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「北京活況との対比」


   


     6月 27th, 2011  Posted 12:43 AM

北京国際空港を見ると、
あの当時のこの国が、とても巨大な力を感じます。
大理石を見ればこれは確実に本物であり、
日本のような見せかけではない床、柱、壁面に触ります。
北京・上海にある大学などや文化センターからは、
これまで何度もお話を受けていました。
「ある躊躇」と「私の健康条件」を考えて控えてきました。
したがって、初めての中国です。
いつも、海外に招聘されると現地の方々に支えられるので安心。
今回は、若手経営者が自分の秘書の方を付けてくれました。
彼との出会いやその企業の発展ぶり、
私の教え子=博士号取得もいてくれる話はいづれ書きます。
ベンチャーのあるべき手本は、企業とデザインの関係です。
さて北京にて、まずは父を思い出しています。
20歳で徴兵されて満州・日華事変に加わりました。
終結とともに青島で、帰国船に乗ると、「再上陸進軍」。
大東亜戦争の勃発とともに、蒙古から中国を南下し、
インドシナ半島、そしてベトナムで投降。
フィリピンでの抑留生活まですべて8年間でした。
帰国し、結婚し、私は彼が30歳の時に生まれました。
70歳で、社会と決別して「晴耕雨読」9年で、
晴天の日に散歩途中に倒れてそのまま逝きました。
70歳を迎える前年に私に、「社会での活動は終了」と断言。
周囲は、とても70には見えない容貌からも反対されました。
まだ、50歳後半に思われると自慢(=私もそうですが・・)
「老兵には決着の時がある」と言っていました。
私も彼のような生き方を選ぶ覚悟です。
9年間、彼に与えられた自由時間だったのでしょう。
中国を観てくると言って旅行もしてました。
「あの国はやがて・・・」とも言っていました。
空港でいきなり、警官と怒鳴り合う市民、
クラクションを投げつけ合う交通に触れつつ、
大阪の自宅マンションは15%節電で、共有部分は暗く暑い。
国難の日本の日常には不安が胸を締め付けます。
ふるさとの「もんじゅ」に底知れない大きな不安、
「原発」をどう終息させていくか、
あるスマートグリッドの会議を済ませてやってきました。
「設計・改変社会的力量」が私へのテーマです。
中国は、デザインの果たす国際貢献手法に気づきました。
産業経済からさらに国際文化構築のデザイン、
今、次第に具現化していることを紹介するつもりです。

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