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「お月様が見ているよ・・・性善説の人にもどるために」


   


     11月 15th, 2012  Posted 12:00 AM

放火事件。
私の父は刑事でしたので、こんな話を子ども心に響いた経験があります。
小学校の女性事務員が、使い込みをしていました。
調査が入るという前夜に、彼女はまだ赤ん坊の娘を背負って、
銭湯帰りに、石油と蝋燭を持って家庭科教室に忍び込みました。
そして教室の畳の上に、石油をかけた新聞紙束を置き、
さらにその上の蝋燭を灯しました。
蝋燭が燃え尽きると、新聞紙が燃えだして、
家庭科教室の畳に火がついて学校全体が火事になるという時限装置でした。
彼女は、その企みを仕掛けて校庭を横切るとき、
彼女の娘が、言いました。
「おかあちゃん、お月さまがずーっと見ているね」、と。
彼女は、ハッとして振り返ると、学校はすでに火の手が上がり、
消防自動車のサイレンが遠くから聞こえだしていました。
結局、彼女はそのまま自首したそうです。
この事件を父は担当していて、私に一部始終を聞かせてくれました。
「悪いことをしていても
お天道様やお月さまが必ず見ているということだ」。
私のきもちには常に、
子どものとき聞かされたこの話が重石のごとくあります。
現代の日本人は、
性善説の人から性悪説の人間に変わってしまった気がしてなりません。
日本人同士が騙し合い、
損得「勘定」だけがそれこそ「感情」にまで直結していると思います。
断言しておかなければならないことは、
日本人の気質自体が
性善から性悪に逆転していることを猛省しなければなりません。
その基本は、お天道様やお月さまがいつも見ている、
という子どもだましのような話かもしれませんが、
このことへの信頼と信仰が不可欠です。
お月さまには、ウサギが餅をついているのです。
もっと単純明快な感性で太陽も月も受け止めることを
忘れてはいけないと考えます。
お天道様やお月さまに恥じない正道を
私たち日本人は生涯歩むべきだと考えます。
私は会話をかわしながら、この人は「性善質」の人格がある。
この人は絶対に「性悪質」のゴミだ、と判断することにしています。
ようやく、選挙になりそうです。
ゴミたる人間を議員にするべきではないでしょう。
お天道様とお月様に護られている人間に政治を任せたいものです。


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