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『資本主義からの逃走』
    「伝承の物語りから学び直す・原子力について」


   


     8月 9th, 2010  Posted 12:00 AM

伝承物語
アメリカンインディアンにナホバ族がいます。
とても美しい装身具を創る民族です。
彼らの伝承物語に、こんな話が語り継がれてきました。
地球上の生物はすべて同じ言葉を話していたそうです。
だから、動物たちとも、植物たちとも、
全地球上に生きるもの同士はすべて「会話」することができました。
ところがある日、
人間が、ある動物を「殺して食べよう」という会話を、
その動物たちが聞いていまいました。
動物は動物で、「あの植物は美味そうだから食べよう」と。
そこで、動物たちも植物たちもすべて、言葉を種別に変えてしまったという話です。
それ以来、私たちは動物とも植物とも会話はできません。
天然原子炉
もうひとつ、これに似た話が伝説になっています。
アフリカのガボン共和国です。
人類にとってどうしても治らない不治の病があります。
おそらくこれは癌だったのでしょう。
そんな病になったとき、
現在はガボン共和国ですが、その国のある地域に行けば治るということです。
どのように伝承されたのかは忘れましたが、
その地域で体を横たえていると、
性善な人は全治し、性悪な人はさらに苦しんで死を迎えるというのです。
だから、自分がその地に出向くかどうかは自己判断しなければなりません。
「お前がすべて悪い!」という裁決を長老や呪師の役割を担う人から受けると、
その裁決を聞いた途端に即死したとまで言われています。
呪師というのはあくまでも仏教的な役割人のことですが、
大昔は、占い師や呪いがけをする人物がそれぞれの民族には必ず存在していました。
さて、どうして、ガボン共和国にそんな場所があったのでしょうか。
それはフランスが1972年に発見することになります。
ほぼ、緯度0度、「オクロ天然原子炉」があったのです。
おおよそ17〜20億年前に、U-235の鉱床がすでに出来上がっていて、
一般的に言われているPu-239や核分裂生成物FP(Fission Products)は
ほとんど散逸していないことが発見されているのです。
この天然原子炉のことをいっぱい知るべきだと私は考えています。
原子力と不治の病の関係です。
しかし、資料はあまりありません。
昔話を学び直す
日本の「富士山」は、「不治・不二山」でした。
これは「かぐや姫」=竹取物語にある話で、
かぐや姫が絶対に死なない薬をあの山の頂上で燃やしてしまったという話ですが、
「不治」への渇望が人類にはあります。
「原子力」には不治の要素もあれば、
とんでもなく破滅を即効させる怖ろしい力があるということです。
今、私たちはたとえ「お伽話」や「伝承物語」であっても、
必ず、そうした話には、人間の決して犯してはならないことがいっぱい語り継がれてきたはずです。
もう一度、そうした人類の遺産物語りを精読すべきだと思っています。


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