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「プロとして元気の素は鉛筆への作法」


   


     12月 20th, 2011  Posted 12:00 AM

プロのデザイナーになってから、
最も使ってきたのが鉛筆です。
だからきっとこれからも鉛筆については、
何度も何度も書いていくことになると思います。
プロとしての日常は、「スケッチを描くこと」です。
その道具である鉛筆は消耗品ですから、
削って使えば短くなります。
あるとき、どこまで鉛筆を使うかを決めようと思いました。
そこで、名刺ケースを筆箱にして、
最後は、ケースの短辺に収まるとなったとき、
「ごくろうさん」ということでこの長さで休ませようと決めました。
その時はナイフではなくて鉛筆削り器で削り直すことにしています。
ケースの長辺はまだ現役ゆえに使います。
このような使い方をしていくうちに、
使いきった鉛筆がケースに収まっているのを時々見ると、
これが自分の思考・スケッチワークの形見になっています。
だから、このケースを収集することが自分の足跡だと思うのです。
したがって、アイディアに詰まったり、
正直、自分を支える事が出来ないほどスランプが襲ってきます。
でも、この使い切った鉛筆、まだ現役の鉛筆を見ると、
とても元気が出てきます。
先般、筆記具のことを講演会で聞かれました。
以前にも、この鉛筆への私の作法を書いたことがありますが、
あらためてもう一度書いておきたいと今日はそんな気分でした。
2011年これほど人生において日本中が哀しい年はありませんでした。
来年には考え抜いた復興デザイン計画をプレゼンします。
今年最後の打ち合わせをしました。
そして元気の素である「鉛筆への作法」をもう一度見つめています。
やはり、筆記具として鉛筆と生きていくと思います。
使い果たしていく鉛筆を見つめれば、「元気」になります。
この鉛筆への作法こそ、プロとしての鉛筆への感謝でもあるのです。

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12月13日Staff Blog


   


     12月 13th, 2009  Posted 11:50 PM

12月13日

メモ帳兼名刺ケースは、
以前はこればかりだった
BOSS(川崎和男 Kazuo KAWASAKI)。
GOLD PFEILEのこのタイプ。
日本にあるのは、皮の質が異なるために
ヨーロッパで見つけては、
ストックしていました。
黒色、緑色、黄色。
同じブランドでも、
国ごとにリフィルの紙質も
異なりますから、要注意です。
このブランドも、商品展開が残念で、
今年は銀座からも撤退していました。
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2010年用リフィル、
まずは、モンブランの手帳用に、
QUOVADIS。
日本仕様もあるのですが、紙質的に
こちら好みのBOSS(川崎和男)。
「手帳」と「手帖」は、
違うのだ!とBOSS。
何冊もスケジュールがあるので、
ひと通りリフィルを新しく準備しますが、
BOSSのスケジュールは、
iCalで管理してありMacとiPhoneで
共有、常に最新状態になっています。
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