kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2012


10月21日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 21st, 2012  Posted 9:30 AM

10月21日 乙卯(先負)

製品記号論での象徴性の意味を
形態の形素としたデザイン形態論は
正解のひとつであったと納得している。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』12 造形形態学の必然性


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「『特殊装備』産業の振興・made in japanの新たな産業化」


   


     10月 21st, 2012  Posted 12:00 AM

「危機管理産業展2012」に特別併催企画展がありました。
「テロ対策特殊装備展’12」です。
SEECAT’12=Special Equipment Exhibition & Conference for Anti-Terrorism。
ただし、この展示会の観覧は限定された審査がありました。
SEECAT事務局の個人審査です。
したがって、審査結果証と顔写真付き公的身分証明書。
所属機関の名刺で入場証を受け、
さらに、入場口では空港審査同様の持ち物チェックがありました。
したがって、展示されているモノを詳細に紹介はできませんが、
文部科学省プロジェクトには大学研究の紹介もありました。
大阪大学中心の「顔識別ソフトウエア開発」は、
じっくり説明を受けました。
観覧者には、消防庁の救助部隊員や防衛関係者などは制服姿だったのが
この展示会を象徴していました。
ある意味では、軍隊装備であり、武器はありませんでしたが、
武器周辺装備が数多く展示されていました。
3日間の入場者数はおおよそ15000人でしたが、
もし、一般公開されたなら、
有明ビックサイトでダントツに大人気展示会になると私は感じました。
「男の子大好き商品」が山ほどあるわけです。
私は、こうした特殊装備関連はもっと日本の産業アイテムとして
重要視するべきだと考えます。
現在、日本が抱えている問題は、
● 自然災害・防災問題
● 領土問題・防衛問題
● 拉致問題・奪回軍事問題
こうした問題が、マスコミも相当に制御した情報化だけです。
日本には正確なジャーナリズムが大欠落していると言えるでしょう。
現在、警官も拳銃を所持していますが、
あれは単なる警官であることの身分証明シンボルにすぎません。
私の父は警官・刑事だったので、常に拳銃を身に付けていて、
自宅官舎内には
拳銃保管庫が床下コンクリートから鉄棒で固定されていました。
よく日本は「平和ボケ国家」と言われていますが、
私は、平和は確実な防衛体制が基本だと考えてきました。
防災も坊犯も防衛もすべて「命・財産を護る」重要な手段です。
防衛=戦争賛同では無いということを明確にするためにも、
私は、防災・坊犯・防衛のための装備・機器・システムの産業化にこそ、
デザイン主導が必然だと主張しておきます。
デザイナーももっと、
武器のデザインなどへの常識と見識を知識化すべきだと考えています。
なぜなら、
ダ・ヴィンチはアーティスではなく、軍事顧問だったということです。


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10月20日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 20th, 2012  Posted 3:34 PM

10月20日 甲寅(友引)

科学的なさまざまな領域での
「形態学」は、数学、生物学、病理学、
言語学、文化論で、因数分解すれば、
すべてが、
「形態の意味性」に突きあたる。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』12 造形形態学の必然性


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「キティちゃんにて確認できる『安全と安心』」


   


     10月 20th, 2012  Posted 12:00 AM

久しぶりに、高速道路のサービスエリアに立ち寄りました。
サービスエリアには必ず、ご当地キティちゃんグッズが揃っています。
かっては、キティにまつわるグッズは相当に収集していましたが、
久々に小っちゃなぬいぐるみに引き連れられてカメラに収めました。
キティは世界ブランドであり、
日本が産み出した展開可能なガゼット・コア、
つまりこの顔であれば、無限のガゼット展開が可能かどうかです。
そして、この笑ってもいない無機質さが
「かわいい」という核心を与えたモノは無かったかもしれません。
その無機質さにも関わらず
「かわいさ」を表現している最大の理由は目です。
その目は、黒丸扁平な「黒点」にすぎません。
キティがキャラクター表現で
確実なヒットを遂げたのは、この「黒点」でした。
したがって、キャラクター表現では、
「黒点」もしくは目の表現を全くしないことが基本になっています。
私の研究室では、
「顔表情を決定づける目の配置など」を
修士論文にまとめた成果があります。
この論文は、私がこれまで大学人としては「最高の修士研究論文」でした。
私は、キティの一見無表情に近い「黒点」的目の入れ方には、
一つの大きなテーマ解を見つけています。
それは、「安全」と「安心」です。
「安全」だから「安心」できること。
「安心」だから「安全」だと納得できること。
これが、一つの解答結果ですから、
なぜ、この無表情な「黒点」目には大きなヒントがあると思ってきました。
「安全神話」を信頼するということが大きな間違いでした。
「安全ゆえに安心可能だろうかということと、
安心しておられるから安全」は、
常に相対性をもって統合されなければならないと考える訳です。
奈良にて警察署主催のイベントで講演をしてきました。
「安全で安心できるまちづくり」でした。
私は、この写真のキティをコレクションしたい想いでしたが、
取りあえず、写真撮影し、ここでひとまず、
この文章の中で、さらに熟考していかなければいけないと思っています。
「安全で安心なまちづくり」の結論は、
教育と防災と防犯をしっかりとコミュニティに育むことしかないでしょう。
「危機管理デザイン賞」の選定基準には、
「安全と安心を納得できるデザイン表現」、
その性能と効能と機能が統合されている、
そんなデザインで語ることが可能か不可能を問いかけています。


