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Posts Tagged ‘金銭的価値’


『資本主義からの逃走』
  「理想主義は『全体価値』によって創成する」


   


     7月 26th, 2010  Posted 12:00 AM

デザインは、その本質において理想主義です。
理想主義であるかぎり、
理想主義を意味づけることと、意味づけられた理想主義は、
「付加価値」で成し遂げられるものだろうかということを考えます。
全体に対して、属性的な付加価値づくりがデザインの役割だとするなら、
それは理想主義を叶えるものとは言い難いでしょう。
もし付加価値で、現実主義的なモノ・コトへのデザイン効果が、
理想主義へ止揚あるいは転換することがありうるだろうかということになります。
したがって私はデザイン営為によって、
理想主義の構築、その可能性があるということを自らもインプリンティングしてきました。
特に、「商品デザイン」=利益価値に直結しているモノは、
その商品の存在が社会的な理想主義を具現化もしくは支援化するものと考えています。
商品の存在は生産と消費の構造の中で、
金銭的価値=profitと社会還元的価値=benefitを生み出します。
私は、そのためにこそ社会建設的な「理想実現が目論まれた」=デザイン、
すなわち理想主義の具体的手法を積極的に提案と具体化をしてきました。
あらためて、「全体価値」を想像し創造する営為をデザインと定義しておきます。

もはや、抱えきれないほど山積している問題群のある現実社会で、
理想主義をめざすことは綺麗事だと批判されるでしょう。
それでも、人は「生きる日常」は、今日より明日がさらに幸運で幸福であることを願います。
この綺麗事は正当です。
この順当さと正しい率直さこそ、より少ない簡潔さがより多くを授けてもらえるのです。
これをless is moreと解釈しておきます。
デザインは理想主義を実現する唯一の手法だと考えています。
理想主義は「全体価値」の創成によってのみ、
私たちは手に入れることができると私は判断しています。


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『資本主義からの逃走』
  「非在の顕在化が『価値』となるという私の解釈」


   


     7月 10th, 2010  Posted 12:00 AM

「か」・「ち」
私は、「かたち」の存在を常に職能として意識してきました。
それは生きてきたこれまでと重層しています。
直裁的には、
デザインの大きな表現形式としての「造形デザインの結果」=「かたち」での問題解決でした。
そして、「かたち」を、控えめな「つつましい質」だと理解していることを披露しました。
非在化している「質」を「かたち」とまで断言しました。
となれば、一応「かち=価値」をも、「か」と「ち」で、整理をしておきます。
二つ、私の認識をメモとして残します。
●「か」=ひ弱で、幽かな儚さが、
「ち」を決定づけているという語彙的認識

この「ち」は、知・質・致・治・置・智などへの
「儚さを強調」することで、その「大切さと大事さ」を示唆しているというのが、
私なりの解釈です。
●「価値」とは、望ましさと好ましさの感覚論的認識
これは明らかに、経済経営用語として、金銭的価値=Profitと利得的価値=Benefit、
いわゆる利益配分の尺度観という制度用語だと思います。

そして、この二つ以外はまだ、解釈と解説ができるまでには至っていませんから、
つつましく、控えておきます。
したがって、「つつましさ」の設計価値と価値設計をデザインしていく際、
すでに「コンセプト的に価値基準の考え方を再考しようということになります。
話は、私の思考回路そのままゆえに、
読者諸兄にはまったく「つつましい」表現になっていることは許容して受け留めてください。
要は、「価値」の「か」と「ち」、
この見方の一つのメモとして受け取っていただければと考えています。
「か」という非在性が接頭語的に付加されることで、
その非在性の儚さを「大事にする」という反意義の顕在性を浮かび上がらせる、
というのが私の語彙としての「価値」の意味解釈です。


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