kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2009


10月12日Staff Blog 2/2


   


     10月 12th, 2009  Posted 9:45 PM

10月12日2/2

本日は、デザイン系専門学校、
桑沢デザイン研究所の桑沢祭にて
桑沢グランプリの審査に参加した
BOSS(川崎和男)です。
審査員の方々は、秋田道夫氏はじめ、
坪井浩尚氏、平林奈緒美氏、福岡南央子氏、
でした。
BOSSは、皆様とは初顔合わせでした。
グランプリ、準グランプリ他、
各審査員賞を決定し、川崎和男賞の
副賞には、HOLAをプレゼントしました!
とても気持の良い審査ができた!
とのことでした。

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10月12日Staff Blog 1/2


   


     10月 12th, 2009  Posted 9:41 PM

10月12日1/2

桑沢デザイン研究所の桑沢祭

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10月12日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 12th, 2009  Posted 6:07 PM

10月12日 先勝(庚寅)

未来技術は、我々の生活を
一歩一歩進化させていく、
夢の具体化の手法にすぎない。
まず大きな夢を描く。
その夢のために技術を作り、
それを商品にする、という考え方を、
日本は結局
蓄積しなかったのではないかと考える。

『デジタルなパサージュ』夢を追いかけてきたMacintoshディケード


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『資本主義からの逃走』
 「タミとカミに宿っている倫理性からのイデオロギー」


   


     10月 12th, 2009  Posted 8:00 AM

日本人に限らず、
民族の原点は「言語」「言葉」でしょう。

私は「民」という漢字本来の怖さを述べました。
「民」・ミンというのは、
目を突き刺して盲目にする
という意味があったということです。
そして、
もう一つは「民」は「タミ」というパロールです。

日本語を原点とすれば、「民」と「神」は対峙し、
神と民との構造が
「生き様」を決定づけているというのは、
全世界観に共通です。
それは、
人間が存在しているという原点では
神の存在の確信や信仰があるということになります。
したがって、
「民主主義」に対する「宗教観」が宿るのは、
人間存在の原点を見出そうとしたのでしょう。
「民・タミ」は「神・カミ」との関係の中で、
世界の歴史が、パロール(会話性)を
語り継ぐためでした。
そのためには、パロールを
ラング(定義された辞書的語彙)によって、
勝者あるいは支配者のディスクール(陳述)に
配置してきたわけです。
「生き様」の連続・連鎖を勝者容認するのが歴史でした。
私は、その連続性・連鎖性の歴史観に
「民主主義」の正当性や性善性を
世界観として資本主義の民は
納得してきたものと思っています。
その「生き様」を
制御し、
管理し、
運営し、
維持するには、
「資本主義」が、正しく、
「神・カミ」と「民・ミン」の関係には、
倫理感が生まれたのでしょう。
その関係=構造に「宗教性」を規定することで、
明らかに、
イデオロギーと宗教の関係論は
必至だったものと判断しています。


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10月11日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 11th, 2009  Posted 7:08 PM

10月11日 赤口(己丑)

革新的であるということは、
くすぐったくない部分をくすぐって、
くすぐったいと感じさせるほどの
成果を狙うことである。
思いがけない手法ゆえに、
その結果が
驚きとか意外さに満ちていたときには、
そこには
革新的な手法があったというわけである。

『デジタルなパサージュ』世阿弥が喝破する常套手段


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10月11日Staff Blog


   


     10月 11th, 2009  Posted 4:50 PM

10月11日

スケッチ三昧なBOSS(川崎和男)。
から発想する」

スタッフも、朝は仕事前
「葉っぱ」を2,3枚
デッサンしてからスタートです。
最近のBOSS愛用色鉛筆は、
STAEDTLER ergosoftお薦めだそうです。
常に鉛筆、特に色鉛筆は新製品を研究。
今、最高とか!
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ボールペンは、モンブランの
作家シリーズカフカと、
以前も登場のグレタ ガルボ。
いづれもリフィールはBーTypeに限るとか!
スケッチの時も、
指輪の適度な重みも染みこんでいるから、
絶対にはずせないらしいです。
デザイナーの指を美しくもみせるようです。
ハンドクリームについては、多分女性より
メチャクチャ知識あって詳しいBOSSです。
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『資本主義からの逃走』
 「資本主義という経済・済民という民主主義」


