1月 10th, 2019 Posted 12:00 AM
小文字の「φ」が、1:1+√5/2の比は、近似値で1:1.6180339・・・です。
φは古代ギリシアの彫刻家フェイディアス=Pheidias、
パルテノン神殿の建設を監督した彼の発見だと伝承されています。
レオナルド・ダ・ヴィンチも、葛飾北斎も、龍安寺の石庭までも
使っていた「黄金比」です。
これが、美の法則になっていることはよく知られています。
また製図記号の「φ」、つまり直径も
同じギリシャ語アルファベット第21字が使われています。
私たちの身近には名刺から、クレジットカードやIDカードも黄金比、
そして、アップルマーク、ツイッター、日本航空等の
企業のマークにも使われています。
マークの基本形だけでなく、製品デザインの外形や実装の分割や、
ボタンや表示の配置と数多く使われています。
目に見えない美の基準線をデザイナーは常に意識しています。
私のアプリケーションでは、この黄金比の計算機*があります。
この計算機はとても便利で、また黄金比コンパス*を制作する図面も
フリーでダウンロードできるように提供しています。
美しさを考えるとき、他にも白銀比、青銅比などの貴金属比があります。
デザイナーならば、絶対に知り置くセンスの元です。
私の研究室では、デザイナーの作品を黄金比で
分解、解釈した研究をし発表したことがありますが
「黄金比」を旧帝大の機械工学の教授が知らなくて、
だから、エンジニアにデザイナーの提案が必要なのだと思いました。
「黄金比」は大事な美への道しるべだと私は信じています。
*黄金比の計算機
*黄金比コンパス
Tags: IDカード, Pheidias, φ, アップルマーク, アプリケーション, アルファベット, エンジニア, ギリシャ語, クレジットカード, センス, ダウンロード, ツイッター, パルテノン神殿, フェイディアス, フリー, ボタン, マーク, レオナルド・ダ・ヴィンチ, 伝承, 作品, 分割, 分解, 古代ギリシア, 名刺, 図面, 基本形, 基準線, 外形, 大事, 実装, 小文字, 建設, 彫刻, 必要, 意識, 提案, 教授, 日本航空, 旧帝大, 機械工学, 発表, 発見, 白銀比, 監督, 直径, 石庭, 研究, 竜安寺, 第21字, 美, 美の法則, 葛飾北斎, 表示, 製品デザイン, 製図記号, 解釈, 計算機, 貴金属比, 道しるべ, 配置, 青銅比, 黄金比, 黄金比コンパス
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1月 29th, 2017 Posted 12:00 AM
明治のチョコレートは、私自身がその味を知ったモノでした。
しかも初期のパッケージのロゴタイプは、
デザイナーなら絶対に知っているグラフィックデザイン。
大御所であった故・亀倉雄策氏のレタリングでした。
ところが、グラフィックデザインの切なさというべきか、
全てが小文字表現になってしまいました。
多分、企業には逡巡性があったのではないでしょうか、
もし、時代風潮からの変更であったとしたなら無念だと私は思います。
したがって、このロゴタイプになってからは、私は明治チョコレートを
もう絶対に買わないでおこうとさえ思ったものです。
ちょうどこの時期になると、バレンタインという行事の準備が始まります。
デパートから、バレンタイン商戦始まりとかの小冊子を見て世の中は大変、
正直、呆れながらも、どこがこの商戦にどのような戦術になるのかという
興味がとても私にはあります。若い頃には大手デパートで、
自分自らが「ラブチェアー」という企画展をしたことがあります。
「ラブチェアー」って和製英語ゆえ、「ラブシート」、と、
米国の親友にアドバイスをもらったこともあります。
さて、チョコレートでもバレンタインでもなく、
日本の企業が壊れ出したのは、あのバブル時期からだった気がします。
バブルでの経済の崩壊は、企業にガバナンスとか、
企業は株主のための存在とか、しかもインターネットでの
情報時代=意識革命は、SNSとかのネガティブさが企業存在まで、
とても怪しくして、モンスターなる消費者とか、
サイレントユーザーという、文句は言わないが、
その企業の商品消費は辞めてしまうなど、
性悪説の社会構造が出来上がってきている気がしてなりません。
それこそ、「イジメ社会」も激しくなったようです。
