12月 25th, 2013 Posted 12:00 AM
嫦娥3号というロケットが月面着陸を成し遂げました。
1976年以来、人類が月にまた大きな夢を果たしてくれました。
しかし、このロケットは、
中国の何か得たい知れない思惑があるのでは、
私にはどうも素直にこのニュースを受け取れません。
「嫦娥」とは、中国の月の伝説、「仙女」という意味らしいのです。
宇宙開発を成し遂げたなら、その宇宙の資源は、
地球上の全人類の共同資産という協定があったはずです。
ところが、今回の月面着陸には、月にある資源、
特に私には、「ヘリウム3」と「レゴリス」という物質、
こうした資源の独り占めが目論まれている気がしてなりません。
さらに残念なことは、
この中国の野望をジャーナリスティックな報道が、
わが国では全く軽視されてきたことです。
おおよそ100万トンのヘリウム3が月面に埋蔵されていること。
中国はやがて、
この資源のサンプルリターン計画があるのではと思います。
「ヘリウム3」25万トンで欧米の消費電力は4万年分に相当する、
そんな単純計算もなされています。
「反原発」に私は大賛成です。
その理由は、今回U239とU240という自然界にはあってはならない、
元素がプルトニウムから出た限りは見切りをつけるべきです。
だとするなら、
私は「範原発」で国際的にも、広島・長崎・福島の経験で、
もっと新たな原子力技術開発とエンジニア育成をするべきです。
日本では、「北朝鮮の粛清」・「都知事への辞任要求」、
さらには「社長銃撃」と
「ソチ五輪へのフィギュアスケート代表選考」が報道されて、
まったく「ヘリウム3」という月面埋蔵資源の報道が無いことです。
私たちは、「反原発」への感情論から、
もっと賢い「範原発」の大きな資源として、「ヘリウム3」を熟知し、
中国の月面着陸から今後始まるであろう計画を知るべきでしょう。
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5月 26th, 2013 Posted 12:00 AM
「道具を売る証人」=ミシェル・フーコー。
彼の音楽ならビートルズの「オ−!ダーリン」、
これが2004年の個展「プラトンのオルゴール」展の作品です。
2006年、金沢21世紀美術館に永久収蔵と個展開催。
M.フーコーをほとんど読み尽くして敬愛していた私は、
まさに、1980年代から集積回路=LSIの決定的なモノとして、
これをオルゴールに仕込みました。
なぜなら、一般的にはMC68000はミニコンLSIながら、
Macintoshを産み出し、これが現代文明を大革新したからです。
だから、私は現代の「道具の証拠」として、
その役割をM.フーコーとし、その音楽をビートルズから選び、
売られてもいなかったその曲のオルゴールを作品にしました。
この展覧会には、インダストリアルデザインがアートになりうる、
この思いを証拠立てることでしたが、
私がデザインを学んだ金沢市は作品を買い上げました。
おそらく、現代のパソコン、その完成品だったMC68000を知る、
そのような人は数少ないでしょう。まして、
集積回路=LSIの進化は、情報技術・電子技術の最高峰だと、
今でも暗黙知になっています。
しかし、私は異議申し立てをしなければなりません。
LSIの根本的なやり直しが必要になってきました。
たとえば、電子回路にLSIが並べば、その消費電力は大きく、
もはや精度制御しなければならない発熱量の大きさです。
私は、インターネットでクリック2回で、
カップ一杯分のコーヒーができるとまで断言しています。
それは、LSIで閉じ込められた現代文明では、
その消費するエネルギー=電力の消耗量を端的に比喩しています。
そこで「再生エネルギー」を
太陽電池だ、風力発電だというのは、将来性を隠避しています。
もし「再生エネルギ?」が可能になっても5%程度ゆえ無理です。
だからこそ、私たちが再度考え直すことは、
LSI神話を終焉させることです。
私はあらためてM.フーコーが、
なぜ、自分を「道具を売る証人」と言い切ったのだろうか、
現代道具であり続けてきたLSIを根本で変革することにこそ、
わが国の頭脳が祖国をもう一度、本当に豊にするだろう、
そんなことをこの作品コンセプトで確認しています。
すでに現物作品は美術館の倉庫に眠っています。
* 詳細は私の著作「プラトンのオルゴール」再読を!
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