「H2Aロケット・はやぶさ・しらせ=日本技術の結集象徴」
5月 30th, 2013 Posted 12:00 AM
ロケットは、その形態において、
「グッドデザインであるかどうか?」、という質問がありました。
理由は、ロケットの形態は、素晴らしく「機能的」だからです。
しかし、ロケットは宇宙探査や宇宙衛星飛行支援だけでなく、
ミサイルとなって兵器にもなる怖い存在です。
そうなると、ミサイルも「グッドデザインになる」という論理は、
本質的なデザインの効能=社会的な存在へのデザイン貢献が、
とても不安定で人命剥奪モノになってしまいます。
この問題を70年代から国際的なデザイン界で問われながら、
未だに最適解を見つけずに曖昧だと思ってきました。
私は最適解として、兵器のデザインは「人命脅迫」という問題、
つまり、倫理性抹消=殺人兵器であるモノは、
絶対にグッドデザインではないと考えてきています。
だから、わが国の技術的な結集からは、
H2Aロケットは、あくまでもミサイルではありませんから、
グッドデザインだと認定しています。
その証拠に、宇宙探査衛星・はやぶさと、
砕氷船・しらせも、無論、わが国の最高技術の象徴的な存在です。
しらせは、私がShip of the yearでプレゼンを見て、
とても感動して授賞しました。
さて、この三つのモノは、すべてが兵器になりうるモノです。
ロケットは、ミサイルとなって人命破壊が可能であり、
探査衛星は、諜報兵器となって軍事には不可欠のモノになります。
それは、砕氷船も軍艦製造に直結しているということです。
しかし、わが国は決して軍事国家を目指しているわけではなくて、
衛星探査のロケットも、衛星も宇宙探査目的のモノです。
砕氷船は、あくまでも南極や北極の探査船にすぎません。
そして、私にとっては個人的にも、
H2Aロケットや宇宙開発は、私のいとこが関与しています。
宇宙開発事業団(NASDA)から、
現在は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の執行役員を務めました。
彼は、安全信頼工学の日本の代表者です。
わが国の最高技術は、
すべてが、人類の平和思想に包まれた「夢の実現」そのものが、
最高技術の象徴だということです。
それは最高技術とデザインが、
倫理的な最適解を目指してるという証明だと考えています。
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Posted in 企望を「までい」具現へ, 危機解決をめざすデザイン実務, 祈望から企望へ
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