『資本主義からの逃走』
「自転車は器械だと直感してきたけれど・・・」
8月 20th, 2010 Posted 12:30 AM
道具か器械か
大学時代に、その教授がデザイン学生を多分意識してもらったのだと思い出すのです。
一般教養「哲学」では、「機械とは何か」が常にテーマであり、
試験問題にもずばり「機械について記せ」だったのです。
美大ゆえに、ほとんどそうした座学は無視していたと思います。
ともかく「実技」に明け暮れ、デザイン技能の習得ばかりでした。
卒業して、その教授がきわめて有名教授でした。
それからその教授の本を書店で見つけては読んだものです。
さて、この一ヶ月、「自転車」に囚われてきました。
それも「ことば」の中に「自転車」を置いて、
未来の自転車を「ことば」にしようと考えてきました。
その表現をボードリアール風に、と望んできたようです。
そこで、自転車は機械?、ということではまったく成立はしないと思い込んできました。
直感的に、自転車は「器械」でした。
ところが、道具・器械・機械・機器というアイテムで分ければ、
私の中では、自転車はまったく「器械」なのです。
「器械」は《周礼》で定義されていたはずですが、
道具と機械の相異点では、道具は「人力」であり、
「原動機」を応用するモノが機械ということになれば、自転車は道具のはずですが、
やはり「器械」なのです。
あらためてこの直感の詳細を述べていく必要を感じている次第です。
Tags: デザイン技能の習得, ボードリアール風, 人力, 原動機, 周礼, 哲学, 器械, 実技, 機器, 機械, 機械とは何か, 道具
Posted in 044「車椅子と自転車」, 資本主義から逃走せよ!
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