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「本当は地味なのに」


   


     4月 2nd, 2013  Posted 12:00 AM

ワイフの多分趣味、あるいは実用なのかは不明ですが、
「髪留め・ヘアークリップ」のブランドがあります。
これは日本国内の有名ブランド街などで見ると、
どれだけ店舗デザインという
いわば一般的には店舗デコレーションに多額の費用がかかっています。
ところが、この有名ブランドのパリ店は、
私がこれで十分だと思うほど、
シンプルで、装飾もなく、ただ漫然としていて、
20年あまり店舗デザインが変わっていません。
だから、ワイフもこの店でしかヘアークリップを求めませんが、
私もこのシンプルさが多分、長い間に変貌していないと思います。
しかし、
訪ねるたびに、
目新しいデザイン(解決という意匠)の新作が仰天するほどあります。
一度、ソォーと彼女の髪留めのコレクションを
写真に撮りたいと思うほど見事です。
プロダクトデザイン、インダストリアルデザインという専門家としても、
「デザイン」の解決策、意匠案、装飾性のバランスを見るのです。
もちろんパリでは絶対に超高額なブランドショップも、
くまなく見ることにしています。
そうすればどれだけその店が優しくて美しいかを、
再確認することができます。
パリは美しい街ですが、車倚子には以前から、
バリアフリーになってはいますが、行動は相当に困難です。
多分、私の車倚子だから走行が出来るのだと確信しています。
これまで、入れなかった場はほとんどありませんでした。
人の手をかりなければならないこともありました。
そして、
車倚子を無視する相手にはいつも堂々と喧嘩を仕掛けました。
嫌なヤツは海外にも必ず居る者です。
そういえば、昔は、
「あなたがそんな喧嘩を仕掛けると、銃で撃たれるから」と、
現地住人の友人にひどく叱られた想いもあります。
それは、胸ポケットに手を入れた瞬間でした。
話がずれましたが、
「髪留め」という言葉、あるいは「かんざし」という日本語も、
そして女性にとっての髪留めのデザインは、
私がデザインしてみたい一つです。
きっと、これもやり出せば、5年はかかるかもしれません。
アイディアは、もう随分見てきましたし、
こんな「かんざし」があってもいいと思っているぐらいです。
そういう意味では、こうした今では超有名ブランドのパリ店、
その「地味さ」には、
真のデザイン理念があると思えてなりません。


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