ケータイやスマホがこの社会成立をバックアップしています。
企業の義も善も否定が扇動して、
美は「かわいい」ということに置換されたのでしょうか。
チョコレートの名作だったデザインの変更は、
まさしく小文字だからこそ「かわいい書体」へということは、
私には悲しみでしかありません。
バブル時には私は米国での仕事だけをしていました。
東京が「何か変」だったのです。
バブルは私たち日本人を壊したのかもしれません。
* 「チョコレートの決定打は決まっている」
* 「2/14のチョコレートは天然とヒーリング」
* 『漫画・アニメーションにみる日本独自のロボット観』
* 「泡・バブルって、やっぱり凄いんだって思います」
* 「キティちゃんにて確認できる『安全と安心』」
Tags: SNS, アドバイス, イジメ社会, インターネット, ガバナンス, かわいい, かわいい書体, グラフィックデザイン, ケータイ, サイレントユーザー, スマホ, チョコレート, デパート, ネガティブ, バックアップ, パッケージ, バブル, バブル時期, バブル経済, バレンタイン, モンスター, ラブシート, ラブチェアー, レタリング, ロゴタイプ, 亀倉雄策, 企画展, 何か変, 名作, 和製英語, 商品消費, 商戦, 善, 変, 大御所, 大手デパート, 小文字, 性悪説, 悲しみ, 情報時代, 意識革命, 戦術, 扇動, 文句, 日本人, 明治, 明治チョコレート, 時代風潮, 株主, 消費者, 無念, 破壊, 置換, 義, 逡巡, 風潮
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4月 8th, 2010 Posted 12:01 AM
Material
アルファベットは、表音文字と言われています。
しかし、これは正しくはありません。
ヒエログラフから派生した象形からの歴史性をもっています。
したがって、このMが最も端的にその意味性は、
「m」という小文字のアルファベットに象形的意味があります。
m
上部の形は、「波」表面の形です。
ここからおおよそ、海・羊水・振動という原意につながります。
Maritime=海は、umi=umuという「生む」ことです。
umu=umiはシュメール語・サンスクリット語に同等同値です。
なんだか、怖くなるほどの意味性がアルファベットに存在しています。
Mother=母、その羊水、そして振動=Musicに展開し、
Matetial=素材というところまでの言葉の拡大は意味性が、
見事なまでに、世界要素になっていることです。
私は、素材=MaterialがMotherであり、
素材が生み出していく、ひとつが「かたち」だと思っています。
そして、素材の「素」からも、
あるいは「振動」からも、かたちの源である素材を求めます。
これはすでに私の慣習にもなっています。
常に、何かモノのデザインでは、「素材」へ回帰し帰着します。
かたちの母だと考えることが出来るからです。
「素材」が生み出してくれる具体性が「形態=かたち」であり、
「素材」の「素」には簡素・簡潔・清潔を抽象性として、
明確に手に入れたいと考えるわけです。
だから、デザインの母として、造形を生み出してくれるのは、
「素材」です。
この40年にわたってデザインしてきたモノには、
必ず「M」がありました。
Mono、というのは言い過ぎでしょう。
私のモノは人工物です。
物は、生物・動物・大きな牛が日本の古代からの定義でした。
羊から始まる美・義・善という古代中国(説文)ではありません。
むしろ、素材の簡素な清潔性に美を見つけ出すことだった気がしています。
「素材」は、やはり、かたちの母なのです。
Mother
Tags: M, Maritime, Matetial, Mono, Mother, Music, アルファベット, かたち, かたちの母, サンスクリット語, シュメール語, デザイン, ヒエログラフ, 世界要素, 人工物, 具体性, 原意, 善, 定義, 小文字, 形態, 慣習, 抽象性, 振動, 歴史性, 母, 波, 海, 清潔, 生む, 簡潔, 簡素, 素, 素材, 羊水, 美, 義, 表音文字, 説文, 象形, 資本主義からの逃走, 造形
Posted in 021「アルファベット、その意味」, 資本主義から逃走せよ!
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