12月 23rd, 2010 Posted 1:44 AM
ユーザーという三人称
三人称は、人々や人達のことです。
デザインの使い手の三人称、
それはユーザーや生活者と呼びます。
私は生活者とは呼ばずに、ユーザーと呼ぶことにしています。
理由は私なりのこだわりですが、いずれということにします。
さて、三人称である人=ユーザーの期待や希望は推測はできますが、
確信をもって彼らの価値観は分かりません。
しかも昨今の価値観は「価値感」と表現した方がいいほど、感覚的です。
しかも、価値感という言い方は現代的な表現です。
むしろ価値観というある種の呪縛が資本主義によって、
私たちすべてが洗脳されて価値感されてしまったのかも知れません。
価値の多様性など幻想
だから、価値の多様性などがあるというのは、
あってほしいという社会的、世界的、あるいは民主的な幻想にすぎないとさえ思っています。
私がもっとも懸念するのは、三人称であるユーザーを分別することが、
とても曖昧模糊になっているということです。
それなら、三人称であるユーザーに明確な区別が実は肝心であり、
それがまさにInclusiveとExclusive を定義づけると考えているからです。
それはInclusiveとExclusive入れ替えが起こっていることに無頓着になり、
Inclusiveを「包含してる」という安易な邦訳で定義していることにつながっています。
私は、「除外する」とか「独占する」ということが、
実は重大な意味性を指摘しておきたいと考えています。
商品の差別化
端的にいえば、デザイナーが「商品の差別化」というのは、
明らかにExclusiveな領域を設定しているということです。
Tags: Exclusive, inclusive, 三人称.ユーザー, 価値感, 価値観, 包含, 品の差別化, 多様性, 感覚的, 独占, 生活者, 除外
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12月 22nd, 2010 Posted 10:00 AM
12月22日
BOSS(川崎和男, Kazuo KAWASAKI)が、
長年投資してきた
Macintoshやサーバーの一部を、
スタッフの運転する車で
大阪の南にある廃品回収会社に
引き取ってもらいに伺いました。
工業製品として最後に行き着く場所。
ここでパーツ毎にバラバラにされて、
中国等アジア各国に輸出されるそうです。
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12月 22nd, 2010 Posted 9:30 AM
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12月 22nd, 2010 Posted 12:00 AM
デザイン手法は会話
デザイン手法に「会話」が手がかり。
40年デザインに関わってきた経験です。
この経験値から、デザイン手法とデザイン造形を伝えます。
まず、「私」がデザインしたいモノを見つけます。
そしてひたすらそのモノの造形にだけこだわります。ことば・図・スケッチ・図式・数式です。
私はそうした独り言をそのデザイン対象のモノに語りかけています。
そうして、そのモノをどうして自分=一人称が、二人称となる「あなた」を見つけて、
そのモノを語ります。
無口さ・饒舌さ
ただし、この語り方・語り口は、二通りしかありません。
・無口・一切言葉無く、「あなた」に差し出すだけの時もあれば、
・饒舌・もう自分の持っている語彙の限りを尽くして喋ります。
この会話、あるいはモノにだけの対話は、気楽なこともあれば、緊張極まりないときもあります。
そして、この一人称と二人称のinclusiveに、
三人称である誰かに、そのモノの造形を伝えるときになって、
その造形されたモノの「かたち」が語り出すかもしれないことが、
実は、「コンセプト」と「言い切ってしまう一言」だと確信しています。
不要なコンセプト
「言い切ってしまう一言」は、可能なかぎり簡潔であってほしいのです。
この簡潔さが「美しいかたち」の母体です。
なぜなら、気楽な相手であろうが、緊張する相手であろうが、
たった一言で、その「かたち」がきれいでさらに美しいと言い切れるなら、
二人称=2nd personも三人称=3rd personも、
説得と納得というコミュニケーションが可能になると確信するからです。
つまり、この簡潔さである一言さえ不要なら、
デザインにコンセプトすら不要だと考えています。
無論、デザイナーになっていくトレーニングのために、
コンセプト=ことばからデザインをしていく手続きを教えることは不可欠ですが、
いづれ、そのようなコンセプトなどは全く不要だと宣言しておきます。
語彙を持つ才能
そして、語彙=ボキャブラリーには記号も図式も数式も必要だということです。
無口な語彙性と饒舌な語彙性に、気楽な自分と緊張する自分という一人称だけが、
モノの造形・かたちを創り出すことができるのです。
ただし、この一人称になりきれる存在を才能と呼んでおきます。
つまり、「かたち」を創れる一人称は限られているのです。
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12月 21st, 2010 Posted 10:00 AM
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12月 21st, 2010 Posted 9:30 AM
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12月 21st, 2010 Posted 12:00 AM