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10月19日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 19th, 2012  Posted 10:05 PM

10月19日 癸丑(先勝)

デザインの造形形態学は
モルヒネ的にも
大衆を扇動させなければならないと
私は思っている。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』12 造形形態学の必然性


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「危機管理産業展2012から『危機管理デザイン賞』スタート」


   


     10月 19th, 2012  Posted 12:00 AM

2005年から、危機管理産業展が開始されました。
これからの日本の輸出産業に、
危機管理に関わる物品やシステム分野を特化する目的でした。
ところが、日本は3.11という大震災・大津波、さらには原発事故、
続いて竜巻・大豪雨の連続で国難状況下にあります。
それだけの経験をした私たち日本の産業分野として、
俄然、世界からも注目される国になってしまったわけです。
そこで、(社)公共ネットワーク機構 (koukyo.net)は、
この産業分野の振興を図るために「賞」を創設。
私は、公共ネットワーク機構の設立時に理事であったことから、
このアワードにデザインの導入を提案したところ、
「危機管理デザイン賞」の企画・計画、運営や産業振興政策の立案。
そうしたところ、総合審査委員長を拝命しました。
そこで、まず、この産業展から出展企業の応募を図り、
展示会出展商品から審査を開始しました。
やはり、3.11を体験しただけに、
「備品・機器・システム・ビジネスモデル」には切実感があります。
想像以上の観客や同時開催の「震災対応セミナー」も、大盛況でした。
3.11で私たちは何を学んだかを、
今後、世界にむけて発信し、その対策や環境づくり、
制度そのものを経済領域に持ち込むことが出来るでしょう。
これから、その審査基準の紹介や、
デザインにとっても新たなデザイン対象が出てきました。
地球環境が悪化するなかで、
日本こそ、
この地球を護っていくための先進国家になっていくべきでしょう。
それは、「尊敬される新たな国家観」、
そうしたことを創出し、提示することになると確信しています。


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10月7日 staffblog


   


     10月 18th, 2012  Posted 1:39 PM

10月7日

TEDxOsakaU
に出演した
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)

プログラム最後のスピーカーとして登壇し、
3.11東日本大震災と
PKD(Peace-Keeping Design)に関する
プレゼンテーションを行いました。

プレゼンテーション後の
アフターパーティーでも大いに盛り上がり、
イベントは無事成功に終わりました。

当日御来場いただきました皆様には
大変感謝申し上げます。

BOSSのブログのエントリに、
TEDxOsakaUや、当日行った
プレゼンテーションの内容に
関する記述があります。
こちらも合わせて御覧ください。

TEDxOsakaUの開催・傍観から主体化へ
TEDxOsakaUでのプレゼンテーションは
態度と姿勢だ

TEDxOsakaUでも、ここから始めた
その意味

TEDxOsakaUで、
もう一つの天災=琵琶湖周辺液状化

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10月18日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 18th, 2012  Posted 9:30 AM

10月18日 壬子(赤口)

傘立てひとつに、
大衆の美意識はまったく停止している。
というよりも、
傘立てひとつの重大なデザインにこそ、
デザイナーは大衆への間隔覚醒を
起こすべきなのだ。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』12 造形形態学の必然性


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「このごろの夕焼けはオレンジ色が薄くなっている」


   


     10月 18th, 2012  Posted 12:00 AM

わが家は、計算上は上町台地+32階ゆえに、
海抜120mから夕陽が沈むまでの景観が望めます。
丁度、真西に向かっては明石海峡大橋まで見渡せます。
最近は、高層マンションが大阪市内は格段に増加しています。
だから、私自身はもっと高層に住みたいと思っています。
さて、上町断層の情報を知って以来、
やはり、南海トラフの異常が無いことを祈るばかりですが、
そのことも気がかりなのか、
なんとなく、夕焼けの空が白っぽく、できるだけ写真に収めています。
「空が青い、夕焼けが赤い、なぜ?」というのは、
色彩論的な回答が可能です。
けれども、夕焼けがなんとなく白っぽいのは、
私なりには、台風が近づいてくるとオレンジ色が脱色していく気がします。
きっと、台風の原因である熱帯低気圧が近づいてきていると、
散乱光からオレンジ色を奪うのだろうと私は思い込んでいます。
実際、「台風」となぜ呼ぶようになったのかも諸説あるらしいですが、
これは近代の中での用語であり、
日本の伝統語では「野分」の方が風流です。
「野分」から「台風」に名前が変わったときに、
一つの日本の美意識は吹き飛ばされたはずです。
源氏物語「野分」と、夏目漱石「野分」は、
対照的に、台風の様を隠喩的なタイトルにしていますが、
いづれにも、色の感覚的には夕焼けの橙色を感じる気がします。
それだけに、今はやはり千年に一度の
気候環境に取り囲まれているのかもしれません。
この夏の猛暑は一辺に過ぎ去り、秋の気配よりも、
昼は残暑を強く感じ、夕刻から明け方には冷え込みます。
ひたすら、体調を真剣に自愛しなければと思いつつ、
「やっぱり、夕焼けのオレンジ色が消耗しているなー」と、
私は思っています。


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10月17日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 17th, 2012  Posted 9:30 AM

10月17日 辛亥(大安)

残念ながら、
今もこの「Umbrella Stand」を超えた
デザイン皆無である。

倉俣史朗のデザイン『夢の形見に』12 造形形態学の必然性


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