   


     10月 11th, 2009  Posted 5:00 AM

「資本論」との距離感をより明確にしていくには、
「経世済民」という
四字熟語にその理念は
詰め込まれているのではないでしょうか。

「経済」という語は、
中国東晋(w)の書「抱朴子・外篇」葛洪(w)から
発せられた言葉だと言われています。

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「経世済民」=世を治め民を助ける、
という意味から考えれば、
「経済」は略語です。
略語では、意味そのものを部分解釈に
押し詰められて、拡大解釈を意図したものになりがちです。
だから、
要は、価値の貨幣的、労働的、階級的なシステム化に、
切り詰めた意味の短縮化は、意味の解説が誤解されるはずです。
それこそ「資本主義という直・経済システム」の領域限界語と
なってしまうことは仕方ありませんでした。
この領域での意味づけだけでは「済民」を決定づけられません。
そこで思考と手法・理念と手続きに
「民主主義」は理に重なったのでしょう。
「抱朴子」と前述した三つのヒントから、
私は、さらに、自分が読みあさってきた書物から、
「私という日本人としての原点」はどこか、
それを問い直し、原点回帰が期待できると考えてきました。


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10月10日Staff Blog


   


     10月 10th, 2009  Posted 9:39 PM

10月10日
10月10日は、メガネの日です。
世界の人口のおよそ半分・35億人が
メガネを必要とし、
12億人が実際メガネを使用。
まだ23億人メガネがありません。
アフリカに検眼不要のメガネを発案する
プロジェクトのディレクター

BOSS(川崎和男)は選ばれ就任しています。
本日、山武郡市の合同フォーラムでの講演。
予想以上の参加者にご来場いただきました!
BOSSのメガネは、MP705の赤と黄色、
赤色ヘッドセット・ヘッドホン
カレッジリング・ボールペン
黄色メモパッド・USBメモリー
特別にオーダーしたセル素材、
MP612ーKawasaki Version。
ブラック・サファイヤ腕時計です。

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10月10日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 10th, 2009  Posted 9:05 AM

10月10日 大安(戊子)

自分が何よりも大事に
大切にしているモノには
どんな要素があるのか、
それをどう使っているのか、
そうしたことを十分に考えることは、
自分らしさを確認することになる。
そのための重要な方法だと思う。

『デジタルなパサージュ』形見となる電子マインドギア


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『資本主義からの逃走』
 「日本人としての距離感・三つのヒントから」


   


     10月 10th, 2009  Posted 8:00 AM

「資本主義」は、経済体制システムとして、
その背景には「民主主義」が基盤であったことは
ほぼ全面的に認めることができます。
しかし、私はずーっと疑問を持ち続けてきました。
ところが、「民主主義」を超えるほど
有効な社会集団が穏健な日常生活をその体制に委ねる手法は
ありえなかったと言っていいでしょう。
常にみんなが言います。
「それは民主主義として・・・」
「民主主義的には・・・認めがたい」
という共同謀議的な結論です。
私は、共同謀議の決め言葉でしかない、と叫びたい
そんな思いにかられてきたと思っています。
ただし、「民主主義」を完全否定することも、
代替理念、確信、思想というものも
私には創出する技量・才能があると断言することはできません。
それでも、何か違和感をはき出せないのです。
おそらく、
それは、日本人としての
なんらかの原点が見つけ出せないからでしょう。
想像はできます。
私なりの憧憬的な言葉と自分なりの解釈です。
美・品格・倫理・義理・慈愛・慈悲・無・空・間など、
日本人としての感性と感情ではないかとイメージしています。
三つのヒントをあげておきます。

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世阿弥による「風姿花伝」
橋本左内の「啓発録」
そして、谷崎潤一郎の「陰影礼賛」です。
この三つと「民衆主義」
さらに、「資本論」とのそれぞれの距離感です。


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