないものでした。
それを吟味する義務があると私は感じています。
エティエンヌ・ボノ・ドゥ・コンディヤック(w)に戻ってみる、
その必要があるとすら感じているのです。
再度イデオロギーの「構造と機能」には、
私たちが「観念論や感覚論」に何を委ねてきたのかです。
そこから、
あらたな地平、
あらたなタブラ・ラサ(白紙状態)へ
何を書き込んでいくべきかということでしょう。
私はデザイナーという立場では、
まず、論理の構造には「概念形態」があり、
感覚的な機能が「意識装置」になっていると分析しています。
したがって、あらたなイデオロギーの是非論を加えることで、
初めて、「資本主義・民主主義」の革新化、
あるいはイデオロギー自体や超・イデオロギーの創出、
そのデザインが可能になると判断しています。
それこそデザイナーの職能に直結しているはずです。


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