12月 12th, 2018 Posted 12:00 AM
007シリーズでも、新たなIoTが出てきています。
新しい配役となった若いQが美術館で、007に渡す拳銃でした。
このワルサーPPK/Sは、ボンド以外の人間が撃つことの出来ないよう
掌紋認証機能がついています。
こうしてスパイ道具にもIoTが登場するようになってきたのです。
もちろん、スパイ道具だけでなく
私たちの生活空間のモノたちが情報化しています。
それこそ、私があるメーカーの展示会で、講演会をやりましたが、
展示会で、たとえばキャスターを見てもハンドルやヒンジを見ても、
展示会の企業人にいくつかの質問をしてみれば、
全然、彼らにはそうした知識はなく残念でした。
私はすぐにでも新たな性能展開が頭に浮かびました。
またキャスターは、これがどこまで重い物を運べるかと、
海外のあるヒンジを見てきた私には、
完全に負けているということを再認識せざるをえなかったのです。
時間がなく帰る道すがら、新製品を見るにとどまり、
伝えられずにいたので、社長宛に講演の御礼とともに
IoTが確実に残ることを手紙にしたためました。
その返事は来ませんでした。
私はいつでも頼まれなくてもこうすれば良くなるなという
アドバイスを平然としてしまいます。
私のメッセージを受け入れた成功例は数々あります。
逆に、若かりし頃は、生意気だととらえられたことも数多しです。
それだけモノづくりの経験を積んでいます。
私の学生時代からは格段に企業規模が拡大して展開していただけに、
又してもこのメーカーの見通しが低下していくことを危惧しています。
このメーカーには、未来を見る、想像力がありません。
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11月 29th, 2018 Posted 12:00 AM
ともかく毎日、私は「007」を見ています。
新作が出れば、必ず京都のシアターに行きます。
初期の新作シリーズでは、期待値が高すぎて
新作の度に「これが007シリーズか?」、と
物足りなさを感じることがありました。
最近はちょっと違いますが、音響もとてもよくなっています。
私の人生の中で、全ての作品を繰り返し観ていますから、
人生とこの映画が、私の一番の映画骨格であることは間違いありません。
1962年(私が中学生)から、現代でも続いています。
各シリーズでは、その時代の「新作の発明」があります。
それが時代とともに、とてもユニークで未来なのです。
特に、Qの存在が私には大きく、どの作品がというのはありませんが、
主人公・ジェームズ・ボンドの、
現代と未来をつないでくれる、というのがとっても好きです。
未来をつくる職業であるデザイナーとしても、
Qのような存在あるいは産み出すモノを
「狙っている」のかもしれません。
この映画シリーズが、私の人生とはとっても大きな問題なので、
愛車も、もちろん、アストンマーチンに影響されています。
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10月 28th, 2011 Posted 12:00 AM
私の大好きな映画の一つ。
007シリーズがあります。
第14作目「美しき獲物たち」(A View to Kill)。
これは1985年の作品、主題歌はデュラン・デュランです。
1984年、Macintosh128kの登場との共時性が明白です。
この時から、マイクロプロセッサー、
このハード要素をあくまでも基本に、
ジョブズ氏の発想と決定という仕掛けが
私たちに「意識革命」を日常化させてくれました。
「意識革命」とは本来は、
ドイツ発脱工業化社会のマニフェストでした。
1970年代末に「情報化社会」を示唆していたということです。
情報化=意識化、あるいは意識化=情報化は、
脱工業化社会、その具体的製品こそ、
パソコンでありトリガーでした。
そのトリガーシンボルはAppleIICだった、
私はそう評価しています。
さてこの007映画にもAppleIICが使われていました。
映画ストーリーも、シリコン採掘カルテル支配による
マイクロプロセッサーの独占と、
シリコンバレーの破壊活動を007が阻止する話でした。
AppleIICは「ウォールストリート」でも小道具でした。
このAppleIICには液晶パネルを見かけ、
私はこの液晶パネルユニット探しに渡米したものです。
たまらなく魅力的でした。
「ウォールストリート」は時代背景を
現代に連続させて最近リメイクというより連続物語になりました。
いづれにも、コンピュータが小道具になっていますが、
小道具としてよりも、特にApple製品の登場は、
いつも、最先端時代感覚の共時性から将来性を語り、
ファッション的な存在感が強烈です。
映画だけでなく、TVドラマでも必ず、
ストーリーのプロットに対するApple製品やMacには、
監督の演出センスを感じ取ることができます。
映画やTVドラマでMac以外が小道具になれば、
決してファッション性はまったく感じられません。
結局、小道具以上の演出意味性は、
Apple製品やMacintoshそのものにメディア性があるのです。
私は、こうした製品存在性こそ、
「Media Integration=メディアインテグレーション」であり、
「コンテンツ産業」である映画の実質的な価値観です。
すなわち、デザインが対象とするのは、
この「価値創出性」であり、これは商業主義を逸脱させる方法です。
ジョブズ氏は、こうした「意識革命家」だったと思います。
「映画」というメディアあるいはコンテンツに、
インテグレーションされる製品発明こそ、
デザイン職能の目標だと私は定義しておきます。
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