7月 21st, 2018 Posted 12:00 AM
私が絶対に嫌だと言った入浴用のリハビリテーションツールです。
これで、入院早々に「骨折」をしてしまったので、
いつも持ち歩いているシャワー用の倚子を持ちこみました。
自宅用はドイツ製の倚子があります。今はこれが最高でしょう。
こうしたリハビリツールの車倚子には様々なモノがありました。
が、ここでは「車倚子用のツール」が、
すべて日本のメーカばかりです。
また、この病院では、大きな浴室場と家庭用がありました。
浴室場はあまりに大きくて、そんなモノがあるのかとか、
周りには言えなかったのですが、
ともかく自室に戻るまでが私は寒いので、家庭用にしました。
自宅の浴室がとても良くて、一流ホテルより最もいいのです。
さて、この倚子はおそらく医療用のメーカーの
言いなりで揃えてあるのでしょう。
日本のリハリビテーションのこういったツールは、
ドイツには完全に負けています。
その証拠に今度のパラリンピックでも、
ドイツから100名以上やってきます。
日本のリハビリテーションの技術は世界的にもまずまずというか、
私からすれば、世界的にトップであるべきが、
こうした施設さえつかめば、なんとでもなる職能感だらけです。
私が「骨折」をした倚子なんて、最悪でした。
要は何にも研究などしていないモノでした。
海外ではこの手のモノは、男用としては研究が全く足りません。
今では介護用品やこうしたリハビリテーションの見本市が盛んですが、
この職能は全然私は駄目だと思っています。
したがって、デザイナーも決められず、
医師も全くメーカーの言いなりでしょう。
そこで、グッドデザインでもこの車倚子が最高になってしまうのです。
これには、二つ欠点があります。
頸損や胸損や腰損一部では、絶対に運転ができませんから、
一般的にはOKになります。
もう一つは、とても「重いこと」ゆえに自動車には載せられません。
私の電動車倚子も20kgですが、どうしても15kg~13kgが目標です。
さらにもう一つは内緒です。
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11月 2nd, 2015 Posted 12:00 AM
なるべくもはや外出をしないでおきたい、
今ではすっかりと私はそのように思っています。
自宅に潜んでいるのが最高です。
外出するのなら、今は大きな条件をそろえています。
最も理想的なトランスポテーション装置が必要ですが、
現在の飛行機、ヘリコプター、鉄道、自動車もほとんどが最悪です。
これまでは自分デザインの車イスでしたが、
もはや体力的には、
米国製の軽量といっても20Kgの電動に乗っています。
しかしどうしても、今は月1度だけの講演は引き受けていますが、
そうなると、最も大変なことは私が車イスであることも含め、
移動のための衣類などが増えてしまいます。
これまで、どれだけの旅行用鞄を使ってきたでしょうか?
今はワイフがキャスターのバッグ一つは手持ちになります。
そして行き先向けホテルにそれも多いと2~3ホテルにバッグを送付。
どれだけ手荷物を減らすかが問題です。
ところが私は使わなくてもついつい趣味性のモノを鞄に隠し入れて、
見つかってしまい叱られます。
ただ今は、万一、天災・地震などを考えると、
最低の救急用品が必要になりますから、
この判断は相当に私には難しいことだと思っています。
国内の主要都市であれば、コンビニで万一はほとんど事足ります。
しかし、海外でも最初の訪問地では様子が不明であり、
特に車イス対応では問題がありますが、
それはむしろ国内の一流ホテルですら間違いが多いのです。
「お客様、私どもはユニバーサルデザインに基づいて・・・」
なんてことを発しようものなら、
(ユニバーサルデザインっていうのは自分が日本に持ち込んだ)と、
そんな顔つき=喧嘩態度になるらしく、ワイフは厳しい顔で私を制します。
最近は、ホテル予約が困難になりつつあります。
理由は、(嫌な)中国人観光客があの爆買いとかで来日多しです。
私は「なぜか」電動車イスで彼らにぶつかってしまうのです。
彼らのほとんどは謝罪しませんから、
「なぜか、それも激しく」私の電動車イスは暴走します。
このあたかも無意識なる暴走は仕方ありません。
決まって、マナー無しの中国人に私の電動車イスは暴れます。
先日は銀座で一人っきりで買い物をしました。
いつもワイフやスタッフがいるのですが、思いっきり行動しました。
ちょっとだけ暴れざるをえなくて、ホント困りましたが、
スワット仕様の手袋は凄いなって思いました。
何をしたかって?一応大学人であり障害者ですから、
そのモラルは遵守しました。
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8月 28th, 2010 Posted 12:00 AM
退院直前の経験
リハビリ病院でようやく退院の目途は、
私はとても早かったと思います。半年で退院しました。
まず、一日外出して、病院へもどる。
三日外出して、また三日病院。
一週間外出して、一週間また病院というトレーニングでした。
親友が立ててくれたアイディアは、東京都内の一流ホテルを選んでくれました。
「海外へ行ったときのトレーニングと自動車の練習をするべきだ」と
彼はホテルを選んでくれたのです。
これは退院間際に病院で大問題になりました。
ホテル暮らしのトレーニングなんて、認められないと言われたのです。
車イス生活で、どうやって「生きていくか」という問題も、
「イラストレーター」で食べていくために、別荘地に家を建ててそこで暮らす、
という呑気な計画でした。
フリーランスへ
ところが、その話が東芝の技術系の上司が聞いて猛反対でした。
「独立しなさい。スタジオはどこかクライアントを見つけるから」ということになりました。
赤坂に新築のマンション、
その一室からフリーランスデザイナーになるという道を用意してもらったのです。
東芝は退社したいけれど、当時の労働組合は「残れ」というややこしい話になり、
東芝の社員のままに赤坂で独立したのです。
同時に、母校・金沢美大の恩師から「帰ってこないか」という話も入ってきました。
そしてまだ東京でデザインしていくならと「メガネメーカー」を紹介されました。
話は受けましたが、契約までの時間をもらいました。
音響機器がやっとできる自分にメガネなどとても無理と判断していました。
そしてとんでもなく病院で結論的に言い渡されていたことは、
「君の年齢で、この障害なら40歳までが寿命」という「宣告の会話」でした。
私は、このドクターを見下しました。もっともこのドクターにはいつも質問ばかりしていました。
うるさい患者だったのでしょう。
〈よく、そんなことを言い渡せるもんだ!〉
ソーシャルアドバイザーから退院前に、
「東芝の工員で、どうやって生きていくんだね?」、
こんな言葉も、当時私の勤務先は、「音響工場」であったことや、
そして大卒だとか、デザイナーということは一切話していなかったので、
見下されていたのでしょう。
差別発言から学んだこと
〈身障者は見下されている〉という初体験を最後に退院したのです。
そして、もう一方では、恋人や親友、職場の上司、恩師たちの心からの支援と援助がありました。
もちろん一番は精神的に、ひたすら励ましてくれる「父親の存在」でした。
交通被災・救急病院・リハビリ病院、そして赤坂で独立という私の文脈は、
「会話」・「談話」・「物語」の実体験から、
「コンテクスト」の全体と部分、要素と要因、非人間的な差別発言を受け取っている自分を、
自分が励まし再確認することでした。
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Posted in 045「身体化した文脈(コンテキスト)」, 資本主義から逃走せよ!
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