会話・対話
会話あるいは対話の構造。
会話は、「私」と「あなた」の存在の確認行為です。
そして会話は、常にこの関係が入れ替わります。
「私(A)はあなた(B)に○○○ですから」、
「私(B)はあなた(A)に●●●ですよ」。
AとBの人称が「会話・対話」では人称の入れ替えがあります。
ところが、「文章」になれば、人称の入れ替えはありません。
三人称が入ってくる会話
そこで、まずこの「会話性」での一人称と二人称に、三人称が入ってきます。
ここが文法的な、特に会話での人称カテゴリーの関係性です。
この会話に入ってくる三人称に、デザイン手法のあり方があると判断します。
たとえば、三人称である彼または彼女の話題になるとします。
通常でいけば、
「私(A)は、彼女のことをこのように思うけど、あなた(B)は?」、
「私(B)は、あなた(A)もそうだと思うけど彼女のことを●●●だと思っている」。
この会話に、三人称・彼女が入り込んできます。
三人称が概念・コンセプトになる会話
まず、一人称・二人称=Inclusiveですが、三人称の彼女が話題に入ってくれば、
彼女までがInclusiveになります。彼女を除外していないということです。
そこで、彼女のことをたとえば、あだ名をつけたとします。たとえば「リンゴ」とします。
この「リンゴ」は彼女の概念=conceptです。
しかも、この会話での「リンゴ」はりんご、その物ではなくて、「彼女・三人称の概念」であり、
会話の主体である一人称と二人称だけが理解・認識しているInclusiveな概念だということです。
さて、デザイン手法において、まず、自分がデザインするモノは自分が欲しい物であり、
自分に価値あるモノです。
そして、二人称としての「あなた」にも価値あるモノであることを確認したとき、
彼女、私が例示した「リンゴ」さんにとっても価値あるものかどうか、ということになります。
本来三人称である「リンゴ」さんにとっても、
価値あるデザインまでをInclusive Designということになるというたとえ話です。
このたとえ話を事例とするなら、
「私とあなた=一人称と二人称」が会話で「リンゴ」という三人称は、
人間ではなくてデザイン対象とすれば、
コンセプト「リンゴ」がデザイン対象の概念になる、ということも意図しています。
一人称・二人称のコミュニケーションを十分にしていくことは、
三人称を取り入れたときのコミュニケーション、
この十分さを確保することにつながっているということです。
Inxlusive designの重大定義性を生み出してくる「会話」=パロールは
デザイン手法だということです。
Tags: Inclusive Design, あだ名, コミュニケーション, デザイン手法, パロール, 一人称, 三人称, 三人称の概念, 二人称, 人称, 人称カテゴリーの関係性, 会話, 会話・対話, 対話, 文章
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12月 20th, 2010 Posted 4:25 PM
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12月 20th, 2010 Posted 12:40 PM
12月20日赤口(癸卯)
私の場合、
デザイナーとしてまずは所有し
使用してみなければ納得がいかない。
自分だったらこんなデザインに
したいというアイデアの蓄積になる。
『デザインの極道論』得手
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12月 20th, 2010 Posted 12:00 AM
三人称のNeed・Wantは不明だ
Needは何?
Wantは何だろう?
この答を最も的確に答えられるのは、
「自分自身=私」、一人称です。
二人称である「あなた」に相当する人なら、想像もつくと思います。
しかし、三人称「彼、彼女、彼ら、彼女ら」は、まったく知らない人たちです。
三人称のNeed・Wantは想像はできるかも知れませんが、正直、全く私には分かりません。
人称は、文法的なカテゴリーであるよりも、
まさに、マーケッティング的なことにつながっています。
マーケッティング調査は無視せよ
私は、三人称の人たちのNeed・Wantを知りたいとも思いません。
というより、わかるはずがありませんから、マーケッティング調査なるものを無視してきました。
簡潔に断言すれば、私がデザインする対象は、まず、一人称である「私」へのデザインです。
そして、そのデザインを、二人称に相当する私の「あなた」にとっても
Need・Wantなのかを重視してきました。
すなわち、一人称・二人称向けのデザインが、自分で満足できるモノで無い限り、
三人称を説得できるわけがありません。
結局、デザインは、一人称・二人称での確認と確約が自負できてこそ、
三人称=市場に向けられるはずだと考えてきました。
この一人称・二人称は、確実にInclusiveであり、
一人称・二人称向けデザインをInclusive Designの基本だとまず定義しておきたいと思います。
そして、三人称を決して「除外しない」デザインへ、
どのように拡大していくかがInclusive Designの定義になると考えています。
Tags: inclusive, Inclusive Design, Need, Want, あなた, マーケッティング, マーケッティング調査, 一人称, 三人称, 二人称, 文法的なカテゴリー, 私, 自分自身, 除外しない
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