kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月, 2009


10月28日Staff Blog 2/2


   


     10月 28th, 2009  Posted 5:31 PM

10月28日 2/2

あるゲストハウスの空間の美意識を満喫中の
BOSS(川崎和男)です。

建築家は、自然との関係を十二分に室内へと
計算し取り込み、インテリアデサイナーは、
自然と調度、アートの調和、アクセントを、
本物の本質という基準でまとめています。
究極の素材と究極の技は、時代を経た今、
復元、維持管理が難しい域にまで
達していました。

それぞれのデサイナー、
アーティストの作品、
空間をこれほどまでにオリジナルを
継承していくことに忠実なクライアントと
出逢うことは、理想です。

本物のちから、スゴイです。

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10月28日Staff Blog 1/2


   


     10月 28th, 2009  Posted 4:44 PM

10月28日 1/2

BOSS(川崎和男)滞在の部屋の洗面台、
アクリルに目がくぎづけでした!
サボンが置かれたアクリルの量塊。

気泡のないアクリルの塊をつくることは、
高度な技です。
蛇口のハンドルは、球体のアクリル。
これは、
もはや制作できるところがないそうです。

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10月28日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 28th, 2009  Posted 12:00 PM

10月28日 先勝(丙午)

「作り方」とは、
削っていきながらつくること。
添削してできるかぎり簡潔にする。
「造り方」とは、
つけ足しながらつくること。
情報を重ねて表現する。

『プレゼンテーションの極意』7.なんといっても、文字のレイアウト


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10月27日Staff Blog


   


     10月 27th, 2009  Posted 4:21 PM

10月27日

BOSS(川崎和男)移動。
クライアントと軽井沢にて会議を終了し、
BOSSは、
グッドデザイン審議委員検討会議のため
東京へ移動。ヘリコプターで40分。
BOSSお気に入りのユーロコプターです。

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快晴だけどやや風あり、東京着。
ヘリコプター大好きのBOSSです。
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10月27日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 27th, 2009  Posted 12:00 PM

10月27日 赤口(乙巳)

プレゼンテーションとは、
聴衆と発表者とが一体となって
初めて出来上がる
コミュニケーション・プラス・
インターラクション
「ステージシーン」なのだ。

『プレゼンテーションの極意』聴衆への、それこそ脅迫を恐れるな


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10月26日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 26th, 2009  Posted 8:53 PM

10月26日 大安(甲辰)

発表者というのは
「サービスと脅迫」という
相反する要素を常に念頭に
置きながら、両者のバランスを
とっていくということが
大切である。

『プレゼンテーションの極意』聴衆への、それこそ脅迫を恐れるな


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『資本主義からの逃走』
 「BOP-Businessの前にPKDありきです!」


   


     10月 26th, 2009  Posted 7:00 AM

このところ、私は一般向けの講演会で、
京都神戸大阪で「BOP」=Bottom of the Pyramidを、
私の調査研究、
クリントン財団の取り組みへの参画資料等などで紹介。
ソウルの国際学会でも中心課題として講演しました。

一つは、
「本当にトップゾーンの先進国の富」と
「ボトムゾーンの途上国の貧困や飢餓、感染症、紛争」を
対比して講演しています。

二つ目は、
おそらく、これからはBOP-Businessが、
脚光を浴びるでしょう。
しかし、すでに、BOP-Businessを語り始めている輩に、
何が出来るというのでしょうか。
疑問です。
その最大の理由はBusiness以前の問題があるからです。
それは、「手法」と「運営」が一体化する必要があると、
私は考えているからです。

その「手法」と「運営」を成し遂げられる職能は、
「デザイン」です。
唯一、「デザイン」とまでは言いませんが、
私は、「手法」と「運営」にデザインからの主義主張が
必然だと思っています。
それが、「資本主義からの逃走」であり、
「民主主義への大きな疑問」が下敷きです。

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そして、
何がBOP-Business周辺から取り組んでいくべきか、
という具体事例をデザインする、
ということが第一ではないかと目論でいるからです。
私は、「BOP」へアプローチするために、
「PKD=Peace-Keeping Design」をまず、提唱し、
その具体的なデザイン開発テーマとデザイン対象を
明確にしてきました。

私は「BOP」と「PKD」を同時進行させることが
最も重大だと思っています。

幸いにして、
「Clinton Global Initiative」のBOP-Project
デザインアドバイザーに就任しています。


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10月25日Staff Blog


   


     10月 25th, 2009  Posted 11:50 PM

10月25日

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NHK文化センター大阪教室での講座
「BOPとPKD」いのちと向き合うデザイン
BOSS(川崎和男)プレゼンテーション


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10月25日川崎和男のデザイン金言 Kazuo's APHORISM as Design


   


     10月 25th, 2009  Posted 12:00 PM

10月25日 仏滅(癸卯)

臨機応変に対応をしていく
呼吸と呼吸感で、
会場を自分の占領地にすることが
極意につながっている。

『プレゼンテーションの極意』「呼吸」


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『資本主義からの逃走』
 「BOPの概観からの問題意識」


   


     10月 25th, 2009  Posted 8:00 AM

世界の人口はやがて70億人に向かっています。
ところが、45億人=全人口65%の人は、
年収が3万円から20万円です。
一日の労働対価が、1ドル、2ドルの人々が
45億人いると言ってもいいでしょう。
ところが、ヒエラルキーのトップゾーンに1億人。
この人たちの年収は、最低ラインで200万円。

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日本はやがてこのゾーンから
年収150万円が予想されていますから、
決して、トップゾーンの国家ではなくなりつつあることも
事実として受け止めなければなりません。
「Bottom of the Pyramid」 の中間ゾーンには、
20万円から200万円の年収の人々が、23億人です。
そして、
この人たちに対しての「民主主義」が
政治体制は制度か、どうかは、
はなはだ容認しがたい面があります。
45億人の世界では、
食糧危機・飢餓・水不足・感染症・麻薬・エイズなど、
「生死」そのものに直結した問題があります。
23億人の世界では、もはや「資本主義」では、
ほとんど解決不可能の問題が覆い被さっています。
それなら、
トップゾーン、1億人は「豊かで幸福か」といえば、
決してそうは言えません。
が、このゾーンを特徴づけていたのは、
「資本主義」+「民主主義」だったのですが、
このイデオロギーが、もたらしたのは、
結局、
69億人を犠牲にしたの「富の分配」と「格差」でした。
これは明白な事実です。
敗戦後の日本は、年収20万円でした。
そこから、日本の「資本主義+民主主義」が、
「正当」に正しかったのかどうか、
ということを確認することが問題意識だと、
私は思っています。


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