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『色彩ぐらいは出来ます=それならコレわかりますよね?』


   


     3月 14th, 2014  Posted 12:00 AM

「商品の色彩ぐらいは出来ます」なんて告げられるとするなら、
この色彩対比のトレーニングをしたことがあるでしょうか、と、
私は尋ねたくなります。
おそらく、カーデザインでカラーコーディネートしているプロは、
大笑いするでしょう。
素人は、色彩なんてセンスがあれば、とかいうのです。
ふざけないでいただきたい。
カラー決定は、即利益に直結しているのです。
私自身、美大では徹底的に色彩訓練をしてきました。
社会人になって、「カラーコーディネーションダイナミックス」を
これも徹底的にたたき込まれてきました。
大学人になって、「色彩論」の講義と実習を指導しました。
「色彩論」とは、色彩学=可視光線と電磁学を母体にして、
デザイン表現での思想表現の基本を教示します。
私の持論は、「一つの色を2時間はプレゼンが可能なこと」と、
教えてきたつもりです。
「流行色」というのがあります。
その「流行」というのは、元来は疫病学の論理の暗喩です。
だから、色彩を時代的に嗜好対象にするには疫病学的な流行を、
論理を実習表現力で確認するトレーニングが必要です。
若い時、新製品の営業である経営者に徹底的な非難を受けました。
私はすかさず言いました、
「それだけのセンスがあるのに、あなたのネクタイセンス、
大笑いできますよ」と。
その人は怒り狂っていました。が、やがてその企業は倒産しました。
「センス」とは、時代の香りです。その最も具体的なこと、
それは色彩感覚が幼少の頃の環境で育成されているものです。
服装のファッション性と同値だと言ってもいいでしょう。
そして何よりも重要なことは、
色彩センスは企業の経常利益と関係していることです。

『意識して見つめたい「光」を』
「大好きな画家・これが私のまなざし」
「この画家をもっと知らせたい」


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