kazuo kawasaki's official blog

Archive for 10月 4th, 2010


10月4日Staff Blog


   


     10月 4th, 2010  Posted 10:58 PM

10月4日

BOSS(川崎和男kazuo kawasaki)の講義
「先端統合デザイン特論」
10/7(木)14:40〜16:10より始まります。
合わせて新しい授業のページも準備中です。

講義はUSTREAMで中継予定ですので
是非ご覧下さい。


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10月4日
川崎和男のデザイン金言 Kazuo’s APHORISM as Design


   


     10月 4th, 2010  Posted 12:17 PM

10月4日 仏滅(丁亥)

私は、漢字の由来が大好きである。
特に、象形文字は、
シンボル化された形象に原意があり、
そこからあらたな解釈や意味の文脈が
広がってくる。

その想像力の整合性が美しいとすら思う。

『デザインは言語道断』学際


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『資本主義からの逃走』
   「『解答』の明確な「かたち」は『容』」


   


     10月 4th, 2010  Posted 12:00 AM

解答のかたち
問題=Problem解決、その解答はSolutionです。
そして、「解答」にはそなわるべき形式と内容、
さらに、意味とその質があることが、私は解答の定義だと考えています。
そこで、「解答」の形式・内容と意味と質は「かたち」があります。
私はこの「かたち」は「形」ではないでしょう。
私は解答のかたちを「容」という一文字に集約させることで、
解答の本質、その核心が確認できると考えています。

この文字は、音読みで、よう・ゆうです。
訓読みでは、いれる、かたち、すがた、ゆるす、
まさに〜(す)べし、が決定されている言葉です。
意味はまさしく問題解決された解答の定義性をすべて含んでいます。

  ●「瓠落無所容」(荘子)
瓠落(かくらく)として容(い)るところ無し、収容・いれるという意味があり、
その中に入っている中身やその量である内容という言葉になります。
  ●「女容甚麗」(枕中記)
女(むすめ)の容(すがた)ははなはだ麗しい、というように、
かたち・すがた=容貌や容姿
  ●「転側為君容」(蘇軾)
転側して君が為に容(かたち)づくる、という明確なかたちづくりが意味されています。
そして、さらに重要なのは、ゆるす、ききいれる、「許容」や「不容」、
そして、「容与」というゆとりまでが「容」一文字にふくまれていることに注目しておきます。
私は許しを願うときには、「海容」(海のような大きなこころで受け止めてほしい)を使います。

問題を解決して、「解答」にいたれば、その解決結果と解決効果がなければなりません。
したがった、「解答」のかたち=「容」だということです。
デザインが問題解決したかたちとは「容」が最もふさわしいというのが私なりの定義です。


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